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マリリン・マンソン『Mechanical Animals』:苦悩を抱えながら暮らす若者たちへのラヴレター

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『Mechanical Animals』が1998年9月15日に発売される前、マリリン・マンソンは自称「ファックの神」としての地位を確立していた。それはインダストリアル・オルタナティブ・ロック後に生まれた不快でゴシックなホラーショーとしての偶像でもあった。激しく攻撃的な1996年の『Antichrist Superstar』が全米郊外で苦悩を抱えながら暮らす白人の若者たちのサントラだとするなら、『Mechanical Animals』は彼らに向けたマリリン・マンソンのラヴレターだと言える。

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新たな方向性

『Antichrist Superstar』の成功は文化的な運動を引き起こし、全米中のティーンたちがマリリン・マンソンのスタイルを真似し、それこそが真の自分たちの姿だと主張した。大袈裟なまでの憎しみに溢れたそのアルバムは、メインストリームの大衆を挑発し、マリリン・マンソンはメガスターへの地位にあと一歩のところまで行きつき、半ば堕落していたものの、80年後半まで彼が暮らしたフロリダの窮地からはかけ離れた派手なハリウッド・ライフスタイルを手に入れ、女優やモデルと付き合うようになった。

しかし、『Mechanical Animals』が発売される頃には、マリリン・マンソンはそんな暮らしにも飽き始め、新たな方向性を求めていった。長年コラボレーションしてきたトレント・レズナーとは別々の道を歩むことになったが、多くの人々は、トレント・レズナーが彼のサウンドにとって必要不可欠な存在であり、それは大きな打撃になるであろうと考えていた。ザ・ダスト・ブラザーズとコラボレーションを行うというニュースは多くの熱狂的ファンたちを混乱させた。そんな時、スマッシング・パンプキンズのフロントマンで、マリリン・マンソンの音楽界での親友であるビリー・コーガンが、彼に新しい方向性を全力で追求することを勧め、結果はそれは予想外のカンフル剤となった。

「自分の中の麻痺した部分の象徴」

名声で自由を奪われることをテーマにしたオルタナティブ・ロックオペラのコンセプト・アルバムを制作するために、マリリン・マンソンはクイーンやデヴィッド・ボウイなどのロック・アイコンからの影響を取り入れた。そして、彼は2人のキャラクターを生んだ。中性的でグラムロック好きな異星の救世主オメガが地球に舞い降り、ザ・メカニカル・アニマルズというバンドのフロントマンを務めることになる。人生の単調さに耐えるためにドラッグに依存するオメガは攻撃的な要素が排除された音楽界の産物であるならば、もう一人のキャラクターであるアルファは、オメガとマリリン・マンソンのアンチクライスト・スーパースターとしての人格の間にある、そのギャップを埋める架け橋となる存在だ。

『Mechanical Animals』に収録された14曲は、二人の中心的キャラクターの物語で成り立っており、オメガはより快楽主義的な視点を持っている。「Great Big White World」ではオープニングのリフレインからデヴィッド・ボウイやマーク・ボランを彷彿とさせる70年代のグラム・ロックの影響を大きく受けたシンセ・サウンドを取り入れ、そこにプロデューサーのマイケル・バインホーン(サウンドガーデン、ホール)が洗練された煌めきを加える。しかし、そのサウンドは、『Antichrist Superstar』が引き出したダークで低俗な雰囲気も纏っており、『Mechanical Animals』が正反対にあるわけではなく、同じコインの裏側なのだということを示唆している。

Great Big White World

もしこのアルバムが自伝的だと感じられるなら、それは少なからず正しいだろう。マリリン・マンソンはQ誌のインタビューの中で、「これは自分の中の麻痺していた部分の象徴。その麻痺した部分がドラッグというかたちで現れた……ロックスターになるとあらゆる人達が命を吸い取ろうとするんです」と語っている。

その感情は「The Dope Show」のリリックの中ではっきりと示されている(“すごくキレイでカワイイ子たちが俺をハイにさせようとする”)。そして悪評に対する無関心とロック・ミュージックに対する倦怠についても「Rock is Dead」で歌っている(“ロックはとうに死んだ/衝撃はすべてその頭の中にある/セックスもドラッグも餌として与えられた/だからおまえの抗議なんてクソ喰らえ/忘れてしまえ”)。

Marilyn Manson – The Dope Show (Official Music Video)

 

「ただ環境に適応だけ」

マリリン・マンソンが新たに手に入れた華やかなライフスタイルは、オルタナティブロックの時代においては大胆不適だった。そして、彼がシャレで“フェノ・バービー人形”と呼ぶ、衝撃的な赤い髪と宇宙時代の魅力を創り出した新たな艶っぽいイメージと一致する必要があった。しかしマンソンはQ誌にこう語っている。

「いろんな意味であのイメージはよりメインストリームですが、私自身がさらにメインストリームなんです。セルアウトとは思っていない。ただ環境に適応しただけです」

『Mechanical Animals』はマリリン・マンソンにとって初の全米初登場1位を獲得した作品となり、彼はその離れ業で、皮肉に卑下する自分に関心を示さず、中傷する人々に向けて真っ赤に塗られた中指を立てながら、独自のクリエイティブな道楽のために名声を懸ける覚悟を決めた本気のアーティストとしての地位を確立した。

Marilyn Manson – I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me) (Official Music Video)

Written By Caren Gibson



マリリン・マンソン『Mechanical Animals』
1998年9月15日発売
iTunes / Apple Music / Spotify



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