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グッド・ネイバーズ(Good Neighbours)が日本で語った「Home」の大ヒットとサマソニの出演

「良き隣人(Good Neighbors)」に「u」を一文字足した名前のUK発の音楽デュオ、グッド・ネイバーズ(Good Neighbours)。彼らが2024年に発売したシングル「Home」が世界中で大ヒットを記録して、現在Spotifyだけで5.7億再生を記録している。
SUMMER SONIC 2026出演のために初来日した彼らに「Home」の大ヒットや、日本について、そしてこれから発売となる新曲についてインタビューしました。
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「Home」の大ヒット
―― グッド・ネイバーズという名前の由来を教えてください。
オリー:もともと僕らは、他のアーティストのために曲を書いたり、プロデュースしたりしていたんです。その後、イースト・ロンドンに空きスペースが出て、そこに隣り合ったスタジオが2つあって。二人で音楽を作り始めたときも、それをどうしたいのか自分たちでもよく分かっていなかったので、プロジェクトに自分たちの名前を付けたくなかったんです。それで、ひどい名前の候補が山ほどある中で、「グッド・ネイバーズ / Good Neighbours」が一番マシだったという感じです(笑)。
―― なるほど(笑)。では、お二人のバックグラウンドについて少し教えてください。初めて出会ったのはいつですか? また、ポリドールから契約の話が来たのはいつだったのでしょう?
オリー:初めて会ったのはいつだったかな……たぶん2020年……いや、2019年かな? たしかコロナの頃だったと思います。それで、コロナ禍の終わり頃から本格的に一緒に仕事をするようになりました。でも、さっき言ったように、それはずっと他のアーティストのための仕事で、グッド・ネイバーズのためではなかったんです。
2023年の終わり頃、セッションの予定が入っていない時期が少しあったので純粋に楽しむためだけに、一緒に音楽を作り始めました。そして「Home」ができて、それをネットにアップしたら、その日のうちにものすごい数のレーベルから連絡が来たんです。その後、ポリドールの人たちに会ってという流れでした。本当にいい感じでした。
―― 他にも一緒に仕事をしたいというレーベルがあったと思いますが、なぜポリドールを選んだのでしょう?
スコット:興味を持ってくれた人たちとは、基本的にみんな会いました。最終的に契約したUKのポリドールとUSのキャピトルは、かなりイギリス的なチームなんです。アメリカ側(キャピトル)もイギリス人が仕切っていたりするので、すごく気が合いやすかったというか。
オリー:それに、自分たちが子どもの頃から聴いてきたアーティストたちが所属していたレーベルなので、同じレーベルの一員になれるというのもすごくクールでした。
―― ユーモアの感覚も似ていたとか?
オリー & スコット:そう、まさに(笑)。
―― BRIT Awards 2025のRising StarやBBC Sound of 2025といったUK音楽賞の最優秀新人部門にノミネートされたと知ったときは、どんな反応でしたか?
オリー:信じられなかったですね。バンドでギターを弾いている友達のジェームズの誕生日会にいた時で、そこでFaceTimeがかかってきて、「ノミネートされたよ!」って言われました。自分たちの名前と「BRITs」という言葉が同じ文章の中に出てくるだけで、今でも不思議な感じがしますね。
BBCの「Sound of 2025」も同じです。いつも話には聞くし、他のアーティストが選ばれるのも見てきたけれど、そこに自分たちの名前が出てくるとなると……本当に信じられなかったですね。
―― 夢が現実になったという感じですね。先ほども話に出た「Home」ですが、Spotifyだけでも5.7億回以上再生されています。ここまで大ヒットすると思っていましたか?
スコット:まったく思っていませんでした。この曲は本当に何となく出てきたアイデアで、完成すらさせていなかったんです。あれだけ反響がなかったら、そのまま完成させていなかったかもしれない。だから、本当に予想外でした。
―― なぜ「Home」はこれほど大きなヒットになったと思いますか?
オリー:リリースした時期も関係していたと思いますね。ちょうど新年で、みんな家族と一緒に過ごした直後だったりして。そういうことが、みんなの頭の中にあったのかもしれません。
それに「Home」という曲自体も、好きなように受け取れる曲だと思うんです。僕らが語っているストーリーだけが唯一の意味というわけではない。「Home」という言葉に対して、人それぞれ本当にいろいろな形で共感できる。だから世界中の人の心に響いたんじゃないかなと思います。
―― 「Home」は、歌詞とサウンドのどちらを先に作ったんですか?
スコット:あれは、全部がほぼ同時に出てきた感じですね。ライブ演奏でそのまま一発録りで。
オリー:ネットに動画があるんですけど、本当に初めてあの曲を歌った瞬間、初めてアイデアが生まれた瞬間なんです。みんな「あの動画は作り物だ」って思うみたいで、それが本当にムカつくんですよ(笑)。だって、僕らの場合、普通はあんなふうにうまくいくことなんてないから(笑)。
でもあのときは、スコットがちょうど正しいコードを弾いていて、僕もちょうど正しいものを歌っていて、最初から最後まできれいに一発でできたんです。
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―― そんなに早くできたんですか?
