28台のトロンボーンによるクイーン「Bohemian Rhapsody」カヴァー

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クイーンのオペラティックなアンセム「Bohemian Rhapsody」はその原曲自体が美しいのだが、この色褪せない名曲を28台のトロンボーンがユニゾンで演奏したこの映像も見ていただきたい。

映画『ウェインズ・ワールド』の上をいくものがあるかどうかは別として「Bohemian Rhapsody」のカヴァーはそのネタに尽きないほど数多く存在するが、今回発表された「Bonehemian Rhapsody」と題されたこのクラシック調のカヴァーは、世界中の交響楽団から集まった最も優れたブラス奏者たちの知的なアプローチをよって演奏されている。

 

2018年の国際トロンボーン・フェスティバルで撮影されたこの映像は、2019年の7月10日から13日にかけてインディアナ州のマンシーで開催される次回の同フェスティバルの宣伝も兼ねて、トロンボーン奏者でYouTuberでもあるクリストファー・ビルによって企画・プロデュースされた。

国際トロンボーン・フェスティバルは偉大なるトロンボーン奏者、エモリー・レミントンの功績を讃え、トロンボーンという楽器を大切に守り続けていくために1971年に創始されて以来、毎年数日に渡って開催されている。

クリストファー・ビルはソーシャル・メディアで“シークレット・プロジェクトの打ち上げ”としてこの動画を投稿するやいなや、YouTubeでの動画再生は140万回を超えている。

コメディ・ドラマ『ゆかいなブレディー家』のオープニング風に分割された画面構成の中で、それぞれのパートを演奏する個々のトロンボーン奏者を映し出していくこのカヴァーは、1975年に発表された名曲の感情の浮き沈みを捉え、楽曲の魅力を十分に引き出している。燃え滾るようなギターなしでも、トロンボーンが織りなす何重もの音のレイヤーによって、彼らはこの名曲の壮大なクライマックスまでもを見事に表現しているのだ。

映画興行ランキングの興行記録を片っ端から破り続けているクイーンを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』の成功によって、今作のサウンドトラックは全米アルバム・チャートで過去38年間のクイーンの持つ最高位記録を更新し、このオペラティック・アンセムが再びチャートへと舞い戻ってきている。

ニールセン・ミュージックによると、バンドが1975年に発表したアルバム『A Night at the Opera』に収録されている「Bohemian Rhapsody」は、全米シングル・チャートで33位まで上昇し、全米でその週だけで1330万回ストリーミング再生を記録している。

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