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【全曲試聴付】最高の女性ロック・シンガー・ベスト30:音楽史を形作ってきたヴォーカリストたち

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知名度はそれぞれであっても、ロックシーンに女性は常に必要不可欠な存在だ。数え切れないほどの女性が音楽の歴史を形作ってきたが、ここでは最高の女性ロック・シンガーとして30名をあげてみた。デボラ・ハリーからカレンO、スティーヴィー・ニックス、PJハーヴェイまで、彼女らミュージシャンのヴォーカル、ソングライティング、そして価値観が、音楽業界でどれほど彼女たちを際立たせていたのかを明らかにしたい。

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30位 : シャロン・ヴァン・エッテン

それまでほとんど知られることのなかったシャロン・ヴァン・エッテンだが、2012年にリリースの3枚目のスタジオ・アルバム『Tramp』によって多くのシンガー・ソングライターが羨むほどの大きな成功を手にした。暴力的な人間関係、愛情、そして自己発見といった内容をストレートに感情表現するヴァン・エッテンに、リスナーは驚愕した。

それ以降の彼女はミュージシャンとして着実に成長し、シネマチックな才能をロックと融合させるスタイルにも挑戦している。彼女の2019年初頭にリリースされたアルバム『Remind Me Tomorrow』は、彼女がロック・シーンの範疇のみに収まる存在ではないことを証明している。

Sharon Van Etten – Seventeen

 

29位 : セイント・ヴィンセント

セイント・ヴィンセントのあの表情豊かなギターはよく知られるところだが、それを唯一超えられるのが彼女自身の見事なヴォーカルだ。10年以上に渡って様々なスタイルやサウンドに挑戦してきたセイント・ヴィンセントは、デヴィッド・バーンとの前衛的なコンセプト・アルバムを録音することも、シンガー・ソングライター的な作品を書くことも、同じように難なくこなしてしまう。

様々なスタイルの音楽を変幻自在に生み出すことのできるヴィンセントは、アルバムをリリースするごとに新たなペルソナを出現させる。2017年にリリースされた『Masseduction』は、シンガー・ソングライター、インディ界の寵児、そしてロック・スターへと進化を遂げた彼女の最新型だ。

St. Vincent – "Los Ageless" (Official Video)

 

28位 : ヘイリー・ウィリアムス (パラモア)

男性が支配的なポップ・パンクのシーンで、パラモアのリード・シンガー、ヘイリー・ウィリアムスの音楽と姿勢は、女性がバンドでプレイすることを促したという意味で革命的だったのではないだろうか。現在に至る約15年に及ぶバンド活動で5枚のアルバムをリリースしているウィリアムスは、2017年リリースの80年代シンセ・ポップ色をミックスしたアルバム『After Laughter』で、より幅広い音楽性を獲得して大人になった彼女を見せてくれた。しかし、彼女の反骨精神とファンとの深い絆は衰えないままだ。

Paramore: Hard Times [OFFICIAL VIDEO]

 

27位 : ケイト・ピアソン (The B-52s)

The B-52sの創設メンバーの一人であるケイト・ピアソンの魅力的なポップ・ロック・ヴォーカルをフィーチャーした「Love Shack」や「Roam」などのパーティー・トラックは、現在の彼らのイメージを決定づける作品だ。そのヴォーカルの腕前もさることながら、親しみ易いチャーミングなキャラクターによって、彼女はロック界でのカルト的アイコンにもなっている。The B-52sでのツアー以外のピアソンのソロ活動も極めて順調で、最高の女性ロック・シンガーの座を獲得するのに相応しいものだ。

The B-52's – Deadbeat Club (Official Music Video)

 

26位 : ドニータ・スパークス (L7)

1992年のフェスティバルで、L7のドニータ・スパークスは、ステージで演奏するバンドにヤジを飛ばした観客に向かって血まみれのタンポンを投げつけた。女性のみのグループとして先駆的だったL7の活動期間中、彼女は常に音楽面とそれ以外の面の両方で予想を裏切り続けた。それこそまさにロックン・ロールだ。

L7 – Pretend We're Dead

 

25位 : アリス・バッグ (ザ・バッグス)

1970年代のLAパンク最初期の波の中で唯一のラテン・アメリカ系ミュージシャンの一人として、アリス・バッグは影響力のあるアイコンになった。ザ・バッグスのリード・シンガーである彼女は、ステージを抗議の声を上げるための場にしてみせ、暴力に苦しめられた人々へメッセージを送り、勾留される移民の窮状について訴えた。

