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デ・ラ・ソウルのトゥルーゴイ・ザ・ダヴが54歳で逝去。その功績を辿る

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Trugoy the Dove - Photo: Scott Dudelson/Getty Images for Coachella

ヒップホップの歴史において最も重要なグループの一組であるデ・ラ・ソウル(De La Soul)のメンバー、トゥルーゴイ・ザ・ダヴ(Trugoy the Dove)が54歳で逝去したことが、彼らの代理人によって伝えられた。

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その生涯

デヴィッド・ジュード・ジョリクールとして生まれたトゥルーゴイは、同じニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィル地区で育った高校時代の友人であるポスとメイスと共に1988年にデ・ラ・ソウルを結成。

地元出身のプロデューサーであるプリンス・ポールの目に留まった彼らは、1989年に傑作と称されるデビュー・アルバム『3 Feet High and Rising』をリリースし、その後も、1991年の『De La Soul Is Dead』、1993年の『Buhloone Mindstate』、1996年の過小評価された『Stakes Is High』など、続々と作品を発表しながらヒップホップ界で確固たる地位を築き上げていく。

2016年には、Kickstarterのクラウドファンディングで集めた資金を元に制作したアルバム『And the Anonymous Nobody…』をリリース。また、先日は、今年3月に彼らのカタログ作品が初めてストリーミング・サービスで配信開始となることも発表されていた。

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生前の発言

2014年のガーディアン紙のインタビューの中で、トゥルーゴイはデ・ラ・ソウルのレガシーについて次のように振り返っていた。

「俺たちの音楽がヒッピー的なスタイル、ヒッピー的なサウンドだと思う人がいるなら、それはそれで構わない。でも、俺たちがヒッピーになりたかったと言われるのは不愉快だね。それは違うし、俺たちはただ自分達らしくありたいだけだよ。俺たちの音楽は生々しくて、ファンキーで、同時に深くソウルフルなんだ。それこそが“DAISY AGE”(※90年代ヒップホップ・シーンにおけるニュースクール時代)であり、そこから生まれたサウンドなんだ。ラップに、ハードなベースラインやヘヴィなキックやスネアは必要ない。ハードコアな奴らだって、ソフトな音楽を聴きたくなることがあるだろ」

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追悼の言葉

トゥルーゴイの訃報を受け、ヒップホップ界から追悼コメントが続々と寄せられている。ラッパーのオープン・マイク・イーグルは、こう哀悼の意を捧げている。

「トゥルーゴイが亡くなったというニュースに打ちのめされました。何度言っても、デ・ラ・ソウルの音楽と存在が私にとってどれほど大きなものなのか、うまく説明することができません。ポスとメイス、そして彼のご家族に、心よりお悔やみ申し上げます。なんて偉大な人を失ってしまったんだろう」

ファレル・ウィリアムスも自身のツイッターでこう述べている。

「彼のご家族、デ・ラ・ソウルのメンバー、そして彼の存在が人生に影響を及ぼした全ての人に、愛と光とポジティブなバイブレーションを送ります。“Oodles and Oodles and Oodles of O’s”」

Written By Sam Armstrong



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