ジョージ・ハリスンによるザ・ビートルズ名曲「While My Guitar Gently Weeps」の手書きの歌詞が約2,140万円でオークションに出品

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ジョージ・ハリスンによるザ・ビートルズの名曲「While My Guitar Gently Weeps」の手書きの歌詞がオークションに出品されている。

19.5万ドル(約2,140万円)から取引が開始されているこのオークションを落札したファンは、“ホワイト・アルバム”として知られる1968年のザ・ビートルズのアルバム『The Beatles』に収録されている、ジョージ・ハリソンが手掛けたバンド代表曲のオリジナル原稿を所有することができる。エリック・クラプトンがギターで参加するこの曲は、メンバー以外をギタリストに起用したザ・ビートルズ楽曲としても知られている。

ザ・ビートルズのドラマー、リンゴ・スターも、この初期の段階の手書き原稿に注釈を書き込んでいる。出品された手書きの歌詞に関する詳しい情報や今後のオークション開催情報は“Moments In Time”のオフィシャルサイトでご覧いただける。

このザ・ビートルズの名曲「While My Guitar Gently Weeps」は、ジョージ・ハリスンが両親の家を訪れていた時に、偶然出会った易経の理論から実験的に書き始めた作品で、“あらゆる物事はその瞬間に起こるべくして起こっている”という学説に基づいている。ジョージ・ハリスンはこの曲が生まれた経緯について、「あの時僕は、手に取った本を開いて最初に目に入ってきたものについて曲を書こうと思っていました。この本を開いて、そこに“gently weeps”と書かれてあるのが見えたんです。そして僕は本を閉じ、曲を書き始めました」と説明している。

 

1968年に録音していた繊細なアコースティック・ヴァージョンは断念し、ジョージ・ハリスンはザ・ビートルズのメンバーの協力を得て、同年8月にフル・バンド・ヴァージョンを完成させた。満足のいく伴奏を録り終えた後、彼はこの曲に逆回転ギター・ソロを加えようと苦心したが、結果このヴァージョンも破棄されることになる。1964年にヤードバーズがザ・ビートルズのサポートアクトを務めて以来、エリック・クラプトンと親しく付き合っていたジョージ・ハリスンは、ほとんど思い付きから、エリック・クラプトンをこの曲の新たなヴァージョンの演奏に招き入れた。

1987年に米音楽誌“Guitar Player”が行ったインタビューの中で、ジョージ・ハリスンは、当初エリック・クラプトンはこの曲に参加することに関して気が進まなかったと明かしている。

「彼は、“いや、そんなことできないよ。誰もザ・ビートルズの作品で演奏したことなんてないんだから”って言うんです。ですから僕は、“でも、これは僕の曲で、僕が君に演奏してもらいたいんだ”って彼に言い返しました。そうして、エリックが演奏することになって、僕は本当に良い出来だと思っていました。それから僕たちがその録音を聴き返していた時、彼はこう言いました。“ああ、やっぱり問題があるよ。音にビートルズっぽさが足りない”ってね。だからADTでちょっとだけ音を震わせているんです」

Written by Tim Peacock



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