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アリス・クーパーがアンディ・ウォーホルの作品を倉庫で発見、その価値約11億円

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アリス・クーパーが1960年代初期にアンディ・ウォーホルによって描かれた重要な作品を発見した。その価値は800万ポンド(日本円約11億6,000万円)ほどであり、40年以上の間彼の記憶の底に眠っていた。

「アンプのところに包まれているのを発見したんだ」とアリス・クーパーは語った。それは、彼の1970年代初期のSchool’s Outツアーのステージ・セットや記念品が眠る倉庫にあった。

このシルクスクリーンの作品は『小さな電気椅子(原題:Little Electric Chair)』と名づけられた作品で、アンディ・ウォーホルのもっとも象徴的な作品の“死と惨禍”シリーズのひとつである。アリス・クーパーは彼のステージ演出の一部の模擬処刑の小道具で電気椅子を使用しており、このイメージに惹きつけられたのだ。

アリス・クーパーがアンディ・ウォーホルと初めてあったのは1960年代のニューヨークだった。それから1970年までに、この二人は、悪名高いMax’s Kansas Cityというナイトクラブに共に出かけるようになっていた。このクラブは、さまざまな‘スーパースター’・ドラーグ・クィーンや、男性のハスラーたちのホームであり、レジデント・バンドはニューヨーク・ドールズだった。当時のアリス・クーパーのガール・フレンドだったモデルで、インタビュー・マガジンのカヴァー・ガール、シンディ・ラングがアンディ・ウォーホルに2500ドルでこのサインされていない1964年の作品の購入を申し出たのだ。

アンディ・ウォーホルのサインなし、登録なしの作品はとても鑑定が困難だ。過去にもイギリスのコレクター、ジョー・サイモンがニューヨークで「レッド・セルフポートレート」という作品の真贋判定に出した際に、大きな議論が巻き起こった。真贋判定委員会は、真作とは認めず、「Denied(真作とは見取られない)」とのスタンプを押して返したのだ。 現在ロンドンのディーラーであり、コレクターのアンソニー・ドフェイが所有しているシリーズの1作品には、実際にアンディ・ウォーホルによるサインと日付が入っている。また、アンディ・ウォーホル自身の直筆で、彼の長年のビジネス・パートナーであるスイス拠点のアート・ディーラー、ブルーノ・ビショッフベルガーへとささげられている(“To Bruno B Andy Warhol 1969” ブルーノ・Bへ アンディ・ウォーホル1969年)。

ルネッサンス以降、サインはアンドレア・マンテーニャやティツィアーノ・ヴェチェッリオといった芸術家の作品の真贋を認める方法となっている。アンディ・ウォーホルはザ・ファクトリーとして知られる彼のスタジオでの作品のほとんどにサインをしていない。アンディ・ウォーホル視覚芸術財団は2011年以降、真贋認定を行っていない。

アンディ・ウォーホル視覚芸術財団が2011年以降、真贋認定を行っていないために、非公式にアンディ・ウォーホル・カタログ・レゾネを出版したアンディ・ウォーホルの専門家リチャード・ポルスキーは今回アリス・クーパーによって発見されたシルクスクリーンの出所は本物だと信じており、作品は1964年か1965年のものと鑑定している。

Written By Tim Peacock


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