ウッドストック・フェスティバルのパフォーマンス・ベスト15:歴史的イベントでの演奏の数々

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Photo courtesy of the Fantasy archives

ウッドストックほど60年代の理想主義を象徴する音楽祭は他にない。ニューヨーク州北部ベセルのホワイトレイク近くにある600エーカーの牧場で開催されたこの歴史に残るイベントは、60年代後半のカウンターカルチャーの決定的な瞬間として広く認識されている。

ウッドストックの最高のパフォーマンスの数々は、このフェスティバルが提供しようとした「平和と音楽の3日間」の中で最高の瞬間を提供しただけでなく、歴史に刻まれた最も象徴的な音楽的瞬間のいくつかともいえるだろう。

最終的には4日間(1969年8月15日~18日)の大半を費やして開催されたこのフェスティバルの参加者たちは、容赦ない雨、悪質なドラッグ、そして現代の音楽フェスのファンなら恐怖に陥れてしまうような劣悪な施設に見舞われた。しかし、そんな欠点にもかかわらず、ウッドストックは成功を収めた。今では、ロックンロールの歴史の中で最も重要なイベントとみなされている。

ウッドストックのベストパフォーマンス15選をご紹介します。見落としているものがあればコメント欄で教えてください。

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15位:ジョーン・バエズ / Joan Baez

本来であれば、ジョーン・バエズがウッドストックの初夜のヘッドライナーアクトだった。しかし、イベント全体を特徴づける気迫のこもったラインナップと長引く遅延のために、ジョーン・バエズは土曜日の早朝までステージに上がることができなかった。その結果、彼女は「おはようございます」と優しく挨拶し、「Oh Happy Day」でセットをスタートさせた。

「Joe Hill」とボブ・ディランの「I Shall Be Released」の2曲を徴兵に抵抗し投獄されていた夫のデビッド・ハリスに捧げて熱唱し、最後は市民権運動の賛歌「We Shall Overcome」で高らかに締めくくった。(50年の時を経て、彼女の全パフォーマンスが初めて『Live At Woodstock』としてデジタルでリリースされている。こちら

14位:クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング / Crosby, Stills, Nash And Young

マイケル・ウォドレーが監督したウッドストックのドキュメンタリーの撮影も断られ、ニール・ヤングは2曲しか演奏しなかったので、これは「クロスビー・スティルス&ナッシュ」というべきではないかと思う人もいるかもしれない。

しかし、このスーパーグループ自身2回目のパフォーマンスにもかかわらず(「俺たちすごいビビってる」とスティルスは発言)、彼らのショーはアコースティック・セクションとエレクトリック・セクションに分かれ、「Guinnevere」「Marrakesh Express」「Mr Soul」などの名曲を含む刺激的なセットを披露してくれた。

13位:キャンド・ヒート / Canned Heat

土曜日の午後にようやく雨が止んだものの、ステージ上ではブルース・ロッカーのキーフ・ハートリーと民族衣装をきたザ・インクレディブル・ストリング・バンドの午後のセットで、会場の創造性が枯渇する恐れがあった。

しかし、次に登場したキャンド・ヒートは、そのヘビー級のブルース・ロックにて会場の低迷していた気分を復活させるにはちょうど良いきっかけとなった。約1時間にわたって演奏したカリフォルニア出身の彼らは、「On The Road Again」「Going Up The Country」、そして26分に及ぶ「Woodstock Boogie」などを披露し、フェスティバルを再び軌道に乗せたのだった。

12位:テン・イヤーズ・アフター / Ten Years After

才能あふれるアルヴィン・リー率いる英国ブルース・ロッカー、テン・イヤーズ・アフターは1969年の夏にニューポート・ジャズ・フェスティバルやシアトル・ポップ・フェスティバルで激しいセットを披露し、すでにアメリカでも話題を呼んでいた。

サニー・ボーイ・ウィリアムソンの「Help Me」を素晴らしいパフォーマンスや、全力で演奏した「I’m Going Home」といった演奏を披露。マイケル・ウォドレー監督1970年のドキュメンタリー映画『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』の中で紹介された「I’m Going Home」のおかげで、彼らはメインストリームに躍り出ることになるのだった。

