ドキュメンタリー映画『ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン』推薦コメントが到着
オスカー、エミー、グラミー賞を受賞したモーガン・ネヴィル監督による、ザ・ビートルズ解散後のポール・マッカートニー(Paul McCartney)の創造的再生に迫る親密な長編ドキュメンタリー映画『ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン』。
この作品は、2月19日に一夜限りで劇場のみで見ることができる11分の映像がついて公開、そして2月27日にはAmazonのPrime Videoでの配信、同日には同作品のサウンドトラック『Man on the Run – Music from the Motion Picture Soundtrack』も発売される。
この映画について、著名人のコメントが公開となった。
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音楽だけではなく、20世紀と21世紀にまたがって、大きな歴史の1ページをしめるポール・マッカートニーという人の人生と人間性を余すところなく魅せてくれるドキュメンタリー映像です。
日本にも関わるシーンがあったりして、幾度となく胸がドキドキしました。
改めてポール・マッカートニーという人と、同じ時代に生きられた幸せを奇跡のように噛みしめています。
全編がビートルズとポール、そしてウィングスの音楽に溢れていて、それもファンとしては嬉しい限りです。
ビートルズやウィングスをよく知らない若い世代の人たちにも、ぜひ見てほしい重要な歴史の1ページだと思います。
加えて、リンダ・マッカートニーのファンとしては、とても嬉しい貴重な映像でもあります。
湯川れい子 (音楽評論・作詞家)
作品冒頭に流れる“Silly Love Songs”の邦題は『心のラヴ・ソング』。
うまいことつけたものだと改めて思う。
ポールは自身の音楽を『バカげたラヴ・ソング』だと歌い、聴いてる僕らの『心』を満たす。
この曲に込められているものこそ、彼が生みだす数多の名曲の源流なのかもしれない。
特定の場所や年代を感じさせないもの。
それが彼を時代を超えた音楽家たらしめている。
今のマッカートニーの声が語る、若きマッカートニーの映像が、感慨深い。
良いドキュメンタリーに出会えました。
劇場公開の知らせが嬉しい。
ニューアルバムリリースの知らせが嬉しい。
日本公演の噂が嬉しい。
世界最高の音楽家の一人であるポール・マッカートニーと同じ瞬間を僕らはまだ共に過ごせている。
なによりそれが堪らなく嬉しい。
安田顕(俳優)
当時妄想していたポール像を懐古しながら「やっぱり私のポールだわ」と目頭が熱くなるのです。
あの噂この噂、まことしやかに真実とされている定説が、まるで閉店前の居酒屋で「ここだけ話」で盛り上がる友人のように語られます。「辛かったね」と相槌を打つ間もなくポールは、悪態をついたと思えば後悔や反省も口にします。
苺プリントのシャツでロン毛の君。心からあなたを推し続けて良かった!「僕は僕」私たちは「あなたがあなた」でいてくれて幸せです。
藤田朋子(俳優)
このドキュメンタリーを観て、やっぱり“明るい”って最終的には勝つんだな、と思った。ビートルズという誰も超えられないグループを失っても、それと比べられて何かしら酷評を浴びても、はたまた日本の留置場で9日間過ごしても(!)ポールは常に持ち前の明るさで立ち上がってきた。
怒りや反逆こそがロックの正義とされていた時代は結構長い。だからこそポールの明るさが硬派なロックファンから叩かれる時代も同じく長かった。(僕は辛かった 笑)その辺のポールの天然まっしぐらな部分も描いている今作は好感が持てる。
さておき、本人的には腹の立つ事も多かっただろうに、それでもポールは常に明るかった。リンダさんがまたヨーコさん顔負けの“人の評価気にしない女子”なので、そんな奥さんと共にいたポールは百人力だっただろう。
そして現在、ポールは完全圧勝の域に入った。類い稀な才能と天性の明るさの先には幸せな景色以外存在出来ないのだ。正に「愛は勝つ」を体現しているのがポール・マッカートニーなんだな、と思ったし、そこに行き着くために不可欠だった10年間が、この作品で体感できる。
和田唱(ミュージシャン)
これまで見たこともないアーカイブ映像と、様々なコメントで実にうまく編集されて出来上がった映画は、ポールがなぜロックシーンで正当な評価を得ていないのかを赤裸々に表している所が最高におもしろい。
1976年、50年前にウイングスがアメリカを制覇したのをロサンジェルスで目のあたりにした僕は、ポールはロックの枠を超えたエンターテイナーであると思ってきたが、この映画を見て頭に浮かんだのは、「生きている不幸、死んだ幸せ」という言葉だった。
それと被るメロディーメーカーのクリス・ウェルチの「ロックは楽しいだけじゃだめになった」というコメント。
そして、僕の中で、「生きている不幸」という言葉とポールの唯一無二の才能と魅力が重なり合っていった。
立川直樹(プロデューサー/ディレクター)
来日が直前で中止になったウィングズの1975年のオーストラリア公演を、ぼくはミュージック・ライフの取材チームの通訳として2週間にわたって追っかけました。ポールの短いインタヴューもできて、その時のいちばんの思い出は彼がいかに普通の人であるか、でした。この映画でも終始その飾りのない姿が顕著で、いつまでもビートルズのポールと切り離せないメディアの人たちの接し方に彼はとことん呆れたことでしょう。1970年代の彼の素顔がよく分かる貴重な作品です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
1970 年代はジョン的なものが高い評価を受け、ポール的なものは俗物的で軽いと言われた時代でした。ポップという言葉さえもコマーシャリズム的で悪い意味に使われていました。そこに悩みながらも踏ん張って軸がブレなかったミスター・ポップスであるポールのお陰で、ポップが名誉挽回できたのです、ありがとうポール!そしてポールにとってリンダさえいればウイングスだと納得。話を知ってても面白く感動的なので是非観てもらいたい映画。やっぱポール=長嶋茂雄説に賛同。
杉真理(シンガーソングライター)
御多分に漏れず、近しい人は大変そうな天才、ポール・マッカートニー。
「やってみよう1.2.3.4」の掛け声とユーモアで、僕らには苦労なんて一切していないように夢をみせてくれた。
映画ではポールの苦悩も垣間見えるが、曲が、音が、鳴らされる音楽がそれを上回ってしまうだろう。
1日限定の劇場公開ですが、もう一回体感しに行きたいと思います。
喜多建介(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
こんなポールは見たことない!
