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エルトン・ジョン『The Big Picture』:ダイアナ妃の死の直後に発売されたダークで内省的な芸術作品

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ダイアナ妃の死の直後にリリースされた “ダーク”で“内省的”なアルバム『The Big Picture』は、国宝としてのエルトン・ジョンの存在を強固した。


エルトン・ジョンの雑学クイズがあるとしたら、これは良い問題になるだろう。

「25枚目スタジオ・アルバム“The Big Picture”の収録曲で、最も売れたシングルのひとつ‘Candle In The Wind 1997’にカップリングされている曲は?」

この曲は、発売時に両A 面シングルとしてリリースされたにも関わらず、無理もないことだが、ダイアナ妃への悲しいトリビュート曲の大きな成功によって影が薄くなってしまった。それでもずっと変わらずに「Candle In The Wind 1997」とカップリングされた曲として残る。その答えは、エルトンの熱心なファンなら誰もが知っている、バラード「Something About The Way You Look Tonight」である。

Elton John – Something About The Way You Look Tonight

 

この曲は1997年の秋に起こった悲劇から生まれ、同年9月22日に発売された『The Big Picture』に収録されている。今作には、その他にも1996年のクリスマス直前に全英チャートTOP10入りを果たしたルチアーノ・パヴァロッティをフィーチャリングした「Live Like Horses」のエルトン・ジョンによるソロ・ヴァージョンが収録されている。このアルバムが発売された当時、エルトン・ジョンは過去に経験したことのないほど世間の注目を浴びる存在になっていた。ダイアナ妃ばかりか、親しい友人だったジャンニ・ヴェルサーチがその数週間前に亡くなったのだ。

 

「コンサートは新たなレベルに達していた」

1997年9月6日、世界中の観客たちがテレビを通してスーパースターのエルトン・ジョンがロンドンのウェストミンスター寺院にて行われたダイアナ妃の葬儀で「Candle In The Wind」をパフォーマンスをする様子を観ていた。その後、エルトン・ジョンがタウンハウス・スタジオにてプロデューサー、ジョージ・マーティンとレコーディングしたアルバムは全世界で3,000万枚以上のセールスを記録した。グラミー賞では“最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞”を受賞したが、当時のエルトン・ジョンはバーニー・トーピンが歌詞を書き直したヴァージョンは二度と歌わないと心に決めていた。

50歳になり、相変わらず多忙な日々を送っていたエルトン・ジョンは、ロイヤル・アルバート・ホールにて行われたジョージ・マーティンのモントセラト島救済コンサートでパフォーマンスを行った。名誉あるプロデューサーを愛するオールスターたちが集結した同コンサートは火山噴火による被害を受けたカリブ海の島の救済目的で行われたものだ。「Live Like Horses」も歌った短いステージでは、エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、マーク・ノップラーポール・マッカートニー、そしてスティングと共に「Your Song」をパフォーマンスした。

アルバム『The Big Picture』の発売日にNBCの“The Tonight Show”に出演したエルトン・ジョンは、続くオプラ・ウィンフリーの番組では「Bennie And The Jets」を披露し、その後“Late Night With Conan O’Brien”と“The Rosie O’Donnell Show”に出演した際には「Something About The Way You Look Tonight」をパフォーマンスし、『The Big Picture』への注目を更に引いた。

毎回チャートを気にかけるエルトンでさえも、悲しみに暮れていたこの時期にはセールスへの興味を失っていた。それでもコンピレーション・アルバム『Love Songs』のセールスは急増し、新たなアルバムの発売目前に、全英TOP20入りを果たした。そうしてアルバム『The Big Picture』が発売されると、10月11日付の全英チャートで3位を記録し、(ダイアナ妃へのトリビュートはアメリカで1位を獲得し、最初の週には目のくらむような340百万枚の売上を果たした)、1995年に発売した前作『Made In England』と並ぶ記録となった。

 

「それはダークなアルバム、内省的でバラード中心となっている」

タウンハウスとロンドンのARIリンドハーストにて、半年の歳月をかけてレコーディングされた『The Big Picture』は、長年の共作者であるクリス・トーマスが5年振りにプロデュースを手掛けたアルバムとなった。彼の名前が初めてクレジットに載ったのは1981年の『The Fox』で、2人はそれ以前から共作してきた仲だったが、クリス・トーマスを迎えたエルトン・ジョンの作品はこれが最後となった。アルバム・ジャケットはペルー人の写真家のマリオ・テスティーノが撮影した。

驚くべき作品数を生み出すアーティストに通じることだが、『The Big Picture』では世の中にあまり知られていない収録曲を楽しむことができる。印象的なピアノと魅力的なメロディーを含むオープニング・トラック「Long Way From Happiness」が良い例だ。珍しく、この曲の後半には、ヘヴン17の1983年のヒット「Temptation」での素晴らしいパフォーマンスで知られる有名女性ヴォーカリスト、キャロル・ケニオンがフィーチャリングされている。その他にも「Love’s Got A Lot To Answer For」のキーボード・ソロと「January」の勢いあるアレンジには注目すべきだ。

ギターには毎度お馴染みのデイヴィー・ジョンストンが、現在では定着メンバーとなっているガイ・バビロン(キーボード)とボブ・リッチ(ベース)が参加している。ガイ・バビロンは、今作の直後に大ヒット映画『フル・モンティ』のサウンドトラックでアカデミー賞を受賞したアン・ダドリーと共に『The Big Picture』のオーケストラ・スコアも手掛けている。

Long Way From Happiness

 

「エルトンは尊ぶべき存在」

ドラムとパーカッションを演奏した西ロンドン出身のチャーリー・モーガンは、今作について、「内省的でバラード中心となっているダークなアルバム」と、デヴィッド・バックリーが執筆した伝記『Elton: The Biography』の中で語っている。「一方で、曲によってはコード進行がとても革新的でした。‘If The River Can Bend’は刺激的なゴスペル・トラックで、‘Love’s Got A Lot To Answer For’はとても皮肉めいた曲です」。

『The Big Picture』は全米チャートで9位にランクインした後、プラチナム・ディスクを獲得し、イギリス、オーストラリア、そして他の国々でも同様の成功を収めた。発売付近の激動の期間後、10月初めには『The Big Picture Tour』のために再びツアーへ出られることをエルトン・ジョンは間違いなく喜んでいたはずだ。様々なことが起こった1年ではあったが、最後は爵位の授与で締めくくった。

今作でギターを演奏していたジョン・ジョーゲンソンもヴィッド・バックリーの本の中でこう語っている。

「ダイアナ妃の死後に行ったコンサートでの観客の反応に関して言うと、全く次元の違うレベルへと到達していた。エルトンが尊ぶべき存在で、その有り難みを忘れてはいけないことにみんなが気付いた瞬間だった」

Written By Paul Sexton


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