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ミックステープの作り方:3つのルールと、3つの恋愛段階にぴったり合う選曲

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ここ何年かの間にアナログ盤が復活を果たしてきたように、カセットテープもまた、控えめながらも復興期を迎えている。ジェネレーションX世代(1960年代初頭〜70年代生まれの世代)に愛されているカセットテープは、最も親密な表現行為のひとつ……そう、“ミックステープ”を作る際に用いられる媒体だ。

どこで音飛びし、どこでプチプチと雑音が鳴り、どこで音が途切れるのか、すっかり憶えてしまうまで、数え切れないほど何度も聴き返したミックステープ。それを失くしてしまうことはあるかもしれないが、そこに入っていた曲を忘れることはない。耳にすれば忽ち、それを聴いた時と場所、そしてそれを作った人に思いを馳せることになるのだ。

完璧なミックステープの作り方には、折り紙付きのコツというものがある。それはニック・ホーンビィの小説を原作とする映画『ハイ・フィデリティ』の中で、不朽の名声を与えられた。そこでジョン・キューザック演ずる主人公は、ミックスを作る際の微妙な複雑さについて、こう語っている。「テープを作るということは、手紙を書くのと似ている——何度も消したり、考え直したり、最初からやり直したり。良いコンピレーション・テープを作るのは、別れ話をするのと同様、難しいものなんだ」と。

 

ミックステープを作れば、キャッチーなタイトル以外は何も言葉にしなくても、様々な気持ちを伝えることが可能だ。但し、テーマの設定は不可欠である。ミックステープはプレイリストと違い、単なる曲の寄せ集めではなく、まとまりが必要とされるのだ。ではそのルールとは、いや、もっと厳密に言えば、そのガイドラインとは何だろう? 恋愛の問題に関して言うなら、そこにルールはない。

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第一に、個人に宛てたものにすることが重要だ。ミックステープは自分の好きな曲を表現するだけではなく、渡す相手に気に入ってもらえるだろうと思う曲を選ぶことが大切。ロマンチックなサドマゾヒスト向けには、ダンジグの「Devil’s Plaything」という、うってつけの曲だってある。ジャンルは考慮に入れつつも、異なるもの同士を織り交ぜることを恐れてはいけない。テープ編集には、ある程度、見栄混じりの自己顕示が付き物だが、それだけを目的に、マニアック過ぎるものにしてはならない。

第二に、一般的な構成上の経験則がある。同じアーティストによる曲を複数選んだり、同じ曲の別ヴァージョン同士を立て続けに入れるのは避けること(但し、カヴァー曲は歓迎だ)。そして長尺過ぎるトラックは避けること。アナログ・テープの限界にこだわるところに美があるからだ。

第三に、大ヒット曲は避けること。それは、トップ40入りした曲の価値が低いからというのではなく、全米チャート入りしているような曲を聴きたいなら、ラジオをつけるだけでいいからだ。さらに、流れの重要性を軽んじてはいけない。例えば、マジー・スターの「Bells Ring」の次に、ザ・ダムドの「Love Song」を持って来たりしてはならないということ。手が尽きた場合は、女性もしくは男性の名前が入った曲を選ぶべし。

“好きだからやれる”この仕事には、究極の忍耐力やテープ・レコーダーは最早必要ないが、フォーマットが何であれ、今も “ミックステープ”を作ることは可能だ。バレンタインデー間近なこの時期、交際の各段階にぴったりなミックステープ作成ガイドをご紹介したい。

<ときめき編>
これは恐らく、どれよりも慎重を要するテープミックスだろう。好意を寄せている相手を困惑させることなく、自分の想いを明確に表すにはどうすればいいか? テープ冒頭から、いきなりスマッシング・パンプキンズの「Ava Adore」で攻めたりするのは不可で、地道に階段を上がっていかなくてはならない。態度を曖昧にしておきたいタイプの人には、ルーファス・ウェインライトの「Vibrate」がある。これによって、相手の気を引き続けられること請け合いだ。また、心の内を素直に打ち明けるタイプの人には、ビューティフル・サウスの「No.1 Fan」がある。よくいがちな、自分の気持ちを表現するのに皮肉を用いるタイプなら、ビル・バクスターの「Embrasse-moi, Idiot!」を使って、相手(彼もしくは彼女)にその歌詞の意味を解き明かしてもらってもいい。

少し謎めいていつつも思わせぶりな歌詞がお好みなら、ライアン・アダムスの「My Winding Wheel」がある。片思いや失恋の歌までには行かないにしても、切ない思いに浸れないわけではないなら、ラファエル・サディークディアンジェロの「Be Here」はいかがだろうか? 友情を、その先の何かに変えたいと思っている人はどうすれば? ジュラシック5の「Thin Line」なら、そんなジレンマをカヴァーしつつ、さらに上積みをしてくれる。気持ちを隠さず、はっきり伝えたいのであれば、リル・キムの「Crush On You」や、ソフィー・B・ホーキンスの「Damn I Wish I Was Your Lover」がいつでもそこにある。