愛犬マーサと戯れるポールや羊を追いかけるポール、プライベートな空間でリラックスした表情でピアノに向かうポール。自分自身に向き合い苦悩しながらWINGSというバンドを続け、音楽を作り続ける中、それを支えた妻リンダの存在にスポットがあたっているのも嬉しい。ちなみにファッション・センス抜群のリンダが傍にいながら、時折出てくるポールの謎センスな私服にも注目です。
市川紗椰 (モデル)
70年代のポールのことがつぶさに伝わる、とても見ごたえのある作品です。あまりにも大きなポールというアーティストの何分の一かを、ようやく、でも確かに理解することができた充実感がありました。
ジョンと一緒だった60年代のポール、この映画に刻まれたジョンと離れて新しい道を模索した70年代のポール、そしてジョンを失ってからの80年代以降のポール──いつでもポールは前向きに現実と向き合いながら至上の音楽を生み出す史上最高のアーティストですが、でも同時に、ポールは常に心の中でジョンのことを思い、ジョンとの関係性が人生の背景を形作っているのだと思いました。きっと今でもそうなのではないかと思います。そんなことを確認して胸が熱くなる作品でした。
山崎洋一郎 (ロッキング・オン編集長)
60年代にビートルズがいて、70年代にはウイングスがいた
ウイングスの10年を追った待望のドキュメンタリー
日本での公演中止についても赤裸々に語るポール
音も抜群に良く、スタジオにいるかのような気分が味わえる
これは、スクリーンで観るべき1本!
藤本国彦 (ビートルズ研究家)
1970年代のビッグ・アクトについて語るとき、ポール・マッカートニーの名前が挙がることは稀だ。彼がビッグではなかったからではない――彼は間違いなくその10年で最大のアクトの一人だった――しかし、彼がそれ以前に成し遂げたことのせいなのだ。ポールは世界最大のバンドにいたことがあり、そのバンド自体が独自の引力を生み出していた。
私の映画『ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン』では、ビートルズという長い影からのポールの不可能な逃走(Run)を見つめたいと思った。
それは、あり得ない選択の連続だった――バンでのツアー!ブルース・マックマウス!ナイジェリア!スリリントン!スコットランドの賛歌!――しかし、それらをまとめて見ると、それらの選択の狂気は、実は正気のように思えてきた。これほどの期待の重圧に対処するには、予期せぬことをする以外にどうすればよかったのだろうか?
また、私はその10年間を通して、ポールが何かから逃げるのをやめ、何か別のもの――彼自身の声、彼自身の家族、彼自身の人生――に向かって走り始めたことに気づいた。これは、ある人物が自分自身を見つける物語なのである。
このサウンドトラックは、彼の音楽を通して語られるその旅のスナップショットだ。これらの曲の一つ一つは、その瞬間のポールが誰であったかという創造的衝動の結果である。ポールは歌を通して、世界だけでなく、自分自身に対しても語りかけていたのだ。私たちは幸運にも、それに耳を傾けることができるのである
(モーガン・ネヴィル:本作監督)
『Man on the Run – Music from the Motion Picture Soundtrack』
2026年2月27日発売
CD・LP
収録曲
1. Wings – Silly Love Songs (Demo)
2. Paul McCartney – That Would Be Something (2011 Remaster)
3. Paul and Linda McCartney – Long Haired Lady (2012 Remaster)
4. Paul and Linda McCartney – Too Many People (2012 Remaster)
5. Paul McCartney and Wings – Big Barn Bed (2018 Remaster)
6. Paul McCartney – Gotta Sing Gotta Dance
7. Wings – Live and Let Die (Rockshow)
8. Paul McCartney and Wings – Band on the Run (2010 Remaster)
9. Wings – Arrow Through Me (Rough Mix)
10. Wings – Mull of Kintyre (2016 Remaster)
11. Paul McCartney – Coming Up (2011 Remaster)
12. Paul McCartney and Wings – Let Me Roll It (2010 Remaster)
『ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン』公開劇場
2月19日一夜限定公開
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