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Classical Features

メニューイン国際コンクール第1位のヴァイオリニスト、マリア・ドゥエニャスがDGとの専属契約を発表

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©Christoph Koestlin

 

世界が注目する19歳の新星ヴァイオリニスト、マリア・ドゥエニャスがドイツ・グラモフォン(DG)と専属契約を締結したことが発表され、デビューシングルとしてフォーレの「夢のあとに」の配信がスタート。同曲のミュージック・ビデオも公開となっている。

María Dueñas, Itamar Golan – Fauré: I. Après un rêve (Version for Violin and Piano)

マリア・ドゥエニャスは、スペイン出身の19歳のヴァイオリニスト。2018年にウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール、2021年にゲッティング・トゥ・カーネギー・コンクール、ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝するなど、多くの世界的コンクールで成功を収め、若手ヴァイオリニストの登竜門とも言われるユーディ・メニューイン国際コンクールで1位と聴衆賞を獲得したことで注目を集めた。以来、グスターボ・ドゥダメル率いるロサンゼルス・フィルハーモニックなど一流オーケストラのソリストとして世界を舞台に活躍を続けている。

今回の契約に際し、DG社長のDr.クレメンス・トラウトマンは、「マリアとのコラボレーションを大変うれしく思っています。彼女は表現力豊かなヴァイオリニストで、その卓越した技術力は、音質に対する感受性と新鮮な音楽体験に対する熱意が感じられます。彼女の創造性は、自作曲、話題の世界初演にまで及んでいるのが魅力的です。このような才能は、おそらく一世代に一度しか生まれないでしょう」とコメント。

また、ドゥエニャスのDGデビュー・アルバムは、ウィーン交響楽団とマンフレート・ホーネックとの共演で、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音を予定している。作曲を趣味とするドゥエニャスは、この協奏曲のために自らカデンツァを書き下ろした。

ドゥエニャスは、「母が持っていたミルシテインとオイストラフのDGレコードを聴いて育った私にとって、DGは、一言で表すと”素晴らしい音楽”です。私自身もこのレーベルに一員になることになり、そして、最も偉大なヴァイオリン協奏曲の一つを録音する機会をいただいたことに感激しています。素晴らしいウィーン交響楽団と指揮者マンフレット・ホーネックとの共演は、本当に夢のようです」と語った。


■シングル情報

マリア・ドゥエニャス「フォーレ:夢のあとに」
2022年9月30日リリース
iTunes /Amazon Music / Apple Music / Spotify

■アーティスト情報

マリア・ドゥエニャス

2002年、スペインのグラナダで生まれる。6歳でヴァイオリンを始め、7歳でグラナダ音楽院に入学し、11歳でドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学に入学。その後、ヴァイオリニストのヴォルフガング・ヘントリッヒと指揮者のマレク・ヤノフスキに見出され、サンフランシスコ交響楽団でソリスト・デビューを果たす。師であるウラディーミル・スピヴァコフの推薦により、私立ウィーン音楽芸術大学およびグラーツ音楽舞台芸術大学で著名なヴァイオリン教師ボリス・クシュニールに師事する。

その後、2017年珠海国際モーツァルト音楽コンクール、2018年ウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール、2021年ゲッティング・トゥ・カーネギー・コンクール、2021年ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝するなど、多くの世界的コンクールで成功を収める。また、2021年に若手ヴァイオリニストの登竜門とも言われるユーディ・メニューイン国際コンクールで1位と聴衆賞を獲得し、世界の主要オーケストラの注目を集める。以来、ソリストとしてハンブルクのエルプフィルハーモニー、モスクワのチャイコフスキー・コンサートホール、ウィーン楽友協会、マドリードのナショナル・オーディトリアム、ニューヨークのカーネギーホール、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールなどの一流コンサートホールに招かれている。また、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト2021-23に選出されている。

昨シーズンは、マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団とオスロ・フィルハーモニー管弦楽団、マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、アラン・アルティノグル指揮シュターツカペレ・ベルリン、ドミンゴ・インドヤンと初共演を果たしている。2021年8月にはハリウッド・ボウルでロサンゼルス・フィルハーモニックと指揮者グスターボ・ドゥダメルと共演し、2022年5月にはウォルト・ディズニー・コンサートホールで、自身に献呈されたガブリエラ・オルティスのヴァイオリン協奏曲《アルタル・デ・クエルダ》の世界初演を披露している。

ドゥエニャスは2022年9月にドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、ウィーン交響楽団とマンフレート・ホーネックとの共演でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音を予定している。2016年に自作ピアノ曲「Farewell」を作曲し、作曲コンクールの受賞歴もあるドゥエニャスは、この協奏曲のために自らカデンツァを書き下ろしている。

マリア・ドゥエニャスはドイツ音楽財団から貸与された17?4年製ニコロ・ガリアーノと日本音楽財団から貸与された1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」を使用。



 

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