♪ 『Love Songs』

<交際初期編>
最初のテープが成功し、今は相手と交際中のあなた。おめでとう! 高いハードルを既に設けながら、今ではそれと同じくらい、不安定な領域に足を踏み入れているということだ。つまり、カップルにはなったものの、どれくらい真剣なのかは、まだ手探りの段階にある。“愛”を宣言する前に、何か美しく想像力を刺激するもの選んでみようではないか。「静かな闇の中、あなたのあらゆる香りを探してきた/それでいい?」。陳腐な決まり文句を避けつつ、憧れを詩的に伝えてくれるのが、ザ・クライアンテルの「We Could Walk Together」だ。一方、茶化し気味のラヴ・ソングが必要な時は、いつでもマグネティック・フィールズのステファン・メリットに頼ればいい。何しろ彼は、アルバム『69 Love Songs』収録の全69曲を書き上げたのだから。

愛を告白する段階に入ったら、自由に使えるラヴ・ソングが何十年分もそこにある。しかしミックステープでは、露骨なものを避けることが肝腎だ(申し訳ないが、例えば「Sunshine, Lollipops And Rainbows」はアウト)。人の分別を失わせる、不思議なものに成り得るのが愛で、それを何よりも見事に捉えているのが、パルプの「F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E.」だ。「そう、映画の中ではあれこれと描かれているけれど/これはチョコレートの詰め合わせや薔薇の花束とは違う——もっと淫らなものなんだ」と。ジャーヴィス・コッカーはよく分かっている。また、必ずしも全てのラヴ・ソングが、詞に知的鍛錬を必要としているわけではない。その好例が、酔ったようなアレックス・チルトンが歌う、ビッグ・スターの「I’m In Love With A Girl」だ。

ミックステープには伝統的に、80〜90年代の楽曲が豊富に使われていることが多い。カセット・デッキと、そして圧倒的な影響力を誇ったウォークマンが、その時期に出現したおかげだ。しかしだからと言って、70年代のファンクを他の年代に浸透させることが不可能なわけではない。 シリータの低音が魅力的なスティーヴィー・ワンダーの「I Love Every Little Thing You」は、史上最も喜びに満ちているラヴ・ソングのひとつだ。彼女のソロ・キャリアがなぜ完全に開花することがなかったのか、実に謎である。

♪ 『Steamy Sunsets』

<真剣な関係編>
ここではミックステープ筋を思う存分伸ばし、大切な人のために完全無欠なミックスを念入りに作ることが出来る。相手の好き嫌いを把握しているため、自分達の関係に特別な意味を持っている歌をそこに含めることが可能だ。それでも迷うことがあったなら、ソウル・ソングを選べば間違いなく、相手は胸を揺さぶられるはず。アーマ・トーマスはこのところ、1964年の曲「Anyone Who Knows What Love Is (Will Understand)」が思いがけずテレビや映画で取り上げられたため(特にチャーリー・ブルッカー製作のNEFLIX制作のSFドラマ『ブラックミラー』の第4シーズンに登場)、多くの注目を浴びているが、より初期の曲「Ruler Of My Heart」も同じくらい感動的だ。

カヴァー・ヴァージョンがミックスに最適なのは、慣れ親しんだ曲を新鮮な形で体験出来るからである。ブレンダ・ホロウェイが「You Made Me So Happy」を熱唱する一方、同じ曲を柔らかく滑らかなヴォーカルで派手に歌い上げているのが、ルー・ロウルズだ。ジミー・ウェッブの「Wichita Lineman」は、労働者の率直な心情が描かれたバラードで、グレン・キャンベルが感情を込めて歌ったそのカヴァーは、大の男まで泣かせるほどである。

♪ 『Best Love Songs Ever 』

<よりを戻す編>
そして太陽に近づき過ぎたイカロスのように、あなたの恋は灰の山と化した。その終わり方によっては、始めた時と同じように、恋の炎を再燃させられる可能性があるかもしれない——そう、ミックステープを使って!  “よりを戻そう”ミックスをまとめるに当たって重要な鍵は、手の内を全てさらけ出すことだ。たとえそこにジェームス・ブラウンの「Beggin Begging」が含まれていようとも。確かに、“両面”を、ハンク・ウィリアムズの曲で埋め尽くし、それで終わりにすれば簡単だろう。だが人の心を掴むには、穏やかな態度で臨んだ方が効果的だ。ビー・ジーズの「You Know It For You」で、よく練れたギブ兄弟のヴォーカル・ハーモニーに彼もしくは彼女を浸らせ、不屈の努力でもう一度心を捉えよう。あるいはロキシー・ミュージックの「All I Want Is You」に、その役を任せてもいい。何しろブライアン・フェリーは、昔からずっと女性運の良い男なのだから。もし破局の原因が、酷い過ちの結果というより誤解のせいだった場合は、エンジェル・オルセンの「Shut Up Kiss Me」が、正にその問題の核心に切り込んでいる。

Written By Laura Stavropoulos


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