The Bags – Live in Hollywood 1978 – 7/7 – Survive

 

24位 : グウェン・ステファニー (ノー・ダウト)

グウェン・ステファニーは、ポップ・スターダムに登り詰める以前の90年代初期にはスカとパンク・ロック・バンドであるノー・ダウトのリード・シンガーとして知られていた。彼らのブレイクスルーとなったアルバム『Tragic Kingdom』に収録されている「Just A Girl」や「Spiderwebs」などの初期作品には、ルールに沿ってプレイする気など持たないステファニーの姿勢が現れており、瞬く間に彼女は90年代最高の女性ロック・シンガーの一人となった。そんな彼女の非の打ち所のないヴォーカルは現在でも圧倒的なままだ。

No Doubt – Sunday Morning

 

23位 : ドロレス・オリオーダン (ザ・クランベリーズ)

柔らかく弾むようなアイルランドのリムリック訛りが特徴のドロレス・オリオーダンは、彼女が在籍するザ・クランベリーズで「Linger」や「Zombie」など、90年代を代表するロックの名曲を生み出し、オリオーダンの豊かな感情表現とゲーリックの独特な抑揚がバンドを際立たせていた

何が彼女のロック・スターとしての評価を高めていたのだろう? 彼女は2017年に彼女の双極性障害で苦しんでいることを公にし、2018年に彼女は亡くなってしまったが、人々の悲しむ様はこれまでにないほどの激しいものだった。

Linger

 

22位 : ブリタニー・ハワード (アラバマ・シェイクス)

アラバマ・シェイクスのリード・シンガー、ブリタニー・ハワードは、ソウルフルでブルージーなヴォーカルでよく知られている。シェイクスの活動が波に乗ると、ハワードはサイドプロジェクトとしてベッカ・マンカリやジェシー・ラフサーとバミューダ・トライアングルを結成した。

タフなハワードは更に、ライヴでお目にかかることは少ないロック・バンド、サンダービッチでもリード・シンガーを務めている。誰にも止められない勢いの彼女のそのヴォーカルは、最優秀女性ロック・シンガーと銘打った本稿リストの中でも出色のものだ。

Alabama Shakes – Hold On (Official Video)

 

21位 : ジェニー・ルイス (ライロ・カイリー)

ライロ・カイリーのフロント・ウーマンとして20年以上前にスタートを切ったジェニー・ルイスは、その後のソロ・キャリアにおいて更に高い評価を得る存在になった。女優から転向したミュージシャンなだけにストーリーテリングは抜群であり、愛、セクシュアリティ、人間関係、大人になるということなどをテーマにした繊細なソングライティング能力は高く評価されている。

ルイスは情感あふれる言葉遣いやクールなセンスなどで一部から熱狂的な支持を得ているが、やはり人を惹きつける最大の理由は彼女の常人とは思えないヴォーカリストとしての才能とギターの上手さにあるだろう。

Rilo Kiley – Portions for Foxes – Official Video

 

20位 : ローラ・ジェーン・グレース (アゲインスト・ミー)

アゲインスト・ミーの結成メンバーでリード・シンガーであるローラ・ジェーン・グレースは、階級格差問題などデリケートなトピックを採り上げ、性同一性障害の苦悩を作品の中に忍び込ませつつ、20年以上にわたってパンク・シーンに君臨してきた。

そして2012年、彼女はトランスジェンダーとしてカミングアウトした最も著名なミュージシャンの一人として知られるようになる。以来、彼女のステージは特別な意味を持つものとしてあり続けている。

Against Me! – "Black Me Out"

 

19位 : メリッサ・エスリッジ

カンザス生まれのメリッサ・エスリッジは、音楽大学をドロップアウトしてカリフォルニアで地道なギグを続けた後にようやくアイランド・レコードとの契約を得て軌道に乗った、なかなかの苦労人だ。1988年のセルフタイトルのデビュー作から「Bring Me Some Water」のヒットが生まれ、彼女は初めてスターダムというものを知ったのだ。

赤裸々でリリカルなスタイルとジャニス・ジョプリンを思わせる胸騒ぎをそそる魅力が完璧なバランスで調和し、何百万枚ものセールスを記録したアルバム『Yes I Am』には、彼女の代表的なヒット作「I’m The Only One」や「Come To My Window」が収められている。それらのヒットによって、エスリッジは1995年のグラミーで最優秀女性ロック・ヴォーカリスト賞を受賞した。

