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NE-YO × 三浦大知:9月28日にBlue Note JAZZ FESTIVALに出演する二人が語ったこと
2025年9月27日に神戸にて単独公演、9月28日にはBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANでのヘッドライナー出演が決定しているNe-Yo。そして同じく9月28日のBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANに出演する三浦大知の二人がこのイベント出演を記念して、オンラインでインタビューを実施。
お互いにデビュー20周年となる二人が語った一部始終を公開します。
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Blue Note JAZZ FESTIVAL への意気込みとパフォーマンス
三浦大知:まず、本日こうしてお話できることを大変光栄に思います。本当にありがとうございます。Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANは、NE-YOさんを含めて素晴らしい世界のアーティストたちが集う場所なので、そのステージに一緒に立てることを心から光栄に思っています。
NE-YO:素晴らしいですよね。僕は、音楽の力を讃えるイベントなら何でもいつもワクワクするんです。このフェスはまさにそれだと感じていて、その一員になれることを光栄に思います。他の出演者の素晴らしいパフォーマンスを楽しみにしていますし、自分自身が素晴らしいパフォーマンスを披露できることも楽しみにしています。
三浦大知:“ジャズ”が冠についているイベントですが、今までの出演者の方々を見ると、ジャズのスペシャリストはもちろんのこと、今回だったら、NE-YOさんもいて、R&Bがあって、ソウルがあって、本当にジャンルレスで多様なグッドミュージックが詰まっているイベントをずっとやられていると感じています。ですので、僕たち三浦大知チームも最高のダンサーとバンドで、思い切り自分たちのベストなパフォーマンスを見せて、ジャンルを超えて音楽で1つになれるような、そんな時間が作れたらいいなと思っています。
NE-YO:僕の場合は、ある程度は昨年までおこなったツアーの延長線上にあると言えますね。ただ、ツアー最後の数回のショーでは、ダンサーを増やしてバンドをなくしたんです。少し違った視覚効果を狙ってのことでした。でも、“ジャズ・フェスティバル”と聞くと、個人的にはバンドの壮大さが必要なショーだと感じています。だから今回はバンドを復活させようと思っています。もちろんダンサーもいますが、おそらく数は減らすでしょう。そうすることで、焦点が主に音楽になるようにしたいんです。ダンサーの動きや視覚的な要素だけでなくね。ビジュアルはもちろん常に重要な要素ですが、全体としてはBlue Note JAZZ FESTIVALでは音楽と、音楽が引き出す感情により焦点を当てることになると思います。
三浦大知とNE-YO
三浦大知:僕たちの世代にとってNE-YOさんの音楽はまさに青春でした。当時から本当にたくさんの楽曲を聴いていましたし、ダンサー仲間とクラブに行けば、必ず誰かがNE-YOさんの曲でショーケースをしていました。そんな世代なので、たくさんの音楽で踊らせてもらって、どの曲も印象的ですし、すごく思い出に残っています
NE-YO:それは愛ですね。ありがとう。感謝します。
三浦大知:(NE-YOの魅力について)シンガーとしての歌唱力はもちろんですが、特に日本では昔からソロで歌って踊る男性アーティストが本当に少ないので、そのスタイルでトップに居続けることを心から尊敬しています。楽曲も本当に大好きで、メロディーメーカー、作曲家としても素晴らしい才能をお持ちだと思うんです。NE-YOさんが作るメロディーは、国境を超えて、僕を含めた日本人はNE-YOさんのメロディーに、すごく胸を打たれてきたのではないかと思います。
NE-YO:ありがとうございます! そのお気持ちには感謝します。でも、すべての功績を自分のものにするわけにはいきません。神こそがメインの振付師であり、プロデューサーなのです。私は神が使う器の一つに過ぎません。ですが、そのように三浦さんに評価していただけることは、本当に嬉しいです。(*編注:NE-YOはクリスチャン)
スタッフ:ちなみに三浦さんが好きなNE-YOの曲はどれですか?
