コニー・フランシス「可愛いベイビー」がTikTok年間ソング・チャート1位に。総再生回数686億回

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12月 14, 2025

ItoMasaki

Photo: Metro-Goldwyn-Mayer/Getty Images

今年、TikTokでバイラル現象化したコニー・フランシス（Connie Francis）の「Pretty Little Baby（可愛いベイビー）」が、2025年の“TikTok Global Song of the Year”に選出された。

TikTokの年次レポートによると、同曲は2,840万以上の動画投稿に使用され、それらの投稿の総再生回数は686億回を突破。投稿者は一般ユーザーから、カイリー・ジェンナー、キム・カーダシアン、ナラ・スミス、アリアナ・グリーンブラットらセレブリティまで幅広く、カイリー・ジェンナーが娘のストーミとともにこの曲を歌う動画は、現在までに1億3,200万回以上再生されている。

2025年のコニー・フランシス

コニー・フランシスの1962年のアルバム『Connie Francis Sings Second Hand Love & Other Hits』に収録された名曲「Pretty Little Baby」は、今年に入り突如TikTok上で火がつき、同アプリのミュージック・チャートで首位を獲得した。

当時すでに引退を表明していたフランシスは、60年以上前の楽曲が若い世代の間で再評価されるという異例の展開を受け、今年6月に自身の公式TikTokアカウントを開設し「“Pretty Little Baby”に皆さんが寄せてくださった大きな反響に、心から感謝してします。TikTokコミュニティの一員になり、この瞬間を皆さんと分かち合えることを嬉しく思います」というメッセージと共に動画を投稿。動画内で彼女は次のように感謝を伝えていた。

「1962年にレコーディングした“Pretty Little Baby”が、今世界中で大きな話題になっているなんて、本当に驚きでわくわくしています。63年前に録音したこの曲が、今こうして新たな世代やリスナーの心を掴んでいることは、私にとって本当に衝撃的な体験です。ありがとう、TikTok」

コニー・フランシスはその翌月となる今年7月に87歳で逝去。アメリカの伝説的なポップ・シンガーであり、女優としても活躍した彼女は、約70年にわたるキャリアで、全世界で2億枚以上のセールスを誇り、53曲を全米シングル・チャート（Billboard Hot 100）に送り込んだ。

1960年には、代表曲「Everybody’s Somebody’s Fool」で全米シングル・チャート1位を獲得し、女性アーティストとして史上初の快挙を達成。そんな彼女の並外れた人生と不朽のレガシーを讃え、1955年から1960年にかけて発表されたシングルやレア音源100曲以上が、『The Singles 1955-1957』『The Singles 1958-1959』『The Singles 1960-1961』『Rarities 1957-1959』『Rarities 1960』というコンピレーションとしてまとめられ、ストリーミング・プラットフォームで初配信された。

他のTikTokランキング曲

TikTokの2025年トップ・グローバル・ソング・リストで「Pretty Little Baby」に次ぎ2位にランクインしたのは、ジェス・グリンによる2013年のヒット曲「Hold My Hand」だ。同曲は、イギリスの旅行会社Jet2が展開した「Nothing Beats a Jet2 Holiday」キャンペーンから派生したバイラル音源として再び脚光を浴び、360万件を超える動画で使用されている。

トップ5にはそのほか、ブラック・アイド・ピーズ「Rock That Body」、J. バルヴィン「Azul」、ファントメルとケイト・リンの「Dame Un Grrr」が並び、ジャンルも時代も横断した多彩なラインナップとなっている。