ビースティ・ボーイズ、トレント・レズナー、ファレルらが2020年度のエミー賞に初ノミネート

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Photo: Courtesy of Apple, Photo by Atiba Jefferson, Background image by Glen E. Friedman

2020年7月28日、アメリカで放送される優れたテレビドラマ、番組に与えられるエミー賞のノミネーションが発表され、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)、トレント・レズナー(Trent Reznor)とアッティカス・ロス(Atticus Ross)、そして、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)らが初めてノミネートされた。

高い評価を得ているHBOのSFドラマ『ウォッチメン』は、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアッティカス・ロスの作曲チームでの2部門を含む、最多26部門にノミネートされた。彼らは、リミテッド・シリーズ/テレビ映画/スペシャル部門の作曲賞(Original Dramatic Score for a Limited Series, Movie or Special)に加え、同ドラマのテーマ曲「The Way it Used to Be」で歌曲部門(Outstanding Original Music and Lyrics)にもノミネートされている。

 

多岐にわたって活動し、過去に数々のアカデミー賞や名誉ある賞を受賞してきたトレント・レズナーとアッティカス・ロスが、今回受賞を果たせば、2人にとって初のエミー賞となる。

エミー賞デビューを果たしたもう1組は、ビースティ・ボーイズのマイク・D(マイク・ダイアモンド)とアドロック(アダム・ホロヴィッツ)、そしてApple TVで配信されているドキュメンタリー映画『Beastie Boys Story』でタッグを組んだ、監督のスパイク・ジョーンズだ。

昨年ローンチしたばかりのApple TV+は、配信作品や出演キャストが様々な部門で名を連ね、開始1年目のストリーミング・サービスとしては、史上最多となる全18部門のプライムタイム・エミー賞にノミネートされている。

マイク・Dとアドロック、そしてアカデミー賞受賞歴を誇るスパイク・ジョーンズは、絶賛されている映画『Beastie Boys Story』で、ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門(Outstanding Documentary or Nonfiction Special.)の作品賞をはじめ、全5部門にノミネートされた。

同ドキュメンタリー映画は、公開以降、ハリウッド批評家協会(2019年まではロサンゼルス映画批評家協会賞として知られていた)のドキュメンタリー賞を受賞している他、「感動的かつ寛大な挽歌」と評したニューヨーク・タイムズ紙など、多くの批評家から称賛されている。

 

トレント・レズナーとアッティカス・ロスに対するは、過去に13度のグラミー賞を受賞し、2度のアカデミー賞とデイタイム・エミー賞のノミネート歴を誇るファレル・ウィリアムスだ。

ファレル・ウィリアムスは、音楽界の重鎮クラレンス・アヴァントを描いたNetflixのドキュメンタリー映画『ブラック・ゴッドファーザー: クラレンス・アヴァントの軌跡』のテーマ曲で、ザ・ネプチューンズでの長年の制作パートナーであるチャド・ヒューゴと共作した「Letter to My Godfather」 で歌曲部門(Outstanding Original Music and Lyrics)にノミネートされている。

 

ファレル・ウィリアムスは声明の中で、今作について次のように述べていた。

「エンターテインメント、スポーツ、そして政治の分野において、社会正義のために闘い続けた人物、クラレンス・アヴァントの伝説を共有できることを光栄に思っています。彼が文化に与えた影響が、今の私たちを繋いでいるのです」

今年のドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門は激戦が予想されており、NYアポロ・シアターを題材にしたHBO製作のドキュメンタリー映画で、高い評価を得た『The Apollo』もノミネートされている。

米メディアVarietyは、今作について「この映画は、黒人文化を変え、アメリカ文化を変えた(いや、もっと言えば、黒人やアメリカの暮らしを変えた)ハーレムの125丁目にある1,506席を備えた音楽の殿堂、アポロ・シアターの85年の歴史を辿る」作品として解説している。

新型コロナウイルスの感染拡大がいまだ続く中、今年のエミー賞をどのようなかたちで開催されるべきか、主催者側は検討を重ねているという。

エミー賞授賞式は米時間9月20日(日)に開催され、ABCで放送される予定だ。同ネットワークは「従来通りの劇場での開催と、リモート収録で製作したヴァーチャル授賞式の放送、という2通りのプランを同時進行しています」とUSAトゥデイの取材に語っていた。

どちらのシナリオになったとしても、ジミー・キンメルが同授賞式の司会を務める予定だ。

2020年度のエミー賞の全ノミネーション・リストはこちらよりご覧いただける。

Written By Laura Stavropoulos




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