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エリザベス女王の訃報を受け、ポール・マッカートニーが追悼文を発表

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Paul McCartney - Photo: Dave Thompson - WPA Pool/Getty Images

ポール・マッカートニー(Paul McCartney)は、先日96歳で亡くなった英国女王エリザベス2世に感動的な追悼文を自身のオフィシャルサイトで公開した。

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「エリザベス女王陛下のご逝去という悲しい出来事に際し、私のよみがえった記憶を皆さんと共有したいと思います」

「エリザベス二世の在位期間中、ずっと生きていられたことを光栄に思っています。10歳のとき、リバプールのエッセイコンテストに応募して、英国王室についてのエッセイで部門賞を受賞したことがあります。1953年に女王が戴冠されたとき、リバプールのスピークにある私たちの街の誰もがついにテレビを手に入れ、戴冠式を白黒の画面でじっくりと眺めました」

「振り返ってみると、私は女王陛下に8、9回お会いし、そのたびに、ユーモアのセンスと偉大な威厳を兼ね備えた女王陛下に感銘を受け、そのことを光栄に思っています」

「まず、1965年10月26日にザ・ビートルズがMBEを授与されたときです。私たちは脇に連れて行かれて、正しい儀礼方法を教えられたのを覚えています。陛下に近づく方法と、陛下から話しかけられない限り話しかけてはいけないと言われたのです。リバプールの4人の若者にとって、それは“わあ、すごい!”という体験でした」

「次に私たちがお会いできたのは、それから数年後の1982年12月13日、ロイヤル・アルバート・ホールでのことでした。リンダと私が参加した“An Evening for Conservation”というイベントでのことです。このイベントでは、ザ・ビートルズの楽曲をオーケストラで再演することもあり、そのことについて女王陛下とおしゃべりをしたことを覚えています。また、リンダは私をフィリップ王子に再び紹介し、フィリップ王子は60年代に私たちが会ったことを覚えていると言ってくれました」

「3度目にお会いしたのは、それから10年後のことでした。1996年6月、女王は、ジョージ・ハリスンと私が通っていた学校の跡地に、リバプール舞台芸術研究所を開設することを快く承諾してくださいました。女王は以前にも寄付をしてくださって、学校はそれをとても光栄に思っていました」

「それからちょうど1年後、私たちの次の出会いは、私にとってとても誇らしい日でした。これまでで最高の日でした。ナイト爵位を授与されるのはとても光栄なことで、もちろん断るのは失礼にあたります。その日は春で、青空が広がっていたのを覚えています。リバプールの小さなテラスハウスからずいぶん遠くに来たものだと思ったことを覚えています」

「私たちが次に会ったのは新しい千年紀のことで、それはなんという機会だったでしょう。女王陛下のジュビリー(在位50周年)をお祝いして、私たちは女王陛下のお庭で演奏することができました。ショーの終わりにステージで女王陛下からの拍手喝采を受けているとき、私は“じゃあ、来年もこうなのでしょうか?”と冗談を言ったら、女王は“私の庭では無理よ!”とおっしゃいました」

「その後すぐにまた会うことになったのですが、それは私の故郷でのコンサートでした! ジョンと私が学生時代に何度も訪れたウォーカー美術館で、絵画展を開催してもらえることになり、とても光栄に思いました。女王陛下をギャラリーにご案内できたのは、私にとって大変光栄なことでした」

「それから10年後、(妻の)ナンシーと私はロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された“Celebration of the Arts”という特別なイベントに出席し、女王陛下とお話することができ、相変わらず感激しました」

「2012年6月4日、女王はダイヤモンド・ジュビリー(在位60周年)を祝いますが、それはいろいろな意味でとても特別なことでした。前回のジュビリー以来、女王の前で演奏するのは初めてでしたが、ポールモールを埋め尽くす人々の姿は素晴らしく、その後、他のロイヤルファミリーの方々とお会いすることもできました。英国人であることを実感する素晴らしい週末でした」

「私たちの最後の出会いは、2018年に訪れました。女王への尊敬と愛、そして彼女の素晴らしいユーモアのセンスから、コンパニオン・オブ・オナー勲章を授与されたとき、私は女王の手を握って身を乗り出し、“こんな風に会うのはやめましょうね”と言うと、彼女は少し笑って式典に取りかかられました。ちょっと生意気だったかなと思ったけど、女王は気にされてなかったような気がします」

「神のご加護を。あなたがいらっしゃらなくなると寂しくなります」

Written By Sam Armstrong



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