スコット:コーラスはそうですね。それ以外の部分には2日くらいかかったけど、でも早かったですね。
―― 『Jimmy Kimmel Live!』でパフォーマンスしたとき、かなり緊張していたそうですね。ステージにあった雲や花の絵は、誰が描いたんですか?
オリー:僕らじゃないです(笑)。間違いなく、ちゃんとお金をもらって描いた人がいます。キャピトルで僕らのクリエイティブ面を手伝ってくれているジョーが、あの素晴らしい世界観を考えてくれたんだと思います。
僕らがアートワークで使っていた落書きも取り入れていて、それが巨大なサイズになっているのを見るのは面白かったですね。最近、あの雲の着ぐるみを着ていた人の一人からDMが来たんですよ(笑)。その後会っていないので、ひょっとしたら今も衣装を持っているのかもしれない。
音楽的影響と自分たちのサウンド
―― 最も影響を受けたアーティストは誰ですか?
スコット:どうだろう。ソロ・アーティストより、間違いなくバンドのほうが大きいと思います。
オリー:うん、そうだね。MGMTからの影響はかなり大きかったと思います。僕らが曲を人に聴かせ始めてから、「ああ、これはパッション・ピットっぽいね、MGMTとかエンパイア・オブ・ザ・サンっぽいね」って言われるようになった感じなんです。
でも曲を作っているときの目的は、何か特定のリファレンスがあるものを作ることではありませんでした。とにかく自由に曲を書いて、普段なら作らないようなものをプロデュースすることだったんです。
だからグッド・ネイバーズというプロジェクト自体には、これといった「インスピレーション源」はないのかもしれません。僕らにとって、ただそこに存在しているというか。でも、そこに僕らが若い頃に影響を受けた音楽はいろいろ聴こえてくると思います。
―― 自然に出てくるんですね。
オリー:そうですね。もう自分の中にあるというか。血の中に入っているんだと思います。
―― 自分たちの音楽のジャンルやサウンドを、どう表現しますか?
スコット:前に誰かが「Optimistic Indie Pop(楽観的なインディー・ポップ)」って言っていました。
オリー:僕は「Touch Grass Indie」かな。
スコット:それは僕らが作った言葉だった気もするけど(笑)。まあ、それでいこう。採用します。
―― では、グッド・ネイバーズを3つの言葉で表すとしたら?
オリー:さっき出たけど「Touch grass indie」ですね。ただ、日本でどこまで意味が伝わるのか分からないけど、“Touch Grass”って日本でも言います?
―― いや、あまり言わないと思います。
オリー:要するに、外に出て現実の世界に身を置いて、その瞬間を生きよう、っていう意味なんです。草の上に寝転んで、すべてと一体になっているのを感じる。僕らがみんなにしてほしいのは、そういうことです。
初めての日本
―― 日本に来るのは今回が初めてですか? また、実際に来る前と来た後で、日本に対する印象は変わりましたか?
オリー:二人とも初めてです。正直、自分が想像していた以上でした。頭の中では「日本ってこういうところだろう」というイメージがあったんですけど、それを超えてきた感じです。
ずっと二人で話していたんですが、とにかく日本の人たちは素晴らしい。みんながお互いに敬意を持って接しているのが、本当に素晴らしいと思います。
もちろん僕らの国にもそういうものはあるんですけど、僕らがいるところには、かなり緊張感みたいなものもあって。でもここにいると、みんなが「この街を素晴らしい場所にしよう、この国を素晴らしい場所にしよう」という共通理解を持っているような、美しい感覚があるんです。それがすごく良かったですね。
―― 日本に来て驚いたことはありますか?
オリー:たぶん、すごくきれいなことかな。
スコット:うん。それに整然としてる。
オリー:本当にいいですね。
―― これまで演奏した中で最も大きな会場はどこですか?
スコット:SUMMER SONICの東京会場マウンテンステージはかなり大きかったうちの一つですね。
オリー:ハリウッド・ボウルもね。
スコット:そう、あそこもものすごく大きかった。たぶんあれが一番じゃないかな。
オリー:それか、ベンソン・ブーンとやったアリーナ公演かな。
スコット:でも最近の大きなステージという意味では、SUMMER SONICですね。すごく良かったです。
オリー:あれはすごかったね。
―― そんなSUMMER SONICのパフォーマンスはいかがでしたか?
スコット:すごかったです。ライヴをするまで何が起きるのかまったく分からなかったんです。そもそも日本で僕らの音楽を聴いてくれている人がどれくらいいるのかも、本当に分かっていなかったですし。だから驚きました。出番の5分前には会場にほとんど誰もいなかったのに、その5分間で一気に人が集まってきて。本当に、どこからともなく突然現れたような感じでした。
―― フェスでは、他のアーティストを見ることはできましたか?
