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ダニエル・バレンボイム、『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』日本盤発売決定

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© Paul Schirnhofer / DG

「完全なる音楽家」と称賛される現代最高の巨匠指揮者にして、ピアニストでもあるダニエル・バレンボイムは70年以上にわたってベートーヴェン作品に取り組んできた。その彼が、今年のベートーヴェン生誕250周年にあたって32曲のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲とディアベッリ変奏曲を、ベルリンのピエール・ブーレーズ・ザールで録音した。これは彼にとって映像も含むと、なんと5度目のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音となった。(第1回1966~1969、第2回1981~1984 、第3回1983~1984、第4回2005 )

Beethoven: Piano Sonata No. 14 in C-Sharp Minor, Op. 27 No. 2 "Moonlight" – I. Adagio sostenuto

この全集は、10月30日に輸入盤とデジタルでリリースとなるが、ハイレゾ音源を収録した国内盤はベートーヴェンの誕生日とされる12月16日に発売される。32曲のピアノ・ソナタをCD1~CD10の10枚に収録、CD11にディアベッリ変奏曲を、CD12とCD13は、ウエストミンスター・レーベルに1958年、当時15歳の天才少年だったバレンボイムが録音した6曲のピアノ・ソナタを収録している。

今回の録音は、コロナ・ウィルスのパンデミックのために多くの公演が中止となり、バレンボイムがベートーヴェンの楽譜に深く没頭したことにより実現した。4月にピエール・ブーレーズ・ザールから全世界に配信したライヴ・ストリーミング・コンサートのディアベッリ変奏曲のライヴ録音に続き、ピアノ・ソナタ全曲を5月~6月にスタジオ録音した。「ピアノを弾くことだけに3ヵ月もの時間を費やしたことは過去50年間無かった」とバレンボイムは語っている。

Beethoven: 33 Variations in C Major, Op. 120 on a Waltz by Diabelli – Var. 20. Andante (Live at…

1942年生まれのバレンボイムは10歳のときに、初めてベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴衆の前で演奏し、15歳でウィグモア・ホールにリサイタル・デビューした。この時の演奏曲目には、《ハンマークラヴィーア》ソナタも入っていた。そして、このステージが彼の華やかな国際的キャリアの出発点となった。

ピアニスト、指揮者の両方で成功を収め、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団およびベルリン・バレンボイム/サイード・アカデミーの創設者でもあるという経歴のすべてを通して、彼はベートーヴェンの音楽と、その人生のあり方に深く寄り添ってきた。アンネ=ゾフィー・ムターは、この新録音に寄せて「ダニエル・バレンボイムほど、ベートーヴェンの人生観を体現し、演奏で実際に表現できる音楽家はほかにいません」とコメントしている。

私たち人間が予測もつかない困難に遭遇した今年、バレンボイムが立ち戻ったのは、ベートーヴェンだった。これらの作品を、数えきれないほど何度も演奏してきたにもかかわらず、彼が望んだのは、「初心に立ち帰って」演奏することだった。豊富な経験にもかかわらず、バレンボイムはこれらの作品に「ゼロから」アプローチし、作品に新たな光をあてている。まさに現代最高のベートーヴェン・マスターによる決定盤となる全集の登場といえる。


■リリース情報

ダニエル・バレンボイム『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』
2020年12月16日発売
CD / iTunes /Amazon Music / Apple Music / Spotify




 

 

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