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現代最高のバッハの権威、ガーディナー3度目の録音となった『ヨハネ受難曲』が3月4日発売決定

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© Cecily Eno

バッハ没後250年の2000年に欧米各地の教会でバッハの全教会カンタータを演奏するツアー「バッハ巡礼」を敢行し、カンタータ全集録音も達成したイギリスの指揮者サー・ジョン・エリオット・ガーディナー。ピリオド・アプローチによる自然な演奏スタイルは高い評価を受け、現代最高のバッハ演奏家と目されている彼が、『ヨハネ受難曲』でドイツ・グラモフォン・レーベルに帰還した。

この録音は、1986年のアルヒーフ・レーベルへの録音、2003年のSDGレーベル録音に続く、ガーディナーにとって3度目の『ヨハネ受難曲』で、2021年4月の聖金曜日にオックスフォードのシェルドニアン劇場で演奏され、インターネットを通して全世界にライヴ配信され高い評価を得た。

タイムズ紙は「群衆の合唱はスリリングに届けられた。さらに良かったのは、ガーディナーがコラールの全ての言葉を形作り、最大の感情的インパクトを与えたことだ」と報じ、バックトラック誌の5つ星レビューは「オペラのように魅惑的で、凝縮された真実味のある演奏」で、「オックスフォードの復活祭の奇跡」と総括した。

ジョン・エリオット・ガーディナーは、「ヨハネ受難曲は、驚くほどパワフルな音楽劇です」とコメントしている。「当初はツアーで上演する予定でしたが、ロックダウンや海外渡航の制限により不可能となりました。バッハが生まれる以前からオックスフォード大学の世俗的な儀式が行われてきたシェルドニアンで、ソーシャル・ディスタンスをとりながら、この作品を演劇的に演出する革新的な方法で演奏できたことを嬉しく思っています。最近のワシントンでの出来事(注:2021年1月トランプ氏支持者による連邦議会襲撃のこと)を考えると、暴徒に支配されたときに何が起こるかを示す作品を上演することはタイムリーなことだと思いました。この物語は、その深い人間性において、あらゆる信仰を持つ人、持たない人に語りかけるものです」。ジョン・エリオット・ガーディナーの演奏は、コロナウィルスの大流行がもたらす不安や悲しみ、対立するイデオロギー間のあまりにも激しい対立など、現代の政治的、実存的関心事と結びついている。

本日よりアルバムから先行配信スタートとなったのはアルトのアリア「こと果たされぬ!」。曲は、イエスの死の場面で、その最後の言葉「こと果たされぬ!」を乗せた悲しみに満ちたアダージョと、イエスの死による使命の成就を輝かしく歌うヴィヴァーチェからなる感動的なトラックとなっている。


■リリース情報

2022年4月22日発売
ジョン・エリオット・ガーディナー『バッハ:ヨハネ受難曲』
CD/ iTunes / Amazon Music / Apple Music / Spotify




 

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