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元ステイタス・クォーのベーシスト、アラン・ランカスターが72歳で逝去。その功績を辿る

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Alan Lancaster photo: Shirlaine Forrest/WireImage

ステイタス・クォー(Status Quo)のオリジナル・メンバーで、ベーシストとして活動したアラン・ランカスター(Alan Lancaster)が、多発性硬化症との闘病の末、45年間暮らしていたオーストラリアのシドニーで逝去したことが、バンドのマネージャーであるサイモン・ポーターによって伝えられた。72歳だった。

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Status Quo – Down Down [HQ]

バンドのリード・シンガーで、ロンドンのルイシャムでの学生時代からの知り合いでもあるフランシス・ロッシは、声明でこうコメントを寄せている。

「アランは、60年代から70年代にかけてのステイタス・クォーのサウンドと、バンドが収めた多大な成功に欠くことのできない存在でした。私たちは長年の友人であり、同僚であり、リック・パーフィットやジョン・コーランと共に、フランティック・フォー( ステイタス・クォーの黄金期のメンバーの総称)として素晴らしい成功を収めました。近年、私たちが疎遠になっていたことはよく知られていますが、彼と一緒に過ごしたバンド初期の頃のとても良い思い出は忘れることはできません。デイル(彼の妻)とアランのご家族にお悔やみを申し上げます」

バンドのマネージャーであるサイモン・ポーターは、アラン・ランカスターも参加して行われたバンド最後のツアーをこう振り返った。

「2013年から2014年にかけてソールド・アウトを記録した2度のツアーで、オリジナル・メンバーを再結成させ、ステイタス・クォーのフランティック・フォー時代のファンに最後のレガシーと永遠の思い出を提供できたことを心から嬉しく思っています。アランの体調は当時から万全ではありませんでしたが、決意と根性でツアーを乗り切りましたし、一緒に仕事ができて嬉しかったです」

Whatever You Want

ABCオーストラリアのエンターテイメント・レポーター、クレイグ・ベネットは、次のように追悼を捧げている。

「今朝、アラン・ランカスターが、シドニーの自宅で家族に見守られながら息を引き取りました。1967年にステイタス・クォーとして始まった伝説のバンドは、その後何十年もわたり、‘Down Down’や‘Whatever You Want’などのヒット曲を生み、世界中をロックさせてきました」

「アランは、1978年に美しい妻のデイル・ランカスターと結婚しました。二人の出会いは、1973年にアランとステイタス・クォーが、スレイドやリンディスファーンと共にオーストラリア・ツアーを行っていた時のことでした。親愛なる特別な友人だったアランは、デイル、子供のアラン・ジュニア、トニ、デヴィッド、そして5人の孫を後に残しました」

「今朝、デイルは、アランがオーストラリアでの生活を愛していたと教えてくれました。彼の母と父、そして弟と妹もオーストラリアに移住しました。デイルは、“私たちは皆、悲しみに打ちひしがれています。アランは素晴らしいウィットと、とてつもなくドライなユーモアのセンスの持ち主でした。彼は献身的で愛すべき夫であり、父であり、祖父でした。いつも家族を大切にしてくれました”と語っていました」

「アランは、MS(多発性硬化症)を患いながらも、2013年と2014年にイギリスとヨーロッパで行われた再結成ツアーに参加し、大成功を収めました。彼は何千人ものファンの前で果敢に演奏し、バンドや忠実なファンとの再会を楽しんでいました」

Juniors Wailing (Live at Wembley) – The Frantic Four

1949年2月7日、南ロンドンのペッカムで生まれたアラン・ランカスターは、学生時代に出会ったフランシス・ロッシと他の学校に通う友人たちと共にスコーピオンズを結成。その後、ピカデリー・レコードとの契約時にスペクターズへと改名し、メンバー交代を経て、1967年の夏にステイタス・クォーとしてスタートした。

1968年にサイケデリックなポップ・シングル「Pictures Of Matchstick Men」でバンド初の成功を収め、同年末には「Ice In The Sun」で全英TOP10入りを果たした。それから数年かけて行き着いたハードでありながらも商業性の高いロックサウンドと彼らのデニム・スタイルは、バンドに4作の全英No.1アルバムと1974年の全英1位シングル「Down Down」を含む、25曲のTOP10シングルをもたらした。ステイタス・クォーは、1991年のブリット・アワードで“功労賞(Outstanding Contribution to Music)”を受賞している。

Written By Paul Sexton




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