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エリック・クラプトンの20曲

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エリック・クラプトンのキャリアを、一体どうやって20曲でまとめたらいいだろう。おそらく不可能だが、古い格言はこういっている「不可能なことを可能にすれば、時間はかかるが、奇跡はいずれ起こすことができる」と。

「Five Long Years」からリストを始めよう。もちろんこれはブルース曲で、彼がヤードバーズに在籍していた時の曲であり、1964年の3月13日にロンドンのマーキー・クラブでレコーディングされた。エリック・“スローハンド”・クラプトンは18歳であった。その2年後、エリックはジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズと共にスタジオ入りした。この貴重なレコーディングで、アルバム『The Beano』(*訳注:正式タイトルは『Blues Breakers With Eric Clapton』だが、ジャケット写真でエリック・クラプトンが読んでいるのが「ビーノ」というイギリスのコミック。それにちなみ、このアルバムは『The Beano』と呼ばれることがある)と「Steppin’ Out」が生まれた。

1966年7月に『The Beano』が発表になった時、エリック・クラプトンはジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースと、新しい“スーパー・グループ”を結成しようとしていた。クリームは、その後に続くほぼ全てのハードロック・バンドのひな型–ギター、ベース、ドラムというラインナップの典型となる。デビュー・アルバム『Fresh Cream』から、ウィリー・ディクソン作曲で、チェス・レコードのレジェンドであるハウリン・ウルフによってレコーディングされた曲、「Spoonful」を20曲のリストの中に選んだ。2年半を経て、クリームは4枚目のアルバム『Goodbye(邦題:グッバイ・クリーム)』でさよならを告げた。このアルバムには、エリック・クラプトンが新しく友人になったジョージ・ハリスンとの素晴らしい「Badge」が収録されていた。もちろん、それから二人は何度も一緒にレコーディングをするが、誰かが「‘While My Guitar Gently Weeps’はどこにあるんだ」と言い出す前にお知らせしておこう、その曲はSpotifyでは聴くことができない。(*訳注:海外の元記事制作時点では聴くことができなかったが、2017年には聴けるようになっている)。

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クリームの終焉は、ブラインド・フェイスの誕生を導いた。このバンドには、スティーヴ・ウィンウッドも在籍していた。われわれは、エリック・クラプトン作曲の「Presence of the Lord」を選んだ。エリック・クラプトンのソロ・デビュー・アルバムは、1970年の夏に発表された。われわれが選んだのは、J. J.   ケイルの「After Midnight 」の至極のカヴァーである。

エリックはソロ・デビュー・アルバム発表して間もなく、のちに『Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)』となるアルバムを作り始めた。アルバムのタイトル曲を選ぶこともできたが、代わりにジミー・コックスが1923年に作曲し、ベッシー・スミスによって有名になったブルース曲「Nobody Knows When You’re Down and Out(邦題:だれも知らない)」を選んだ。この素晴らしいバンドの魅力を凝縮した強烈な曲だ。

アルバム『Layla and Other Assorted Love Songs』が世に出る前から、バンド(*注:デレク・アンド・ドミノス)はツアーを行なっていた。そこでわれわれは、ライヴ・アルバム『Live at the Filmore』より、「Crossroads」のカヴァーを選んだ。この曲には、エリックのロバート・ジョンソンに対する愛情が現れており、この曲を彼が初めて演奏したのは、クリーム在籍時だった。

1974年のアルバム『461 Ocean Blvd』には、ボブ・マーリーの「I Shot the Sheriff」のカヴァーが収録されていたが、この曲はシングルとして発表され、全米シングル・チャートで1位になった。この曲で、エリックは全く新しいオーディエンスと出会うことになった。エリック・クラプトンの全てのソロ・アルバムから曲を選ぶことはできないので、1997年発表の『Slowhand』に飛ぶ。情熱的な「Peaches and Diesel」を選んだ。「Wonderful Tonight」に対するインストゥルメンタル曲は、アルバムを締めくくる曲として、この上ない選択だった。歌詞が全くない曲であるにもかかわらず、リリカルなのだ。

