ニッキー・ホプキンスの記念碑としてピアノを模したベンチが設置

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ザ・ビートルズからザ・ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイ、そしてエラ・フィッツジェラルドに至るまで、多くの著名アーティストたちと共に演奏した偉大なるロック・ピアニスト、ニッキー・ホプキンスの記念碑が9月8日にウエスト・ロンドンのイーリング区にあるペリベール・パークにて公開された。

ニッキー・ホプキンスは1994年に他界したが、彼の元マネージャーであるグレイ・レヴェットと熱烈なファンのジョン・ウッドとが、ピアノをデザインした公園のベンチを彼の記念碑として建てるためにクラウドファンディングのキャンペーンを実施していたのだ。

グレイ・レヴェットは公式声明でこう述べた。

「彼の音楽業界への輝かしい貢献を思えば、全く賞を受賞していなかったことが信じられません。多くのファンは私と同じように感じていて、彼は称賛されることなくこの世を去った最高のロック・ヒーローであり、間違いなくロックの殿堂入りするに相応しい人物です。ですから、この記念碑が、ニッキー・ホプキンスの並外れた才能について気付いてもらうきっかけになれば嬉しいです。そして、このベンチがロンドンのロックの巡礼の地として、世界中のファンの皆さんに訪れてもらえることを願っています」

このクラウドファンディング・キャンペーンの出資者は、自分の名前をベンチに刻むことができる他、ニッキー・ホプキンスが1950年代に奨学金を貰って学んでいたロンドンの王立音楽アカデミーの音楽奨学金の基金にも貢献することができる。このキャンペーンの出資者には、ミック・ジャガー、キーズ・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッド、ビル・ワイマン、ヨーコ・オノ・レノン、ロジャー・ダルトリー、ジミー・ペイジ、ジョニー・ウォーカー、ボブ・ハリス、ケニー・ジョーンズらが名を連ねている。

1944年2月24日にミドルセックスのペリベールで生まれた本名ニコラス・クリスチャン・ホプキンスはロンドンの名門、王立音楽アカデミーへ通うために奨学金を獲得した。同アカデミーでは、クラシックを学んでいたが、ロックンロール、特にチャック・ベリーの音楽との出会いがきっかけとなり、ブギのテクニックを取り入れた独自の音楽的感性とスタイルを身に付けていった。彼は、1960年代から1990年代にかけて、イギリスとアメリカで生まれたポピュラー・ミュージックの最重要作品のレコーディングやパフォーマンスに参加し、ロック史において、最も重要なセッション・ミュージシャンのひとりとして広く知られている。

「ニッキーがピアノに座れば、毎テイクがその前に録ったものとは違っていて、スリルに満ちているんだ」と、世界的に有名なアナウンサーであるボブ・ハリスは語った。「彼は、真の創造力に満ちたひたむきなミュージシャンで、謙虚で、もの静かで、仕事のパートナーとしても素晴らしくて、いくら褒めても決して大袈裟なんかではなく、彼の仕事にはそのグルーヴから輝きを放つ、何やらマジックのようなものがあったんだ」。

Written by Tim Peacock



♪プレイリスト『最高のキーボードリスト』:Spotify

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