スコット:できなかったんです。すぐに次の会場へ移動しなきゃいけなかったので。
―― 見たかったアーティストはいましたか?
オリー:デヴィッド・バーンを見たかったですね。でも幸い、今年のコーチェラで彼のステージを見れたんです。あれはすごく良かった。次は本人に会いたいですね。それが僕のやりたいことの一つです。
―― 日本の観客と、他の国の観客との違いは感じましたか?
スコット:やっぱり礼儀正しさかな。でも、「動いて!」って言ったら……。
オリー:そうそう(笑)。
スコット:みんな本当にちゃんと応えてくれるんです。それがすごい良くて。
オリー:「ジャンプ、ジャンプ!」って言ったら、本当に全員がジャンプしてくれる観客って、そんなに多くないんですよ。
―― 他の国ではどうなんですか?
スコット:「自分はジャンプするにはクールすぎる」って思ってる人が多いんですよ(笑)。
オリー:特にロンドンとか。「まあ……ちょっとだけジャンプしてやろうかな」みたいな(笑)。
でも、僕らのライブでは最終的にはみんなジャンプしてくれます。
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アートワークとミュージックビデオ
―― アルバムやシングルのカバー・アートについて聞きたいのですが。「Home」や「Superstar」はかなりシンプルですよね。一方で『Blue Sky Mentality』はそれとは逆の路線です。普段、アートワークのアイデアは誰が出しているんですか?
オリー:基本的には、みんなで考えています。「Home」があんなにシンプルだった理由は、単純に時間がなかったからなんです。曲がネットですごい勢いで広がっていて、確かバズり始めてから4日くらいでリリースしたんです。だから「Home」のアートワークは、本当に何もじっくり考えられていませんでした。
でもアーティストとしていろいろなことを探求していくうちに、色を加えたくなったり、自分たちの顔を入れたくなったりもします。『Blue Sky Mentality』の頃には、ありがたいことに僕らは世界に受け入れてもらえていて、みんなも僕らが誰なのかを知ってくれていました。だから自分たち自身をジャケットに登場させたんです。若い頃の僕ら、今の僕ら、そして年を取った僕ら。その全部を一枚の写真の中でつなげようとしました。全員が同じ『Blue Sky Mentality』を体験している、というイメージですね。

それから「Superstar」は、「Home」が生まれたときとかなり似た形で生まれた曲でした。だから、もう一度すべてをシンプルに戻して、自分たちの原点に戻りたかった。そして「グッド・ネイバーズの核心にあるものはこれなんだ」ということを、ビジュアルでも感じてもらいたかったんです。

―― 面白いですね。ミュージック・ビデオについてはどうですか? MVのアイデアも自分たちで出すんですか? それとも誰かにお願いするのでしょうか?
スコット:これまでMVは数本しか作っていないけど、やるなら「作る価値があるもの」にしたいと思っています。ちゃんと面白いものにしたいですね。
次なる新曲
―― 今年はこれまでに「Superstar」をリリースしていますが、今後のツアー日程は発表されていませんよね。ということは、近いうちに新曲や、もしかするとアルバムも期待していいのでしょうか?
オリー:そうですね。そのつもりです。今年の残りは、腰を据えて次のアルバム作りに本気で取り組みたいと思っています。去年は本当にスケジュールがめちゃくちゃで。アルバムを作りながら、確か150本くらいライブをやったんです。もちろん、それはすごく楽しかった。でも、その状態で自分たちが作れる最高のアルバムを作れる、という感覚はあまりなかったんです。
だから今年はいったん表に出る活動を減らして、グッド・ネイバーズの旅の次の段階が何なのかをしっかり見つけたい。そして新年に、すごく強い形で戻ってきたいと思っています。
―― 新しいシングルについて話しても大丈夫ですか?
スコット:大丈夫、大丈夫。新曲がもうすぐ出るんです。いい曲ですよ。僕らにとって、今までと、今作っている新しいものとの間をうまくつないでくれるような曲です。肩肘張らない、気軽なインディー・ソングという感じですね。
@wearegoodneighbours
―― MVも作るんでしょうか?
オリー:作りますよ。ちょっとだけネタバレすると、MVの中で僕ら全員が一度、踊ります(笑)。僕らのダンスを見られるのは、たぶん初めてですね。上手いとは約束できませんけど、ちゃんと踊ってます。
―― そのためにダンス・レッスンは受けましたか?
スコット:いや、全然(笑)。
オリー:全部ナチュラルです。練習したのも10分くらい。
―― (笑)。そのMVは期待大ですね。最後に、いつか日本でのヘッドライン・ツアーも期待していいですか?
オリー:ぜひやりたいです。この2公演を終えてから、「もう発表しなきゃね」って二人で話していたんですよ。チケットを売り始めないとね(笑)。
Written By uDiscover Team

グッド・ネイバーズ『Blue Sky Mentality』
2025年10月3日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music
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