そして1983年、エリックは『Money and Cigarettes』を発表。このアルバムからは、ブルースマンのトニー・マクレナンによって最初に発表され、後にエリックのギター・ヒーローの一人であるアルバート・キングによってR&Bチャートのヒット曲となった「Crosscut Saw」を選んだ。

エリック・クラプトンはそのキャリアを通して、友人のミュージシャン達の数々のアルバムに参加し、そのギター演奏で多くの作品の魅力を高めた。ビリー・プレストン、ドリス・トロイ、デラニー&ボニー、スティーヴン・スティルス、ジョージ・ハリスン、スティーヴン・ビショップ、マーク・ベノ、フィル・コリンズ、他にも多数のアルバムに参加している。1985年、エリック・クラプトンはポール・ブレイディのアルバム『Back To The Centre』の一曲で演奏した。「Deep In Your Heart」は、彼がゲスト参加した曲の中ではあまり知られていない曲のひとつだが、美しい曲である。

その翌年、エリック・クラプトンは10枚目のスタジオ・アルバム『August』を発表した。バンド・メンバーと、キーボード奏者のグレッグ・フィリンゲインズと作曲した「Tearing Us Apart」はティナ・ターナーとのデュエットで、本当に素晴らしい。

エリック・クラプトンはスタジオ・アルバムのゲスト参加だけでなく、ライヴ・パフォーマーとしても有名だ。そして、彼のロイヤル・アルバート・ホールでの連続公演は、クラプトンと同義語となった。『24 Nights』は、それらのコンサートの祝賀である。「Bell Bottom Blues」はデレク・アンド・ドミノス時代の曲で、彼には珍しく、オーケストラと共にレコーディングされた。彼の高揚感のある演奏は何も損なわれておらず、この曲を極めつけのヴァージョンにしている。

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われわれは「Layla(邦題:いとしのレイラ)」を入れないのだろうと思ったかもしれないが、オリジナルを入れる代わりに、彼のアンプラグド・アルバムから、美しいアコースティック・バージョンを収録した。この『Unplugged (邦題:アンプラグド〜アコースティック・クラプトン)』から2年後、ふさわしい作品『From The Cradle』が誕生した。エリック・クラプトンという人間の中枢となるブルースのカヴァー曲をまとめたアルバムだ。

そして、これ以外に選ぶべき曲はないだろうとわれわれが判断したのが、マディー・ウォーターズの名曲「Hoochie Coochie Man」のカヴァーだ。

2000年、エリック・クラプトンは友人B.B.キングと組んで、『Riding with The King』をレコーディングした。ジョン・ハイアットのアルバム・タイトル曲は、2人の巨匠ギタリストを、何よりも見事に披露している。

友人達と様々なプロジェクトで一緒に仕事したエリック・クラプトンは、ニューオリンズのレジェンド、ドクター・ジョンとも3曲一緒にレコーディングをした。ハリケーン・カトリーナ後に発表されたアルバム『City That Care Forgot』の「Time For A Change」もそのうちの一曲だ。この曲は2009年のグラミー賞で、最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバムを受賞した。

2008年、エリック・クラプトンはスティーヴ・ウィンウッドとともに、マディソン・スクエア・ガーデンで3夜連続の公演を行なった。そして2人の旧友達は、ジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」のカヴァーを始め、彼らのカタログからの曲で見事なコラボレーションを創造した。

そして今(2015年)に辿り着くわけだが、22枚目のスタジオ・アルバムである最新作は、ソロキャリアの初期に立ち返ったアルバム『The Breeze: An Appreciation of J. J. Cale(邦題:ザ・ブリーズ〜J.J.ケイルに捧ぐ)』  だ。「They Call Me The Breeze」は、もとはエリックがデビュー・アルバムを発表した1970年にJ.J.ケイルによってレコーディングされた曲で、名曲である。J.J.ケイルとエリック・クラプトンの2人がなぜこれほどまでに魅惑的であるかを、明らかにしてくれる曲だ。

以上、エリック・クラプトンの20曲。エリックのソロキャリアの物語を語る20曲である。われわれは、「この曲はどうした?」と言い出す人達がいるはずだと理解している。ぜひ、あなたのその曲が何かを知らせて欲しい。


 

 

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