“チャチャ・スライド”の生みの親、DJキャスパーが58歳で逝去。その功績を辿る

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DJ Casper - Photo: Raymond Boyd/Getty Images

“チャチャ・スライド”の生みの親として知られるDJキャスパー(DJ Casper)が58歳で逝去した。 彼の妻キムがシカゴのABCニュース7に語ったところによると、彼は2016年に腎臓がんと神経内分泌がんと診断され、今年8月7日にがんのため亡くなったという。

ウィリー・ペリー・ジュニアとして生まれたDJキャスパーは、10代でターンテーブルを始め、1998年にフィットネス・インストラクターだった彼の甥がエアロビクスのクラスで一連の基本的なダンスの動きを教えるために初めて「Cha-Cha Slide」を書き上げた。

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元々、ジェイディーの「Plastic Dreams」をサンプリングした同曲の人気と認知度が高まるにつれ、彼はオリジナル・トラックにアレンジを加え、「Casper Slide Part 2」と題した新ヴァージョンをリリース。2000年にシカゴのラジオ局WGCI-FMがこの曲をオンエアしたのがきっかけとなり、ユニバーサル・レコードとライセンス契約を結び、同レーベルから正式リリースされた同曲とそれに伴うライン・ダンスは瞬く間に結婚式や成人式、パーティーなどのBGMとして世界中でセンセーションを巻き起こし、全英シングル・チャートでは首位を獲得した。

DJキャスパーは、2018年に行われたシカゴの公共放送局WTTWのインタビューの中で当時をこう振り返っていた。

「“チャチャ・スライド”があんなことになるなんて本当に思ってもみなかった。全てが同時に起こったんだ。ユニバーサル・レコードから連絡をもらい、ツアーに出てほしいと言われ、本当に事態がクレイジーになり始めたんだよ」

また彼はテレビ局ABC7の取材に対し、2016年に腎臓がんと肝臓がんと診断され、その結果体重が60ポンド(約27キロ)ほど落ちたことを明かしながらも、自身が生んだ最も有名な歌に象徴されるような、忍耐強い精神と前向さを失うことはないと語っていた。

「がんと闘病しているみんなには、あなたの体にはがん細胞がありますが、がんはあなた自身を支配していないということを心に留めておいてほしい。だから“チャチャ・スライド”を踊り続けてほしいね」

Written By Sam Armstrong


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