11位:ジェファーソン・エアプレイン / Jefferson Airplane

ジェファーソン・エアプレインはウッドストックの土曜日の夜を締めくくる予定だったが、ジョーン・バエズと同じく出番は翌朝日曜日の午前8時頃にようやくステージに立つことになった。シンガーのグレイス・スリックは「みなさん、ヘヴィなグループを見てきましたね。次は朝のマニアックな音楽の時間です」と最初に語っている。しかし、そんな時間にもかかわらず、ジェファーソン・エアプレインは「Somebody To Love」「Volunteers」、そしてサイコ・ロックの名曲「White Rabbit」など、ウッドストックで最高のセットを披露してくれた。

10位:リッチー・ヘヴンズ / Richie Havens

ウッドストックは8月15日(金)の午後3時にスタートする予定だったが、オープニングのスウィートウォーターは予定時間を大幅に過ぎても渋滞に巻き込まれたままで、午後5時過ぎにはフェス司会のチップ・モンクがシンガーソングライターのリッチー・ヘヴンズをステージに押し上げ、彼の2時間以上にも及ぶ伝説的なパフォーマンスでフェスは幕を開けた。

壮大なオレンジ色のローブをまとったブルックリン生まれのフォーク・シンガー、リッチー・ヘヴンズは「From The Prison」を演奏して観客を魅了し、彼の代表曲の一つである「Freedom」をその場で即興にて演奏した。その後のウッドストックの記録映像によって、リッチー・ヘヴンズが世界中の聴衆を魅了し、2013年に亡くなった時には、彼の遺灰がフェスティバル会場の上空に撒かれたのだった。

9位:カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ / Country Joe And The Fish

カントリー・ジョー・マクドナルドはウッドストックで2度演奏している。最初は、土曜日のソロ・パフォーマンス、2回目はカントリー・ジョー&ザ・フィッシュとしての日曜日の演奏だ。今でも語り草となっているのはソロ・パフォーマンスのほうだ。

彼は最後の曲を演奏する前に、「フィッシュ・チア」と呼ぶものに観客を巻きこんだ。通常は「F-I-S-S-H」のチャント(合唱)だが、ウッドストックでは「Gimme an ‘F’, gimme a ‘U’, gimme a ‘C’, gimme a ‘K’… what’s that spell? “F__k!」と変更すると、観客も一斉に大合唱。続いて、マクドナルドは、彼の最も有名な曲である反戦賛歌「I-Feel-Like-I’m-Fixin’-To-Die Rag」を40万人の観客を率いて合唱し、ステージを去る前に歴史に名を残すことになった。

8位:ザ・バンド / The Band

地元のキャッツキルズに住んでいたザ・バンドはウッドストックで最初にオファーを受けたグループと言われているが、日曜日の夜のセットから5曲が2009年のボックスセット『Woodstock: Forty Years On』に収録されるまで、残念ながらフェスティバルの観客以外にはその証拠を耳にする人はほとんどいなかった。

アメリカーナの先駆者である彼らは、ウッドストックで最も崇高なパフォーマンスを披露し、彼らの画期的なデビュー・アルバム『Music From Big Pink』に収録された楽曲「Tears Of Rage」「This Wheel’s On Fire」「The Weight」を披露している。

7位:ジョー・コッカー / Joe Cocker

1968年11月にビートルズの「With A Little Help From My Friends」のソウル風味の壮大なカバー・ヴァージョンがイギリスのチャートでトップを獲得し、同名のアルバムがビルボード200のトップ40にランクインした後、ジョー・コッカーはすでにスターへの上昇気流に乗っていたが、ウッドストックへの出演は彼を一層有名にすることになった。

予想以上の大観衆が集まったためにヘリコプターで会場入りしなければならなかったが、バック・バンドであるグリース・バンドと共にジョー・コッカーはステージに登場、彼の心のこもったセット「Let’s Go Get Stoned」やディランの「Just Like A Woman」、そしてもちろんビートルズのカバー曲は、パフォーマンス後の暴風雨にもかかわらず、群衆を盛り上げることになった。

 

6位:スライ&ザ・ファミリー・ストーン Sly And The Family Stone

ウッドストックの土曜日のラインナップには、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、ジャニス・ジョプリン、ザ・フーなどが名を連ねていた。ジャニスとザ・フーの部隊に挟まれたスライ&ザ・ファミリー・ストーンは、日曜日の午前3時30分にステージに上がった。

