リチャード・トンプソン、1991年の6枚目となるソロ・アルバム『Rumor And Sigh』

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英国出身で最も賞賛されるギタリスト、そしてシンガーソングライターの一人であるリチャード・トンプソン(Richard Thompson)は、フェアポート・コンヴェンションの設立メンバーの一人となったこと、そして当時の妻であるリンダとのユニット、リンダ&リチャード・トンプソンで制作したアルバムだけでも十分に音楽の歴史に残る業績を上げてきた 。さらに数多くのソロ作品でも更に名誉ある業績を重ねており、今回はその中から1991年の6枚目となるソロ・アルバム『Rumor And Sigh』を紹介しよう。

魅力的な曲の数々を収録したアルバムは、ポリドールからキャピトルへ移籍してから2枚目の作品で、UKトップ40チャートに初めてランクインされたアルバムとなった。それは初のソロ作品『Henry The Human Fly』の発売から19年近く経った後のことだ。

『Rumor And Sigh』はリチャード・トンプソンはアメリカ人プロデューサーのミッチェル・フルームとコラボレーションしており、ミッチェル・フルームは1986年の『Daring Adventures』からフェアポート・コンヴェンション時代からのコラボレーターであるジョー・ボイドの役割を引き継いでいる。(*ミッチェル・フルームは、1988年の『Amnesia』までリチャード・トンプソンと共にアルバム制作をしてきた)

1991年のアルバム『Rumor And Sigh』には最も知られ、最も愛されるリチャード・トンプソンの曲が幾つも収録されている。恋愛の終わりについて歌う悲痛な歌詞の「I Misunderstood」、勢いのある「I Feel So Good」、優しい「Keep Your Distance」、そしてヴィンテージのバイクをモチーフにした悲しい恋愛物語の「1952 Vincent Black Lightning」。

「Why Must I Plead」や思慮深い最終トラック「God Loves A Drunk」など、飾りの少ない初期のフォーク調サウンドを反響するトラックも含まれている。しかしリチャード・トンプソンは、粋な「Don’t Step On My Jimmy Shands」で少しだけユーモアを披露し、エンターテイナー兼アコーディオン奏者のスコットランド人がレコード・コレクションを守ることについて伝えている。そこでアコーディオンの伴奏を担当しているのは高い評価を受けているセッション奏者のジョン・カークパトリックだ。

アルバムは発売から1週間の間にUKトップ40チャートで32位にランクインされ、その後の2週間トップ75チャートに登場した。当時の最高のパフォーマンスであり、2015年に遅ればせながら、そして当然ながらトップ20チャートに登場し、16枚目のソロ作品『Still』で初のトップ10入りを果たしている。

Written By Paul Sexton


リチャード・トンプソン『Rumor & Sigh』

  



 

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