三浦大知:多すぎて決められません! でも、もし選ばなきゃいけないとしたら……今回いろんな楽曲を改めて聞かせてもらったんですが、もう全部かっこいいなって。「Closer」とか「Miss Independent」も大好きですし、同じアルバムだったら「Nobody」とか、「Mad」とかも大好きですし。「Addicted」もすごく好きですし、「Let Me Get This Right」…本当にたくさんあって選べません! どの曲も、大好きです。それに「Because of you」も大好きで、1度ラジオのイベント(2011年のJ-WAVE LIVE AUTUMN)でも歌わせていただいた機会がありました。
NE-YO:それはクールですね!ぜひ聴いてみたいです。
デビュー20周年について
三浦大知:僕自身は毎年毎年、新しいものを、今作れるグッドミュージックを作るために活動してるので、そこまでアニバーサリーみたいなものを意識したことは今までそんなになかったんです。でもやっぱり20周年っていうことで改めて振り返ってみると、本当にとにかく感謝ですね。これだけ長く歌い、踊り続けてこられたのは、サポートしてくださる方々、応援してくださるファンの方々がいてこそです。今年は様々な場所で皆さんに感謝を伝えられる年にしたいです。
NE-YO:三浦さんの意見に自分もまったく同感です。僕も自分が今やっていることが大好きで、記念日や日程を数えているわけではなく、その瞬間を生きているんです。そして、時が経つにつれて、人々の集中力は短くなっていて、人の注意を長時間引きつけ続けるのは、どんどん難しくなっていますよね。なので20年以上経ってもまだここにいられるということは、それ自体が祝福なんです。それは自分が何か正しいことをしているということでもあります。だから、これからも自分のやっていることを続けていきたいし、うまくいけば、また20年後にここで同じことをして、みんながまだここにいることを祝っているでしょうね。
今、挑戦してみたいことは?
三浦大知:大きいことや細かいことも含めて、チャレンジしたいことは目の前にいっぱいあるので、1つ1つやっていきたいなと思うんです。その中の1つとして、今はインターネットでどこにいても、今日もこうやってオンラインで対談もさせていただいていますし、どこにいてもどの国の人や、どこの場所にいる人とも繋がれるようにはなったと思うんです。でも、現地に足を運んで、そこでパフォーマンスをさせていただいたり、音楽を通してでもいいし、ダンスを通してでもいいし、人と繋がっていくということを意識しながら、歌い続けて、踊り続けていけたらいいなって思っています。
NE-YO:まったく同感です。多くのアーティストにとっての挑戦は、時が経つにつれて、本物であること、つまり、リアルであることが大切になると思います。今、AIが未来の波であることは皆知っていて、それを避けることはできませんし、それはそれでクールで良いことだと思います。でも、時が進むにつれて、本物の、リアルなものを表現することがもっと重要になってくると感じています。それは三浦さんもおっしゃる通り、人とのつながりから生まれるんですよね。直接会うにせよ、人間としてつながり、それを優先することが大切です。それが、これからの数年間、すべてのアーティストにとっての挑戦になると思います。
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANでのパフォーマンスについて
NE-YO:何度か言ったことがありますが、日本は僕がパフォーマンスをする上で最も好きな場所の一つなんです。日本の文化が大好きですし、日本のファンから受ける愛も大好きです。僕が20周年を祝える大きな理由の一つは、日本のファンの皆さんから受けた愛なんです。そして、その恩は決して返すことができないほど大きいんです。この20年間、僕が夢を生きることを可能にしてくれた大きな存在であったことに、永遠に感謝し続けています。実際に日本に行って、そのエネルギーの交換をして、愛を返せるのが待ちきれません。日本でパフォーマンスをするのが大好きですし、素晴らしいショーになると思います。楽しみにしています。
三浦大知:今回のイベントは、三浦大知の音楽に初めて出会う方が多くいらっしゃると思うんです。これまで応援してくださっている方はもちろん、初めて三浦大知チームの音楽と出会ってくださる方たちとも、スペシャルな時間を作りたいです。なので、いつも通り、いつも以上に、ステージに立てる感謝の気持ちを持って、思い切りパフォーマンスしたいなと思っています。そして、本日こうしてNE-YOさんとの時間を作っていただけて、本当に光栄でしたし、お会いできるのがとても楽しみです。
NE-YO:ええ、日曜日に直接お会いしましょう!
Written by uDiscover Team
イベント情報
NE-YO 来日公演 @ 神戸
9月27日(土) GLION ARENA KOBE
ゲスト:清水翔太
https://neyo-kobe2025.com/
Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2025
日程:2025年9月27日(土)、28日(日)
会場:有明アリーナ
https://bluenotejazzfestival.jp/
<出演者>
▶︎9.27 sat.
NORAH JONES
TAKE 6 with MIHO HAZAMA Jazz Orchestra
DON WAS & THE PAN-DETROIT ENSEMBLE
AMARO FREITAS
VALERIE JUNE
▶︎9.28 sun.
NE-YO
TOWER OF POWER
DAICHI MIURA
INCOGNITO
SOIL&”PIMP”SESSIONS with special guest RYOSUKE NAGAOKA
NE-YO『NE-YO 20 <オールタイム・ベスト>』
2025年9月17日発売
CD
三浦大知「Horizon Dreamer / Polytope」
2025年6月25日発売
配信はこちら
- NE-YOが自身のキャリアを振り返る『In My Own Words』の予告編公開
- 13年の時を超えて再ブレイクしたNe-Yo「Because of You」
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