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【レポート】デフ・レパード、キュアー、ロキシー、ジャネットがロックの殿堂入り

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ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された2019年ロックの殿堂入り受賞セレモニーにおいて偉大なロック・バンドたちが讃えられた。

今年新たに、デフ・レパード、スティーヴィー・ニックス、レディオヘッド、ロキシー・ミュージック、ゾンビーズ、そしてザ・キュアーらがロックの殿堂入りを果たした。受賞セレモニーでは、多くのパフォーマンスが披露される中、この夜を締め括ったのは今は亡きデヴィッド・ボウイへのサプライズ・トリビュートだった。デフ・レパードをはじめ、モット・ザ・フープルのイアン・ハンター、クイーンのブライアン・メイ、スティーヴ・ヴァン・ザント、バングルスのスザンナ・ホフス、そしてゾンビーズのロッド・アージェントらが、デヴィッド・ボウイが書いた「All The Young Dudes」のコラボ・パフォーマンスを披露した。

それ以外にも、サプライズ・コラボレーションや感動的なトリビュートなど、スターたちが集結した華やかな一夜となった。今回の受賞により、2度のロック殿堂入りを果たした初の女性アーティストとなったスティーヴィー・ニックスは、1983年のソロとしてのヒット曲「Stand Back」を披露した。続いて、イーグルスのドン・ヘンリーがスティーヴィー・ニックスに加わり、「Leather and Lace」を、そしてワン・ダイレクションのハリー・スタイルズがトム・ペティの代役として登場し「Stop Draggin’ My Heart Around」をそれぞれ披露した。

また、ロキシー・ミュージックからは、ブライアン・フェリー、フェリー、マンザネラ、アンディ・マッケイ、そしてエディ・ジョブソンの4人が出席し、バンドを代表して殿堂入りの名誉を受けたが、ブライアン・イーノとポール・トンプソンの姿はなかった。

受賞後に彼らは、「In Every Dream Home A Heartache」「Out Of The Blue」「Love Is Drug」「More Than This」「Avalon」「Editions Of You」の6曲を披露するミニ・コンサートで観客をもてなした。

ザ・キュアーの殿堂入りの紹介役を務めたナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは、彼が初めてザ・キュアーに出会った頃のエピソードを披露した。「僕が家を出て、大都会で暮らそうという時、僕の場合、大都市とはクリーヴランドの事ですが、そこですべてが変わりました。80年代中盤当時に、カレッジ・ラジオを聴けるようになったことで、私の頭の中は無限の可能性で爆発しそうでした。まさに僕にとってのオルタナティヴ/アンダーグラウンド・ミュージックの世界への洗礼でした。そして、そんな新たな音楽の高波に心奪われる中で起った最も重要な出来事の一つが、初めてザ・キュアーを聴くようになったことです」。

そうしてザ・キュアーは「Shake Dog Shake」、「Lovesong」、「Just Like Heaven」、「A Forest」、「Boys Don’t Cry」をはじめとする独創的なヒット曲の数々を世に送り出していくことになる。

ザ・キュアーの殿堂入りに続いては、ジャネール・モネイがジャネット・ジャクソンへの感動的なトリビュート・スピーチを捧げた。ジャネット・ジャクソン本人は今回の殿堂入りについて驚いた様子だったが、ジャネール・モネイは、ジャネットがいかに音楽業界における模範であり、ミューズであり続けるのかについて語った。

兄たちであるジャクソン5が殿堂入りを果たした当時、彼女は「彼らの足跡を辿ることになるなんて、これっぽっちも想像していなかった」と明かした。「あなたの妹が今夜やったわよ」とジャネット・ジャクソンは付け加え、最後にロックの殿堂へのメッセージとして、「2020年はさらに多くの女性の殿堂入りを!」と自身のスピーチを締め括った。

デヴィッド・バーンも特別ゲストとして登場し、バンド名をトーキング・ヘッズの楽曲から付けたことで知られるレディオヘッドのプレゼンターを務めた。

ゾンビーズのパフォーマンスに続いては、このセレモニーの最後を飾るデフ・レパードが登場した。バンドは過去14年間、ノミネーション候補に挙がりながらも、実際にノミネートされたのはたった一度きりだった。そして、その一度のノミネーションで彼らはロックの殿堂史上最も多くの票を集めたのだった。

クイーンのブライアン・メイからの紹介を受け、デフ・レパードのジョー・エリオットがバンドを代表して受賞スピーチを行った。ジョー・エリオットは、この受賞に到るまでバンドを支えてきてくれた全ての人々への感謝を述べつつ、1984年に車の事故で左腕を失ったメンバーのリック・アレンについても言及し、感情的になる場面もあった。「彼は生き延び、そして残された右手と共に、より力強く復帰したのです」。


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