Melissa Etheridge – Come To My Window (Live at The Kodak Theatre)

 

18位 : キム・ディール (ピクシーズ、ザ・ブリーダーズ)

キム・ディールが表舞台に登場したのは、インディ・ロックのアイコンであるピクシーズのベーシスト兼シンガーとして活動した80年代後半で、その後は姉のケリー・ディールとともにザ・ブリーダーズとして活動を始めた。「Gigantic」や「Cannonball」など、今なお記憶に残る90年代ロック作品の後ろには彼女の声があるのだ。インディーズのDIY精神を体現しつつ本物のロック・スターの魅力を保ち続け、熱い声で歌いながら複雑なベースラインをいとも容易そうに弾いてしまう者など他のどこにいるだろう。

Pixies – Gigantic

 

17位 : スージー・スー (スージー・アンド・ザ・バンシーズ)

スージー・アンド・ザ・バンシーズやザ・クリーチャーズのリーダー、スージー・スーは、最高の女性ロック・シンガーの1人であると同時に、ロック史に残る最も影響力のあるイギリスのシンガーの一人でもある。

性的虐待、精神疾患、そして身体障害者の不安などについて深く掘り下げる彼女のソングライティングは、そんな彼女をさらに特別なミュージシャンにしている。また、才能溢れる彼女はモリッシーやジョン・ケイルなどとの何年にも渡るコラボレートを続けており、現在も変わらずエニグマティックなカルト・アイコンであり続けている。

Siouxsie And The Banshees – Happy House (Official Music Video)

 

16位 : PJ ハーヴェイ

90年代のオルタナティヴ・ロック全盛期、PJ ハーヴェイは、異次元の歌声とアヴァンギャルドな演劇性によって当時の女性シンガー・ソングライターたちからは頭ひとつ抜け出ていた。生々しくストレートなサウンドが彼女の書く毅然とした歌詞に実によくマッチしている。彼女は最高の女性ロック・シンガーの一人であるだけでなく、今日のロックで最も目が離せないアーティストの一人でもある。

PJ Harvey – This Is Love

 

15位 : カレン O (ヤー・ヤー・ヤーズ)

ヤー・ヤー・ヤーズの賑やかなリード・シンガーであるカレンOは、一度聴いたら忘れられなくなる叫び声と奇抜なファッションで2000年代初期のインディ・ロック・シーンを牛耳った。ヤー・ヤー・ヤーズの「Maps」が成功したことによって、カレンOがニューヨークっ子お気に入りのミュージシャンの1人になる道が開かれた。

現代の女性シンガー・ソングライターのみならずアートやファッションの世界にも彼女の影響が感じられるが、クリスチャン・ジョイがデザインした衣装とカレンOの制御不能のエネルギーが融合した功績だろう。

Yeah Yeah Yeahs – Date With The Night (Official Music Video)

 

14位 : シャーリー・マンソン (ガービッジ)

一切のフィルター無用のスコットランド出身のシャーリー・マンソンは、間違いなくロック界で最もクールな女性の一人だ。ガービッジのフロント・ウーマンである彼女の人気は、一聴して彼女とわかる声と怒りのこもった歌詞のせいだけでなく、女性や少数コミュニティを支持するフェミニストを象徴するアイコンでもあるからだ。

「I’m Only Happy When It Rains」や「Why Do You Love Me」などのヒット曲でわかる通り、マンソンのヴォーカルは唸るような声から爽やかな優しい声まで、自意識過剰に陥ることなく自由自在に変化してみせるのだ。

Garbage – Only Happy When It Rains

 

13位 : コートニー・ラブ (ホール)

40年以上にわたり、コートニー・ラブはグランジ・シーンにおける重要人物とされている。オルタナティヴ・ロック・バンド、ホールのリード・シンガーとして続けてきた実績が史上最高の女性ロック・シンガーの一人という称号を彼女に与えたのだ。

『Celebrity Skin』での内省的な視点は評判を呼び、ソロ作『America’s Sweetheart』でもソロ・アーティストとして引き続き高い評価を得た。コートニー・ラブのワイルドな振る舞いやファッションやアートへの情熱と彼女を愛するパンク・シーンのおかげで、年月を経た今でも彼女は残した業績以上の重要アーティストとしての価値を保ち続けている。

