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カーペンターズの名盤『Horizon』からのもう一つのヒット曲「Solitaire」

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カーペンターズ6作目のスタジオ・アルバム『Horizon』が1975年6月6日にリリースされた時、今作からは既に2つのシングルがスマッシュ・ヒットを記録し、数週間後にはもう1曲のヒットが生まれていた。

彼らのアルバム発売前の賢明なシングルの選択こそが、アルバム『Horizon』を大きな成功へ導いた要因だったとも言える。1974年の11月にリリースされたファースト・シングルは、マーヴェレッツの「Please Mr. Postman」カヴァーで、アメリカ、オーストラリアで1位を獲得するなど、世界的にも大きな成功を収めた。

The Marvelettes

今作からのセカンド・シングル「Only Yesterday」は、リチャードと彼の長年の共作者、ジョン・ベティスが手掛けた一曲で、全米チャートで4位を獲得した他、グローバル・チャートでもTOP5入りを果たし、結果的に彼らの12曲目にして最後の全米TOP10シングルとなった。

次なる動きとしては、ニール・セダカ&フィル・コディ「Solitaire」のリチャード&カレンによるカヴァー・ヴァージョンをリリースし、再びヒットを記録することになるのだが、1975年7月にこのシングルがリリースされる前から、すでにアルバム『Horizon』自体が注目を集めていた。

全米アルバム・チャートで初登場38位を記録した後は、4週目でTOP20入りまで上昇し、意外にもそこからは失速してしまう。3週連続で13位に留まった後、勢いはなくしてしまったものの、今作で6作連続での全米プラチナム達成となった。『Horizon』は日本の洋楽アルバム・チャートでも1位に輝いた。

その他にもこのアルバムには、1930年代の名曲「I Can Dream, Can’t I?」(1949年にアンドリューズ・シスターズによるカヴァーもヒットした)やイーグルスの「Desperado」など魅力的なカヴァーが収録されている。皮肉にも、今作が全米チャート13位を記録した時、チャート・リストの一番上にあったのはイーグルスの『One Of These Nights』だった。

ローリング・ストーン誌のステファン・ホールデンよる当時の肯定的なレビューでは、「従来のカーペンターズの堅実な音楽性から抜け出して、カレンのソロが、透き通った無数のハーモニーの中で弾け飛び、リチャードによって入念に組み立てられた構成が、カレンの入り乱れる歌声と絶妙に融合している」と書かれている。

ビルボード誌のレビューでは、「彼らの見事な編曲による、壮大で、豊かなサウンドこそが、ヴォーカルをより引き立たせるための飛躍台になっている」と記されている。

Written By Paul Sexton



カーペンターズ『Horizon』

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