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Classical Features

チェリスト、シェク・カネー=メイソン率いる‟ザ・カネー=メイソンズ”アルバム発売決定

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©Jake Turney

イギリス出身のチェリスト、シェク・カネー=メイソンを中心とした11歳~24歳の7人兄弟姉妹‟ザ・カネー=メイソンズ”が、アカデミー受賞女優オリヴィア・コールマンと児童作家マイケル・モーパーゴらとコラボレーションした音楽とナレーションによるアルバム『CARNIVAL~動物の謝肉祭』日本盤が2020年12月2日に発売される事が決定した。

今作は、フランス人作曲家サン=サーンスの組曲『動物の謝肉祭』の演奏を中心に、児童小説『戦火の馬』の著者であるマイケル・モーパーゴが『動物の謝肉祭』のために新しい台本を書き、そのナレーションを映画『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞を受賞したオリヴィア・コールマンがモーパーゴ本人とともに担当。レコーディングはロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われ、ナレーションに乗せ様々な動物たちを音楽モチーフで描写する‟ザ・カネー=メイソンズ”のユーモラスな演奏が展開されている。

The Kanneh-Masons – Aquarium (Carnival of the Animals): Saint-Saëns

今回のアルバムのアートワークを手がけたのは児童書イラストレーター、エマ・チチェスター・クラーク。大空を飛ぶ鳥たち、人なつこいカンガルー、好奇心いっぱいの象、そして当然、楽器を携えたカネー=メイソン7人の子供達。カラフルな絵本の世界が描かれている。

カネー=メイソンズとのコラボレーションについてモーパーゴは「実に素晴らしい若者たちだ。ただ若いからでも、一つの家族の7人の子供達だからでもなく、純粋に素晴らしい音楽を一緒に作り出し、それを彼ら自身が楽しんでいることが明らかだから。彼らの演奏を聴けば、それはわかる。彼らを見れば、それはわかるよ」とコメントしている。

『Carnival~動物の謝肉祭』には他に、モーパーゴの心温まるクリスマス童話『Grandpa Christmas(邦題:おじいちゃんが のこしたものは…)』のナレーションも収録。モーパーゴがグランパ(おじいちゃん)の役を演じ、最年少のカネー=メイソン、マリアトゥが孫娘の役を演じた。さらに、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の「こんぺい糖の精の踊り」、リムスキー=コルサコフの『熊蜂の飛行』、エリック・ウィテカーの『アシカの子守歌』などの人気曲や、最初のリリースから40年経ったボブ・マーリーの『リデンプション・ソング』をカネー=メイソンズが編曲したものも収録されている。

The Swan (Carnival of the Animals): Saint-Saëns

この『リデンプション・ソング』のミュージック・ビデオは本日公開された。アビー・ロード・スタジオで撮影されたこのミュージックビデオには、シェクをはじめとする7人の兄弟がエモーショナルなアレンジで演奏する姿が映し出されている。

The Kanneh-Masons – Redemption Song (Arr. Kanneh-Mason)

ザ・カネー=メイソンズは「これは音楽を作りたいと願う、私たち家族のパッションから生まれたアルバムです。音楽家をはじめとするあらゆるアーティストにとって、今はとてもつらい時期です。私たちの音楽への愛と人とコミュニケートすることへの強い思いを、皆さんに届けたいと思いました。子供にとって、音楽と物語が一つになる時、それは魔法のパワーです。マイケル・モーパーゴ、オリヴィア・コールマン、素晴らしいミュージシャンらと、こうして作品が作れたことを誇りに思います。これは人間と自然世界のつながりを祝う作品です。その声に耳をすまし、その中にある多様性を尊ぶ気持ちを、子供だけでなく大人たちにも喚起できるものであって欲しいと願っています」とコメントを寄せている。

またチェリストであるシェクは、2018年5月、英国王室ヘンリー王子&メーガン・マークルのロイヤル・ウェディングという、世紀の大舞台で演奏し、世界で大きな話題を巻き起こした事でも記憶に新しい。


■アルバム情報

ザ・カネー=メイソンズ『CARNIVAL~動物の謝肉祭』
2020年12月2日(水)発売
CD / iTunes /Amazon Music / Apple Music / Spotify

 


▽ザ・カネー=メイソンズについて

ザ・カネー=メイソンズは11歳から24歳までの7人の兄弟姉妹。全員がヴァイオリン、もしくはピアノ、チェロを演奏する。サイモン・コーウェルが「世界でもっとも音楽的な一家」と呼んだ彼らはいくつもの賞を受賞し、年長5人での2018年英国アカデミー賞でのパフォーマンス、7人全員での2019年『ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』での演奏など、数々のテレビへの出演も果たした。

CBS『サンデー・モーニング』、BBC1『Imagine… This House ois Full of Music』、BBC4『Young, Gifted and Classical』、アンティグア・バーブーダ・ユース・シンフォニー・オーケストラと共演した『Playing to Inspire』(ABSで放送)など、ドキュメンタリー番組も数多く制作されている。7人が全員ロンドンの王立音楽アカデミーとそのプライマリー・アカデミーおよびジュニア・アカデミーの出身か、現在も学んでいる。

会社重役の父スチュアート・メイソン、元大学専任講師の母カディアトゥ・カネーのもと、ノッティンガムに育った兄弟姉妹たち。両親の楽器の腕前も優れているが、プロの道を目指したことは一度もなかったのだという。シエラレオネ共和国で生まれ、幼くしてウェールズに移ったカディアトゥはバーミンガム大学で英語講師を勤めた。一方、アンティグア出身の両親の間にロンドンで生まれたスチュアートは豪華な体験型旅行を提供する旅行会社に勤めている。



 

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