Hole – Violet (Official Music Video)

 

12位 : パット・べネター

「Love Is A Battlefield」や「Hit Me With Your Best Shot」の勢い溢れるヒット曲によってMTVの定番アーティストとしてよく知られるパット・べネターだが、初めてロック界注目の存在になったのはデビュー・アルバム『In the Heat of the Night』がリリースされた1970年代だった。

彼女はその後40年間に渡ってその地位を維持して「We Belong」を始めとする多くのヒット曲を我々に届けるとともに、バンドを必要とせずとも自分の歌を歌えるという未来のソロ女性スターのための扉を開いたのだ。

Heartbreaker – Pat Benatar – HQ/HD

 

11位 : キャスリーン・ハンナ (ビキニ・キル、ル・ティグレ)

キャットリーン・ハンナはライオット・ガール・シーンの先駆者で、フェミニストとパンクの両方のアイコンとして名声を得た。ビキニ・キル、ル・ティグラ、そして最近ではジュリー・ルーインでもフロントを担っているハンナは、荒々しい声と社会規範の大切さを求める姿勢で観客を魅了している。積極的な行動主義と第三波フェミニズムの立ち上げを支援したハンナは、ロック界で最も影響力のある女性の一人と見なされている。

Bikini Kill – Sugar – live (1993)

 

10位 : リタ・フォード (ザ・ランナウェイズ)

女性ロックの先駆的グループであるザ・ランナウェイズのメイン・ギタリストとしてシーンに躍り出たリタ・フォードは、グループが消滅した後に彼女自身がフロントに立つことを即決し、ソロ・アーティストとして大成功を収めた。

ヘア・メタルの全盛期だった当時、フォードは脇役ではなく主演スターとして自分のビデオに登場する数少ない女性の一人だった。彼女は男の相棒たちと堂々と渡り合い、パワー・バラードを歌いこなし、そして6インチのハイヒールを履いていた。文字通りの「Larger Than Life」だ。

Lita Ford – Playin' with Fire

 

9位 : ジャニス・ジョプリン (ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニー)

ジャニスが最初に注目されたのは、サイケ・ロック・バンドのビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーのメンバーとしてであった。そして1960年代最高の女性ロック・シンガーの一人とみなされた彼女はその後瞬く間に史上最高のロック・アンド・ブルース・シンガー・ソングライターへと昇りつめていった。

ホールディング・カンパニーで2枚のレコードをリリースした後に彼女はソロへ転向し、「Down On Me」や「Ball and Chain」などを含むレガシーに「Mercedes Benz」を始めいくつもの作品を追加していった。ジャニスはヘロインの過剰摂取によって27歳で亡くなったが、彼女の声が忘れ去られたことは今もってない。逝去後の1995年にロックの殿堂入りをしている。

Janis Joplin – Cry Baby (Official Audio)

 

8位 : クリッシー・ハインド (ザ・プリテンダーズ)

ザ・プリテンダーズのフロント・ウーマン、クリッシー・ハインドは、1978年のデビュー以降数十年に渡り一貫して最高の女性ロック・シンガーの一人としてロック・シーン御用達の存在だ。シェールからフランク・シナトラまで、キャリアの過程で様々な人々とコラボレートしてきた彼女は、2005年にプリテンダーズ名義でロックの殿堂入りを果たしている。ステージ上の彼女の堂々とした存在感とフェミニストとしてのエネルギーによって、音楽業界に刺激を与え続けているアーティストだ。

Pretenders – Brass In Pocket (Official Music Video)

 

7位 : アン・ウィルソン (ハート)

ハートは1970年代から80年代にかけて「Barracuda」を始めとする大ヒットのロック・アンセムをいくつかものにしているが、そのバンド・メンバーでいたのがアンとナンシーのウィルソン姉妹だ。アン・ウィルソンはその大胆なヴォーカル・レンジと尖ったルックスで苦もなく80年代に突入し、「These Dreams」などのパワー・バラードをヒットさせた。

正式に歌唱指導を受けたことのないウィルソンだが、その声にはロック界でもとりわけ強い個性があった。我々がなかなかカラオケで歌いきれないのも無理はないのだ。

Heart – "Barracuda" (1977)

 

6位 : グレイス・スリック (ジェファーソン・エアプレイン)

