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メタリカの“ブラック・アルバム”が全米2000枚売り上げ越え、『Master of Puppets』は800万超えに
メタリカの金字塔『Metallica』(通称:ブラック・アルバム)が、全米レコード協会(RIAA)より20×プラチナ(2000万枚以上)に、さらに名作『Master of Puppets』が8×プラチナ(800万枚以上)にそれぞれ認定されたことが明らかとなった。
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1991年にリリースされたアルバム『Metallica』は、アメリカを含む世界10ヵ国のチャートで首位を獲得し、4週連続全米1位というバンド初の快挙を達成。「Enter Sandman」「The Unforgiven」「Nothing Else Matters」「Wherever I May Roam」「Sad But True」など、今なお愛され続ける名曲を多数収録しており、メタリカを世界的ハードロック・バンドへと押し上げた出世作として知られている。
メディアからも最高クラスの評価を得た同アルバムは、1991年のVillage Voice紙による批評家投票“Pazz & Jop”でトップ10入りを果たしたほか、Rolling Stone誌が選ぶ“歴代最高のアルバム500選”にも定期的に登場している。
一方、全米で800万枚以上のセールスを記録し、8×プラチナに認定された1986年の大作サード・アルバム『Master of Puppets』は、“史上最もヘヴィなロック・アルバム”とも称され、「文化的・歴史的・美学的に重要」との評価から、米国議会図書館の“全米録音資料登録簿(The National Recording Registry)”に永久保存されることとなった。
「Battery」「Orion」「Master of Puppets」などの名曲を収録し、バンド初のゴールド・ディスクを獲得した本作は、ロック史に数々の名盤を刻んできた彼らのキャリアの中でも、今なお傑出した存在であり続ける。なお、タイトル曲「Master of Puppets」は、「Enter Sandman」「Nothing Else Matters」に続き、Spotifyで10億再生を達成したバンドにとって3曲目の楽曲となった。
現在メタリカは、“M72”ワールドツアーの3年目に突入しており、これまでに全世界で300万人以上のファンを動員している。
また、2025年6月13日に6枚目のスタジオ・アルバム『LOAD』のリマスター版を発売する。プロデューサーのグレッグ・フィデルマンの監督のもとラーセン・マスタリングでルーベン・コーエンによってリマスターされ、デラックス・ボックス・セット、3CD、1CD、180g 2LP、カセット、デジタル配信(空間オーディオを含む)の各形態でリリースされる。日本盤は3CD(リマスター・デラックス)と1CDが、通常のプレイヤーにて再生できる高音質CD、SHM-CD仕様でリリースされる。
また、日本盤CDを購入すると“メタリカ学習帖”の表紙を復刻したクリアファイルが特典になることも発表となっている。
Written By Sam Armstrong
メタリカ『LOAD (REMASTERED)』
2025年6月13日発売
CD・ボックスセット
- メタリカ アーティストサイト
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