名セッション・ベーシストのマイケル・ローズが69歳で逝去。その功績を辿る

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Michael Rhodes on stage in Joe Bonamassa's band in 2019. Photo: Roberto Ricciuti/Redferns

2019年にミュージシャンの殿堂入りを果たした名セッション・ベーシストのマイケル・ローズ(Michael Rhodes)が米時間2023年3月4日、ナッシュビルの自宅で亡くなった。69歳だった。

マイケル・ローズが演奏で参加している代表作には、グラミー賞とカントリーミュージック協会賞(CMAアワード)に輝いたリー・アン・ウォマックのヒット曲「I Hope You Dance」(2000年)やグラミー賞で最優秀楽曲賞と最優秀レコード賞をW受賞したショーン・コルヴィンの「Sunny Came Home」(1996年)、トリシャ・ヤーウッドとリアン・ライムスによる両ヴァージョンがヒットを記録したダイアン・ウォーレン作による「How Do I Live」などがある。

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その生涯

1953年9月16日、ルイジアナ州モンローで生まれたマイケル・ローズは、10代でギターを独学で学び、その後ベースを習得。テキサス州オースティン、テネシー州メンフィスを経て、1977年にナッシュビルへと移り住んだ。

その地で、地元のロック・バンドNerveや出版社Tree Publishingのデモ録音用のお抱えバンドとして活躍しながら、ウィリー・ネルソン、ドリー・パートン、エルトン・ジョン、ジョン・フォガティ、マーク・ノップラー、ジョージ・ストレイト、J・J・ケイルなど数多くのアーティストたちから頼られるセッション・ベーシストとしての名声を築いていった。

追悼の言葉

マイケル・ローズの訃報を受けて、近年、自身のバンドのメンバーとして共演していたジョー・ボナマッサは、「友よ、安らかにお眠りください。今はまだ頭の中が整理できないよ」と追悼している他、彼の言葉を引用し、「“新進気鋭のプレイヤーへの私からのアドバイスは、黙って聴くことだ”。あなたは惜しまれるでしょう」 と記したベス・ハートや、「彼はとてつもない才能を持った美しい人でした。私はより良い音楽を作るために彼を頼りにしていました」と述べているジル・ソビュールなど、彼と仕事を共にしてきたアーティストたちから続々と追悼メッセージが寄せられている。

ピーター・フランプトンは、「またひとり、素晴らしいミュージシャンを失ってしまった。マイケル・ローズはベースの名手であり、素晴らしく愉快で優しい人でした。彼のご家族に心よりお悔やみ申し上げます」と追悼を捧げ、スティーブン・ワーナーは、「偉大なプレイヤーは、周囲の人間をより良くするものです。マイケル・ローズがまさにそうでした。私はいつも、誰がベースを担当するのかを知って、大きな自信と共にスタジオ入りすることができました。それに加えて、なんと美しく、情に溢れた人だったことでしょう。彼のご家族に心からの愛と敬意と哀悼の意を捧げます」と述べている。

 

Written Paul Sexton




 

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