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トム・ジョーンズ、6年ぶりの新作発売。日本盤にはオールフリー CM曲「It’s Not Unusual」収録

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トム・ジョーンズが齢80歳にして完成させた6年ぶりのニュー・アルバム『Surrounded By Time(サラウンデッド・バイ・タイム)』が2021年4月23日に発売され、日本盤ボーナス・トラックとして「It’s Not Unusual(よくあることさ)」が追加収録されることが決定した。

1965年の全英NO.1ヒットとなったこの曲は、2021年3月20日からオンエアがスタートしたサントリー オールフリー CM ソングに使用されている。

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[和訳] Tom Jones – It’s Not Unusual / トム・ジョーンズ – よくあることさ [サントリー オールフリー CM ソング]

今回の新作アルバム『Surrounded By Time』は、ボブ・ディランの「One More Cup Of Coffee(コーヒーもう一杯)」、アメリカ出身の歌手で社会活動家、哲学者であるバーニス・ジョンソン・リーゴンの「I Won’t Crumble With You If You Fall」、フランスの巨匠ミシェル・ルグランが作曲し、俳優・歌手のノエル・ハリソンが歌ってアカデミー賞主題歌賞に輝いた名曲「The Windmills Of Your Mind(風のささやき)」など隠れた名曲の数々をカヴァー。

アメリカ出身のオルタナティヴ・カントリー/アメリカーナ系のシンガー・ソングライター、トッド・スナイダーの作品を歌った「Talking Reality Television Blues」では、「ビデオの普及でラジオ・スターは葬り去られ、(リアリティ番組の台頭で)現実がビデオ・スターを葬り去った」と、現代社会を痛烈に皮肉るなど、80歳にして、いまもなお独特の視点で強烈なメッセージを放ち続けている。

そのアルバムからの第1弾シングルとなった「Talking Reality Television Blues」は、テレビがその誕生から現在まで与えてきた影響と果たしてきた役割の変化を、驚くような歌に乗せた作品で、この曲について、トム・ジョーンズは、次のように語っている。

「テレビ放送が始まったのを僕はこの目で見ている。まさか自分がその一部になるとは思ってなかったね。テレビのパワーは人間の素晴らしさ、クレイジーさ、発明の才や独創性を今一度、我々に思い出させてくれると同時に、そこに映し出される現実がどれほど恐ろしいものかを教えてくれるんですよ」

「これはどんな時代にも力強く訴える曲だ。そこで歌われているのは、自分であることに自信を持つことについて。特にメディアがその普及によって無限の影響力を及ぼす存在となった今は、自分自身を知り、強く持つことがこれまで以上に重要なことなのだ」

この「Talking Reality Television Blues」のミュージック・ビデオは、過去70年間のカルチャー、社会の歴史における浮き沈みがフラッシュバックのように映し出される映像となっていて、何十年もの長きにわたるトムのキャリアを映し出す鏡のようでもある。

Tom Jones – Talking Reality Television Blues (Official Video)

 

3月18日には、ニュー・アルバムの発売に先駆けて、ボブ・ディランのカヴァー「One More Cup Of Coffee」も先行リリースで公表。トムがボブ・ディランのこの曲と初めて出会ったのは、およそ44年前のことで、トムはこう語っている。

「昔のことなんですがね。私は向こう見ずな若者で、気づいたら本来いるべきではないマズい状況に陥っていたり、一緒にいるべきではない人たちと過ごしていたりしたことがあった。あれから何年も経った今、“谷へと下る”という一節を聞いて思い浮かぶのは、そういった無茶をするという現実の出来事だけではなく、二日酔いのことであったりもする。もうあの頃の自分には戻れないが、それでもこの曲を歌い始めると、すぐにあの場所に引き戻されるんです」

One More Cup Of Coffee

プロデューサーのイーサン・ジョンズとは、高い評価を受けた2010年のアルバム『Praise & Blame』でタッグを組んで以来、10年以上にわたって協力関係が続いており、彼にとってはキャリア史上最も長い音楽的コラボレーションとなっている。

この6年ぶりのニュー・アルバムについて、トムは自信作だと胸を張っている。

「人生の、そしてキャリアのこの段階で、また80歳という年齢にあって、我が物語を音楽を通じて表現できるというのは、途方もなく素晴らしいことです」

また、このトム・ジョーンズのニュー・アルバムの日本盤に、トムが長年の最大のヒーローだと語るIL DIVOのカルロス・マリンが、スペシャル・メッセージを寄せている。

「トム・ジョーンズは、僕にとって、子供のころからずっと憧れの一番のお気に入りのシンガーなんだ。本当に彼は素晴らしい声を持っているし、それに昔からずっと女性にモテモテなのも、とてもうらやましい。彼のニュー・アルバムを一足早く聴かせてもらったけど、80歳のいまなお彼の歌声には磨きがかかっていて、それは本当に驚異的というしかない。僕も彼のように、80歳になっても歌い続けていたい」

なお、今年8月には81歳の誕生日を迎えるトム・ジョーンズは、ニュー・アルバムの発売に合わせて、2021年5月19日にドイツのシーゲンで開催される音楽フェスティバルへの出演を皮切りに、新しいツアーに出る計画も発表している。

Written by uDiscover Team



トム・ジョーンズ『Surrounded By Time』
2021年4月23日発売
CD / iTunes / Apple Music

1. I Won’t Crumble With You If You Fall (バーニス・ジョンソン・リーゴン)
2. The Windmills Of Your Mind (ノエル・ハリソン)
3. Pop Star (キャット・スティーヴンス)
4. No Hole In My Head (マルヴィナ・レイノルズ)
5. Talking Reality Television Blues (トッド・スナイダー)
6. I Won’t Lie (マイケル・キワヌーカ)
7. This is the Sea (ザ・ウォーターボーイズ)
8. One More Cup Of Coffee (ボブ・ディラン)
9. Samson And Delilah
10. Ol’ Mother Earth (トニー・ジョー・ホワイト)
11. I’m Growing Old (ボビー・コール)
12. Lazarus Man (テリー・キャリアー)
13. It’s Not Unusual  *日本盤CDボーナス・トラック

* ()はオリジナル・アーティスト
* Tr.9は、オリジナル曲



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