サイケ・ロック・グループの先駆的存在ジェファーソン・エアプレインに1967年に加入したグレイス・スリックは、ロック界きっての圧倒的な存在感を示した。セックス、ドラッグ、ロックン・ロールのライフスタイルを具現化した史上最高の女性ロック・シンガーの一人として称賛された彼女は、同時代の男性シンガーたちをも圧倒していた。

すれた言葉遣いとカリスマ性を備えたその圧倒的な存在感によって、彼女はサマー・オブ・ラヴを象徴する女性になった。彼女はその後数十年に渡って何度も変貌を遂げるジェファーソン・エアプレインで活動を続け、グループのいくつもの代表的なヒット曲の力になった。

Jefferson Airplane – White Rabbit (Audio)

 

5位 : ティナ・ターナー

ティナ・ターナーの音楽は、そのキャリアを通じてポップな要素とソウルフルなロックを完璧に融合させたものだ。彼女は他の誰一人としてできていなかった時代にジャンルと人種の両方の境界を一気に乗り越え、彼女ならではの激しいヴォーカルと強烈なエネルギーでどんな楽曲をも自分のものにしてみせた。

コマーシャルなポップ・クラシック「What’s Love Got To Do It」を歌いこなし、オルタモントでオーティス・レディングの「I’ve Being Loving You Too Long」をカヴァーしてローリング・ストーンズと多糖に渡り合ってみせ、ターナーは最高の女性ロック・シンガーたちの中でも比類のない才能の持ち主だ。

Tina Turner – The Best (Official Music Video)

 

4位 : ジョーン・ジェット (ザ・ランナウェイズ、ジョーン・ジェット・アンド・ザ・ブラックハーツ)

リタ・フォード、シェリー・カーリー、ジャッキー・フォックス、サンディ・ウェストらと共にザ・ランナウェイズを結成し、ジョーン・ジェット・アンド・ザ・ブラックハーツを率いたジョーン・ジェットは、そうしたキャリアを通して「ロックン・ロールの女王」と呼ばれる存在となった。

生粋のフェミニストであるジェットは、ギター・パンクの「Bad Reputation」や、ブラックハーツ時代にリリースしたジ・アローズの「I Love Rock’n’Roll」のカヴァーなどで有名だ。2015年に遅まきながらブラックハーツの功績が認められてロックの殿堂入りを果たしている。

The Runaways – Cherry Bomb

 

3位 : スティーヴィー・ニックス (フリートウッド・マック)

スティーヴィー・ニックスは、フリートウッド・マックのシンガーとしてキャリアを開始してからソロ・アーティストとしての活動期間までを通して、神秘的なペルソナとステージでの抜群の表現力でロックの歌姫として君臨し、歴史上最も多作なシンガー・ソングライターの一人として賞賛されている。

彼女はフリートウッド・マックのメンバーとして1998年にロックン・ロール殿堂入りしたが、2019年にもソロ・アーティストとして同じく殿堂入りし、史上最高の女性ロック・シンガーとしての彼女のステイタスが強調されることになった。

Stevie Nicks – Rhiannon – Live 1983 US Festival

 

2位 : デボラ・ハリー (ブロンディ)

デボラ・ハリーはブロンディのリード・シンガーとしてニューヨーク・パンク・ロックシーンのアイコンになった。「Heart of Glass」や「Rapture」などのディスコ全盛期の有名なヒット曲は、彼女のセクシーでファッショナブル、そして情熱的な魅力によるところが大きい。しばらくの間デボラはソロ・アーティストとして活動し、ブロンディは散発的な活動を何年間も続けていたが、2017年に『Pollinator』をリリースし、ツアーを再開させている。

Blondie – Call me

 

1位 : パティ・スミス

パンク詩人パティ・スミスについて説明する必要はないだろう。1975年のデビュー・アルバム『Horses』でロックと詩を融合させた彼女は、ロックの、特にニューヨークのパンク・シーンを象徴する存在になった。彼女は世代の異なるファンから史上最高の女性ロック・シンガーの一人として崇拝されているが、回想録「Just Kids」を始めとした多くの文学作品を著した作家としても称賛されている。

多くの偉大なロック・ミュージシャンたちと同様にスミスもロックの殿堂入りをしており、すべての野心的なミュージシャンたちにとってのアイコンであり続けている。

Patti Smith – Gloria (Audio)

 

Written By Ilana Kaplan



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