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グラミー賞受賞ソングライターのブレット・ジェイムス、飛行機事故のため57歳で逝去。功績を辿る

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Photo: Marianna Massey/WireImage

グラミー賞受賞歴を誇るソングライターのブレット・ジェイムス(Brett James)が、現地時間2025年9月18日、ノース・カロライナ州フランクリンで起きた小型飛行機の墜落事故により死亡したことが、ナッシュビル・ソングライターズの声明によって伝えられた。享年57歳。国家運輸安全委員会(NTSB)が現在、事故原因を調査中だ。

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Carrie Underwood – Jesus, Take The Wheel (Official Video)

ブレット・ジェイムスは、自身が共作したキャリー・アンダーウッドの2006年の全米No.1ヒット「Jesus, Take The Wheel」でグラミー賞を受賞し、2020年にはナッシュビル・ソングライターズの殿堂入りを果たしている。ナッシュビル・ソングライターズ・アソシエーション・インターナショナルによると、ブレット・ジェイムスはこれまでに500曲以上のレコーディング作品を手掛けており、それらを収めたアルバムの累計セールスは1億1千万枚を超える。

彼は、前述のキャリー・アンダーウッドに加え、テイラー・スウィフト、ボン・ジョヴィ、ビリー・カリントン、ダークス・ベントリーといった多彩なアーティストたちにも楽曲を提供している。友人でありコラボレーターでもあったダークス・ベントリーは、自身のインスタグラムで「この街(ナッシュビル)一番のシンガーソングライターのひとりであり、紛れもなくレジェンドだった」と彼の功績を讃え、二人で共作した自身の楽曲「I Hold On」について「僕たちの友情とあの楽曲が僕の人生を変えた」と振り返っている。

Dierks Bentley – I Hold On (Official Music Video)

1968年6月5日、ミズーリ州コロンビアで生まれたブレット・ジェイムスは、異色の経歴を経てソングライターの道を歩んだ。医学部を中退しシンガーソングライターとしてのキャリアを追求するも、音楽業界での苦闘を経験した彼は、医学部に再入学。

ほぼ同時期、音楽プロデューサーのマーク・ブライトに見いだされ、彼の音楽出版会社で作曲を手がけることとなった彼は、授業の合間に作曲した楽曲で次々と成功を収めていく。最終的に医学部を退学する決断を下したブレットは、その後長年にわたり多作なソングライターとしてのキャリアを築いていった。

ナッシュビル・ソングライターズの殿堂の事務局長、マーク・フォードは声明で次のように述べている。

「彼は思いやりに溢れ、寛大で、魅力的な人物でした。私たちはブレットのご家族、そして業界全体と共に彼の早すぎる死を悼むとともに、これから何年、何十年にもわたり、彼が私たちを笑顔にし、笑わせ、涙させるために書き残したであろう楽曲を失ったことを深く惜しんでいます」

Written By Hannah Zwick



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