土砂降りの雨にもかかわらず、彼らのファンクは驚異的なもので、「Everyday People」「Dance To The Music」「I Want To Take You Higher」といったヒット曲満載のセットリストは、低迷していた観客に彼らが必要としていたエネルギーを与えてくれた。

 

5位:クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル / Creedence Clearwater Revival

ウッドストックでのクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)の激しいパフォーマンスは、グレイトフル・デッドの後に続いて行われたため、より鮮明に浮き彫りになった。

CCRのリーダーであるジョン・フォガティは、このフェスティバルの行き当たりばったりの編成には満足していなかったようだが(彼はドキュメンタリー映画からは外してもらうように要求)、それでも彼らは、最近リリースされたアルバム『Live At Woodstock』で明らかになったように、代表的なヒット曲「Proud Mary」「Born On The Bayou」「Bad Moon Rising」などのセットで大暴れしていたのだ。

4位:サンタナ / Santana

ロックンロールはタイミングが全てだとすれば、カルロス・サンタナのウッドストックへの出演は、これ以上に完璧なものなどなかっただろう。彼がステージに立った土曜日の午後、この早熟な若きギタリストはまだ無名だったが、その魅力的な演奏で一夜のうちに成功を収め、デビュー・アルバム『Santana』はその後全米4位を記録した。

彼とバンドの軽快なラテン・ロック・フュージョンはウッドストックでセンセーションを巻き起こし、サンタナの驚異的なギター・プレイとマイケル・シュリーヴのドラム・ソロは、このフェスティバルの伝説的な瞬間の一つとなった。

3位:ジャニス・ジョプリン / Janis Joplin

ジャニス・ジョプリンの悲劇的なまでに短いキャリアのハイライトの一つであったウッドストックへの出演は、彼女の真の才能を世界に知らしめた。予定より10時間遅れ(日曜日の午前2時頃)でステージに上がったにもかかわらず、ジョプリンはブラスセクションを含む選りすぐりのセットを披露し、スタックスのソウル・レヴューのような雰囲気を醸し出していた。

ハイライトは「Summertime」「Piece Of My Heart」「Kozmic Blues」、そして避けて通れない「Ball And Chain」だったが、全体的には彼女のアルバム『I Got Dem Ol’ Kozmic Blues Again, Mama!』の予告編のような力溢れるパフォーマンスであった。

2位:ザ・フー / The Who

ウッドストックは「平和と音楽の3日間」と言われていたかもしれないが、日曜日の朝5時、ザ・フーがステージに立った時の彼らは決して平和なものではなかった。イギリスのロック・アイコンたちは、「I Can’t Explain」「My Generation」「Heaven And Hell」や「Tommy」を含む1時間に及ぶセットを披露した。

音楽はもちろんだが他にも印象深いことが起きた。ザ・フーのパフォーマンス中に政治活動家のアビー・ホフマンがステージに乱入してマイクを奪い、ホワイト・パンサーのリーダー兼MC5のマネージャーであったジョン・シンクレアの刑務所収監に対する抗議を大声で叫んだ。しかし、いきなり演奏を邪魔されたピート・タウンゼンドは激怒にアビー・ホフマンをギターで突き、罵詈雑言を浴びせながら彼をステージから退場させたのだった。

1位:ジミ・ヘンドリック / Jimi Hendrix

ウッドストックは3日間に渡って開催される予定だったが、1969年8月18日(月)の朝まで混乱が続いたため、ブラッド・スウェット&ティアーズ、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドなどが真夜中を過ぎても演奏を続けていた。観客の大部分はすでに帰っていたが、シャ・ナ・ナの斬新なドゥーワップ・セットの後、ヘッドライナーのジミ・ヘンドリックスがついにステージに上がり、午前8時を過ぎても残っていた3万人の魂のために演奏した。

短命におわったジプシー・サンズ&レインボウズとしての2時間のセットは、彼の最高のライブパフォーマンスとは程遠いものだったが、間違いなく彼の最も象徴的な演奏であり続けている。そのなかで最も有名なのは「星条旗」を演奏したシーンだ。

Written By Tim Peacock




 

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