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ザ・ヴァーヴの名盤『Urban Hymns』が2LPで再発決定
ザ・ヴァーヴ(The Verve)の名作アルバム『Urban Hymns』が、2枚組アナログ盤で再発される。現在海外ではプリオーダーが受付中。
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ロンドンを拠点として活動していたザ・ヴァーヴが1997年9月にリリースした3作目のスタジオ・アルバム『Urban Hymns』は、1995年のセカンド・アルバム『A Northern Soul』のプロモーション期間中に解散したバンドの再結成を告げるものだった。ギタリスト/キーボード奏者のサイモン・トングが新メンバーとして加入した同作は今尚、1990年代を代表するアルバムのひとつとして評価されている。
『Urban Hymns』からは、「The Drugs Don’t Work」「Lucky Man」「Sonnet」「The Rolling People」「Bitter Sweet Symphony」という5曲のヒット・シングルが生まれ、なかでも代表曲「Bitter Sweet Symphony」は、全英シングル・チャートで2位、全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で12位を記録。
1998年のブリット・アワードで最優秀ブリティッシュ・シングル、1999年のグラミー賞で最優秀ロック・ソングにノミネートされ、1999年の映画『クルーエル・インテンションズ』のラストを飾る劇中歌としてもフィーチャーされた。
同アルバムは、英国ロック史に残る名盤であると同時に、バンドにとって最大の商業的成功作でもあり、イギリス、アイルランド、スウェーデン、ニュージーランドのチャートで1位を獲得。発売当時、イギリスで史上5番目に早く売れたアルバムとして記録され、現在はBPI(英国レコード産業協会)により11×プラチナ認定されている。
このアルバムにより商業的な絶頂期を迎えた直後となる1999年にザ・ヴァーヴは再び解散したが、2007年に2度目の再結成を果たし、2008年に4作目となるスタジオ・アルバム『Forth』をリリース。しかし翌2009年には3度目の解散に至った。今年1月には、バンドのキャリアを総括したベスト盤『This Is Music: The Singles』の発売20周年を記念し、初のアナログ盤がリリースされている。
ザ・ヴァーヴの創設者でリードシンガーのリチャード・アシュクロフトは、2000年からソロ活動を開始。先月、2018年の『Natural Rebel』以来となる新曲「Lover」を発表したばかりだ。さらに7月4日から開幕する、オアシスの再結成UK&アイルランド・ツアーにサポートアクトとして出演することも決定している。
Written By Sam Armstrong
ザ・ヴァーヴ『Urban Hymns』
1997年9月29日発売
2LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
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