キース・リチャーズのリフ20選

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“ヒューマン・リフ”と称される男のベスト・ギター・リフ20選をどうやって選ぶべきか? 1943年12月18日生まれのキース・リチャーズは、15歳の時に母親のドリスに初めてのギター(約10ポンドのロゼッティ)を買ってもらい、以来ずっと熱心に自ら選んだ楽器を弾き続けてきた。そして我々が描写するに豊富すぎるほどのパレットをこれまでに生み出している。

ザ・ローリング・ストーンズとしても、そうでない楽曲も含め、キース・リチャーズの最も素晴らしいリフを含む楽曲をまとめた今回のプレイリストには、ほとんどの人がリフという感情に訴える単語から連想するであろう、短く、パワフルで、頻繁に繰り返されるフレーズに注目した。キース・リチャーズが見事な演奏を繰り広げる楽曲は他にも数え切れないほどあるが、それらは多くの場合、他の楽器や声、または主にミック・テイラーやロニー・ウッドなど他のギタリストと織り交ざり、融合したサウンドになっている。

その最たる例が「Gimme Shelter」で、輝かしいリード・ギターのラインが曲を通してどんよりと思案しており、この紛れもない名作の中で、ハーモニー・ヴォーカルやバンドと互いに影響しあっている。しかし、今回はリフだけを駆使して曲の方向性を示すパンチのあるモチーフをまとめた。

それは他ならぬ、キース・リチャーズ自身が決して自分を典型的なリード・ギタリストだと思っていないからだ。自分の楽器から、拷問のようなお決まりのソロを弾き、不安に駆られながらステージ前方でしかめっ面で演奏するのはキース・リチャーズのスタイルではない。しかし、曲を一気に変えるキラー・フレーズを生み出した男として関連付けられるのはやぶさかではないだろう。

「俺はリフのマスターなんだ」とキース・リチャーズは自伝『Life』で述べた。

「唯一俺が外して、ミック・ジャガーが当てたのが “Brown Sugar”で、それは彼に敬意を払うよ。あれはミックにやられたな。俺も少しは整えたけど、でもあれはミックのものだ、言葉も音楽も」

同じ本の後半には、特にザ・ローリング・ストーンズが傑作を続出した1960年代後半から70年代初期にかけて、「要となる素晴らしいリフが湧いてきたんだよ、どこからかわからないけど」と熱心に語っている。

「本当に恩恵を受けていると思う、でも真相は未だにわからないけどな」と続けた。

「“Jumpin’ Jack Flash”みたいなリフが浮かぶと、すごい高揚感と最高の喜びを感じるんだ。“Jumpin’ Jack Flash”は基本的には “Satisfaction”を逆にしたもの。このリフはすごく近しいものだよ。でも誰かに “金輪際ひとつのリフしか弾くことができない”と言われたら、俺は“わかった、じゃあ“Jumpin’ Jack Flash”を俺にくれ”って言うよ」。

今回のプレイリストには、キース・リチャーズ・スクール・オブ・リフの必須楽曲を上げており、もちろん「(I Can’t Get No) Satisfaction」、「Jumpin’ Jack Flash」と「Brown Sugar」も全て含まれている。みなさんの一押しも是非聞かせて欲しい。

また、それほど称賛されなかったザ・ローリング・ストーンズ後期の楽曲や、2015年の『Crosseyed Heart』を含むキース・リチャーズの3枚のソロ・アルバムからそれぞれ1曲ずつ含めている。そのリード曲「Trouble」では、初めてギターを手にしてから約57年経った今でも、夢のようなリフを演奏し続けているキース・リチャーズがいるのだ。

Written by Paul Sexton


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<Disc 1収録曲>
1. Sympathy For The Devil
2. No Expectations
3. Dear Doctor
4. Parachute Woman
5. Jigsaw Puzzle
6. Street Fighting Man
7. Prodigal Son
8. Stray Cat Blues
9. Factory Girl
10. Salt Of The Earth

<Disc 2収録曲>
01. Sympathy For The Devil (mono)
02. “ハロー!ミック・ジャガーです” 1968年4月17日ロンドン – 東京


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②CD


『Chicago Plays the Stones』

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