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ベルリンの名門スタジオ、ハンザ・スタジオのドキュメンタリーが放映。デヴィッド・ボウイ、U2、イギー・ポップ、R.E.M.らが登場

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デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップU2やキリング・ジョークの伝説的なアルバムを録音したベルリンの有名なハンザ・トン・スタジオを題材にした新しいドキュメンタリー『Hansa Studios: By The Wall 1976-90』が、2018年1月10日にイギリスのテレビ局スカイ・アーツにて放送されることが決定した。映画の製作者のマイク・クリスティが、スタジオの歴史とその文化的、芸術的な重要性を探求する。

ドキュメンタリーのプレスリリースにはこのように書かれている。

「象徴的なハンザ・スタジオは、ベルリンのポツダム広場のすぐそばにあり、そこは1970年代と80年代に、かつてベルリンの壁が建っていた場所からほんの数メートル離れたところに位置していた。西洋の世界との境である西ドイツの荒れ地で実質的に孤立していた。その壁の内側では、デヴィッド・ボウイが1977年の不朽の名作のアルバム『Low』と『Heroes(邦題:英雄夢語り)』をブライアン・イーノとのコラボレーションで制作。 “オールド・ウェイヴがあり、ニュー・ウェイヴがあり、そしてデヴィッド・ボウイがある”という有名なフレーズは、このハンザでの制作期間に生まれたものだ」。

他にもハンザ・スタジオで名作のアルバムをレコーディングした作品には、マリリオンの『Misplaced Childhood(邦題:過ち色の記憶)』、イギー・ポップの『Lust For Life』、R.E.M.の『Collapse Into Now』、デペッシュ・モードの『Black Celebration』、U2の『Achtung Baby』、キリング・ジョークの『Night Time』と『Brighter Than A Thousand Suns』、そしてスージー・アンド・ザ・バンシーズ(『Tinderbox』)等が名を連ねる。

ドキュメンタリーでは、フィッシュと元マリリオンのバンドメイト、R.E.M.のマイケル・スタイプ、トニー・ヴィスコンティ、U2のボノとデペッシュ・モードのマーティン・ゴアなどスタジオで多くの時間を過ごしたアーティストやプロデューサーのインタヴューと過去の映像が交えて紹介されている。

ハンザ・トン・スタジオの歴史はハンザ・レーベルと密接に関わっている。ハンザは、ベルリンの壁が建設された1年後の1962年にピーターとトーマスのマイゼル兄弟が西ベルリンのヴィルマースドルフ区で設立した。

1965年から一時的にマイスターザールにあるアリオラのプロダクション施設を借りていたが、1973年に自分たちのスタジオIをハレンゼーのネストール通りに建てた。しかし、その翌年にプロダクション施設から止むを得ず去ることになり、1974年からは再びマイスターザールのケーテナー通りにある場所を借りており、そこが現在のハンザ・トン・スタジオである。

かつてレコーディングされた素晴らしい名作の数々と、ダークに鳴り響く音響の品質のおかげで、特にポスト・パンクとシンセ・ポップのジャンルにおいては、レジェンド級のステータスを誇るスタジオなのである。

Written by Tim Peacock


 

 

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