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4年間で3度グラミー賞年間最優秀アルバムを受賞したスティーヴィー・ワンダー。その中の1枚『Fulfillingness』

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1974年に行われた最も偉大な音楽制作の逸話の一つに、スティーヴィー・ワンダーが製作中だった一連の傑作スタジオ・アルバムがある。その年の9月14日、全米アルバムチャートで『Fulfillingness’ First Finale』(邦題:ファースト・フィナーレ)が、1963年にスティーヴィーが『Recorded Live: The 12 Year Old Genius』で獲得して以来初となる首位を獲得した。

このアルバムは、『Where I’m Coming From』(邦題:青春の軌跡)、『Music of My Mind』(邦題:心の詞)、「Talking Book」そして「Innervisions」に続きリリースされたアルバムで、8月10日に全米チャート入りすると、たった6週間で首位まで登り、最終的に65週に渡りチャート入りを保持し、前年傑作『Innervisions』で獲得したグラミー賞で年間最優秀アルバムを獲得。その翌年1976年に発売したアルバム『Songs In The Key Of Life』でも再々度グラミー賞年間最優秀アルバムを受賞し、スティーヴィーは4年間で3度グラミー賞年間最優秀アルバム受賞という未曾有の記録を作り上げた。

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『Fulfillingness』には「You Haven’t Done Nothin’」や「Boogie On Reggae Woman」といった大ヒット曲が収録。他にもポール・アンカとワンダーの元妻シリータ・ライトがバッキング・ヴォーカルを勤めた「Heaven Is 10 Zillion Light Years Away」やモータウンのファンク・ブラザーズのベーシスト、ジェームス・ジェマーソンと再び共演。「Creeping」ではバッキング・ヴォーカルにミニー・リパートンを迎えた。

他のアルバム参加ヴォーカリストにはデニース・ウィリアムス、ジム・ギルストラップやザ・パースエイションズ、そして忘れてならないのが全米シングルチャート1位となった「You Haven’t Done Nothin’」でドゥーワップを披露しているジャクソン5だ。

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アルバムはエリック・クラプトンの『461 Ocean Boulevard』に代わり2週連続1位を獲得し、その時にはバッド・カンパニーがセルフ・タイトルのデビュー・アルバムで3位から2位に浮上していた。トップ10には他にもザ・ビーチボーイズのベスト盤『Endless Summer』やルーファスの『Rags to Rufus』、オリビア・ニュートン・ジョンの『If You Love Me, Let Me Know』、そしてシカゴの『Chicago VII』が上昇していた。

イギリスにおいては『Fulfillingness』は最高5位を2週にわたって記録するまでに留まり、TOP10から陥落するとタイミングで初登場1位を獲得しのがマイク・オールドフィールドの『Hergest Ridge』だった。

Written By Paul Sexton 



非公開: スティーヴィー・ワンダー、栄光の『Fulfillingness』

スティーヴィー・ワンダー『Fulfillingness』

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