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「When A Man Loves A Woman」やその他多くの名曲を生んだパーシー・スレッジ

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パーシー・スレッジは、1966年5月28日に全米ポップ・チャートの首位を獲得したデビュー・シングルであり最大のヒット曲「When A Man Loves A Woman(邦題:男が女を愛する時)」とともに永遠に語られるだろう。50年以上ものキャリアにおいて、多くの素晴らしい作品を残してきたアラバマ出身のソウル・マンは、2015年4月14日に74歳で亡くなった。

パーシー・スレッジは生前、彼の代表曲「When A Man Loves A Woman」は自分で作曲したものの、手助けしてくれたエスクワイアーズのバンド仲間、カルヴィン・ルイスとアンドリュー・ライトの2人に作曲クレジットをあげたことを明らかにした。この曲は発売当時1966年での最初の爆発的ヒットの後、1987年にリーバイス・ジーンズのコマーシャルに使用されリバイバル・ヒットを記録した。

1966年から1969年にかけて、パーシー・スレッジがR&Bのチャートに登場した合計11曲の中には、トップ10ヒットとなったものが3曲以上あった。「Warm And Tender Love」と「It Tears Me Up」、そして「Take Time To Know Her」はすべてアトランティック・レコードとスリッジのソウル・パワーの絶頂期に作られた曲だった。1973年に、さらにもう一曲、アトランティック・レコードからの曲がチャートイン、翌年もカプリコーン・レコードからの曲が一曲続いた。スレッジはまた、R&Bアルバム・チャートに5度のエントリーを果たした。

もともとはアラバマ出身の農業労働者や病院の用務員として働いていたパーシー・スレッジは、週末のみソウルシンガーとして活動を行っていたが、レコード契約を獲得し、最初のレコードの大ヒットへと結びついた。1966年、「When A Man Loves A Woman」が全米のR&Bチャートで首位の座を4週間獲得、ポップ・チャートでは首位を2週間獲得し、世界中のチャートに彼の名を轟かせた。

「When A Man Loves A Woman」と「Warm And Tender Love」は両曲とも、アメリカのR&Bミュージックを世界的に広めた1968年のアトランティックのコンピレーション・アルバム『This Is Soul』に収録。また同アルバムには、アトランティック・レコードに所属するスレッジの仲間のスターたち、アレサ・フランクリンやオーティス・レディング、サム&デイヴ、カーラ・トーマス、アーサー・コンリー、ベン・E・キング、ソロモン・バーク、エディ・フロイド、ウィルソン・ピケットも収録されている。

スレッジのその後のアトランティック作品は、その後、ザ・オールマン・ブラザーズ・バンドとして有名になる売れっ子の若手のギター・プレイヤー、デュアン・オールマンとの出会いに導いた。デュアンは1969年、パーシーの「True Love Travels On A Gravel Road(邦題:恋はいばらの道を)」(エルヴィス・プレスリーやニック・ロウも後にこの曲を録音)にギターで参加し、スレッジの1971年のアルバム『Soul Africa』に収録された「Sister Soul」にも参加した。『Soul Africa』は、一部をジョージア州メイコンのカプリコーン・スタジオで、一部を南アフリカでレコーディングを行った。

スレッジが『Soul Africa』のためにアフリカで行ったコンサートは、南アフリカのムーユ・ポイントからスワジランド王国のムババーネまで、アフリカ南部でのコンサート記録をうち破りながら、17週間に及ぶコンサートを開催と記載したライナー・ノートと共に、映像として記録された。スレッジは頭を仰け反らし、マイクと共に軽く揺れ始めながら、「Come Softly To Me」や「When A Man Loves A Woman」「Knock On Wood」「Soul Fire」といった心に残る名曲を歌い、アフリカ中で観客を魅了した。

1980年代に「When A Man Loves A Woman」がリバイバル・ヒットを記録したあと、スレッジは、グラミー賞にノミネートされた1994年のアルバム『Blue Night』(ヴァージン・レコードのスカイ・ランチ・レーベルより発売)のレコーディングを行った。アルバムにはボビー・ウーマックや元ローリング・ストーンズのミック・テイラーなどがゲスト参加した。

スレッジのアトランティック・レコードの作品を過去にリリースした業界の大物、ジェリー・ウェクスラーが『Blue Night』のスリーブにこう記している。「このレコードは非の打ちどころが全くない。パーシーの声は僕が記憶しているよりも暖かくて大きく、彼の音調 (一般人が言うところのピッチ)は完璧だ」。

パーシー・スレッジはその後、『Blue Night』をプロデュースしたソール・デイヴィスとバリー・ゴルドベルクと再び2004年にアルバム『Shining Through The Rain』を作った。パーシーは2005年にロックンロールの殿堂入りを果たし、2011年には、クリフ・リチャードのソウリシャス・ツアーにゲストとして参加した。

Written By Paul Sexton



♪ 「When A Man Loves A Woman」(プレイリスト『Greatest Soul 45s』)

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