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ABBA/アバ「Super Trouper」解説:離婚をものともせず全英シングル1位となった名曲

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1980年、アバはポーラー・スタジオでアルバム『Super Trouper』の制作を行っており、その完成を間近に控えていた。しかし、そこには足りないものがただ一つあった。それは強力なヒットシングルとなる曲だった。

そこでベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースは、のちに「他の曲より抜きん出ていた」と話した曲「Super Trouper」を生み出した。リード・ヴォーカルはフリーダの愛称で親しまれてきたアンニ・フリード・リングスタッドが務めた。その曲はアルバムのために最後に収録した曲であり、1980年11月29日に全英No.1シングルを達成した。

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ABBA – Super Trouper (Video)

プライヴェートな視点から見ると、この時期はアバにとって決して幸せな時期ではなかった。アグネタ・フォルツコグは、この7枚目となるスタジオ・アルバム『Super Trouper』をレコーディングしている最中の年の夏にメンバーのビョルン・ウルヴァースと離婚していた。フリーダとベニー・アンダーソンも離婚を発表するところで、1981年に成立している。

1980年7月にリリースされ、アルバムからの先行シングル「The Winner Takes It All」はグループ全員の人生の中で感じている悲しみを含んでいるようだった。しかし、そんな状況下でもアルバムを完成させただけでなく、さらに最後のアルバム『The Visitors』を翌年発表したのは、彼らの素晴らしいプロ意識の表れだ。

ABBA – The Winner Takes It All (Video)

アルバム『Super Trouper』は、その年が終わるたった8週間前にリリースされたにも関わらず、1980年にイギリスで最も売れたアルバムとなった。また、地元のスウェーデン、ドイツ、ノルウェー、オランダでもチャートのトップに輝いた。

スタジアムのコンサートで使用される大きいスポットライトからその名前をつけたシングルは、ヨーロッパ中で大ヒットとなり、ドイツ(ステファニー・ミルズの「Never Knew Love Like This Before」からトップの座を奪った)、ベルギー、オランダで1位を獲得した。イギリスではブロンディの「The Tide Is High(邦題:夢見るNo.1)」に続いて1位となり、アバにとって全英チャートのトップに君臨した最後の3週間となったのだ。

Written by Paul Sexton


アバ最後の全英No.1となった「Super Trouper」アバ『Super Trouper』

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