メガデスのデイヴ・ムステイン、新作アルバムから2曲目先行曲「Night Stalkers」を語る

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Megadeth ‘Night Stalkers: Chapter II‘ - Image courtesy of Fun House Entertainment/UMe

スラッシュ・メタルのパイオニアとして知られるメガデス(Megadeth)が2022年9月2日にリリースするニュー・アルバム『The Sick, The Dying…And The Dead!』から、2曲目の先行曲「Night Stalkers」と、同曲にまつわる短編映画「Night Stalkers: Chapter II」が初公開された。

アイス-Tが特別出演している「Night Stalkers」のビデオは以下よりご覧いただける。

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メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインが制作を、ラファエル・ペンサードがプロデュースを手掛け、レオ・リベルティが監督を務めた短編映画「Night Stalkers: Chapter II」は、バンドのマスコットとして知られるヴィック・ラトルヘッドの起源に迫った数章からなる物語の第2章だ。

家族を失ったあるひとりの兵士が悲しみと怒りによって完全なる変貌を遂げ、敵組織に復讐を果たすまでの悲劇的なストーリーを描いた映像作品となっているこのビデオの内容について、デイヴ・ムステインは、今年初めに出演したシリウスXMでのインタビューでこう語っていた。

「残忍な曲だよ。(ニュー・アルバムの中で)一番BPMが速い曲だったかどうかは覚えていない。“Night Stalkers”とは、アメリカ軍の第160特殊作戦航空連隊で、夜間にブラックオプスのヘリコプターで出動する特殊部隊のことなんだけど、誰にも彼らの所在はわからない。このビデオには僕の相棒アイス-Tにも出演してもらったんだ。アイスは昔陸軍のレンジャー連隊にいて、アフガニスタンに2回ほど遠征していたからね」

今年6月、同アルバムから、メガデスの真髄とも言うべき獰猛な1stトラック「We’ll Be Back」と共に初公開されたヴィック・ラトルヘッドの起源を描いた第1章「We’ll Be Back: Chapter I」は、公開からわずか1時間でファンの圧倒的な支持を得て、彼らのバンド名がTwitterのトレンド入りを果たし、現在までに200万回以上の再生回数を記録している。

uDiscover Musicの独占インタビューの中で、デイヴ・ムステインは「Night Stalkers: Chapter II」についてこう明かしてくれた。

「この新たなビデオでは、主人公が手で顔を覆っているシーンで、彼の耳から血が出ているのがわかる。それから突然彼の口のあたりから針が飛び出してきて、そのまま口が塞がれてします。どこからともなく飛んできた目隠しのようなもので彼の目も覆われ、耳も同じように塞がれてしまうんだ。そうしてヴィック(・ラトルヘッド)が誕生する」

「第2章は、彼が(第1章で)彼の家に押し入った敵の傭兵を追跡するその後のストーリーを描いている。彼らはヴィックを前に為す術がないことに気付き、パニックに陥り始める。彼は敵の傭兵を一人ずつ仕留めていくんだ。例えば、最初の敵の男は炎に焼かれてしまうんだけど、(撮影の時)炎のスーツを着た俳優が、頭のてっぺんからつま先まで結構長い間燃えていたんだ。腕にちょっとジェルを塗った程度じゃなくて、全身火だるまさ」

全12曲の新曲を収録したメガデス16枚目のスタジオ・アルバム『The Sick, The Dying… And The Dead!』は、CD、レコード、カセットテープに加え、全オンライン・パートナーを通じてデジタルでも配信リリースされる。

他には、180g重量盤ブラック・ヴァイナル2LP仕様の限定デラックス・エディションには、12×24インチ(約30x60cm)サイズの歌詞カード(歌詞及びクレジットを掲載)と、プラスチック製レンチキュラー3Dリトグラフ・カードに加え、新曲「We’ll Be Back」とB面に未発表ライヴ音源「The Conjuring < Live >」を収録した7インチのボーナス盤がシリアルナンバー入りの見開きジャケットに同梱される。同限定デラックス・エディションは、UNIVERSAL MUSIC STOREにて購入可能だ。

新作アルバム『The Sick, The Dying… And The Dead!』は、グラミー賞受賞作『Dystopia』から始まったバンドの凄まじい復活劇を確固たるものにしつつ、音楽的な前進を遂げていると同時に、先頃、咽頭がんを克服したデイヴ・ムステインの勝利を刻んだ作品でもある。

明確なヴィジョンを持ったメガデスのリーダーであり音響の要でもあるデイヴ・ムステインと、2016年の『Dystopia』でも共作したクリス・ラケストロー(ダンジグ、パークウェイ・ドライヴ)が、共同プロデューサーとして再びタッグを組んだ今作のレコーディングは、米国テネシー州ナッシュビルにあるデイヴ・ムステインの自宅スタジオで行われた。デイヴ・ムステインは新作アルバムについてこう語っている。

「新作は楽しいアルバムだよ、本当にそう思う。このアルバムには美しく高揚感のあるソロがあったり、素晴らしい音楽的フレーズがたくさん詰まっているんだ。(デビュー作『Killing Is My Business… and Business Is Good』の)“Looking Down The Cross”のような信じれらないほど早いピッキングが求められる昔の楽曲に似た不協和音だらけのコードもあれば、ルネッサンス時代の三全音のような、本当に古くて邪悪な中世っぽいフレーズが盛り込まれた楽曲もいくつかあるんだ」

さらに彼はこう付け加えた。

「久々に、このアルバムに必要なものがすべて揃っている。早くみんなに手に取ってもらいたいよ」

Written By Tim Peacock



メガデス『The Sick, The Dying…And The Dead!』
2022年9月2日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Amazon Music

<収録楽曲>
1. The Sick, The Dying… And The Dead!
2. Life In Hell
3. Night Stalkers (Feat. Ice T)
4. Dogs Of Chernobyl
5. Sacrifice
6. Junkie
7. Psychopathy
8. Killing Time
9. Soldier On!
10. Celebutanté
11. Mission To Mars
12. We’ll Be Back
13. Police Truck *Bonus Track



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