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アンドリス・ネルソンス、リヒャルト・シュトラウスの主要管弦楽作品のBOXセットを5月リリース決定

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ドイツ・グラモフォン・レーベルの看板指揮者としてベートーヴェン、ブルックナー、ショスタコーヴィチの交響曲全曲録音を進めてきたアンドリス・ネルソンスが、リヒャルト・シュトラウスの主要な管弦楽作品をCD7枚に収めた新録音ボックス・セット『リヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集』を2022年5月11日に発売することが決定した。

後期ロマン派を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は、大編成のオーケストラを駆使した交響作品やオペラでロマン派の到達点を築いた重要な作曲家で、オーケストラ・サウンドの醍醐味を堪能できる作品群は人気のレパートリーとなっている。

R. Strauss: Der Rosenkavalier – Concert Suite for Orchestra, WoO 145, TrV 227d – III. Tempo di…

今回ネルソンスは自らが率いる2つのオーケストラを指揮しているが、そのどちらもが“実際にR.シュトラウスが指揮した”ゆかりあるオーケストラだ。R.シュトラウスは、1887年から度々ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮台に立ち、1907年には最初の公式客演指揮者に任命された。当時の首席指揮者ニキシュは、1920/21年にR.シュトラウスの交響詩全9曲のツィクルスを敢行し、それ以降、R.シュトラウス演奏の長い伝統が築かれてきた。

一方、1904年に大規模なアメリカ・ツアーを行ったR.シュトラウスは、「世界で最も偉大なオーケストラのひとつと素晴らしいコンサートを指揮した」とボストン交響楽団を讃えている。ネルソンスはこの2つのオーケストラを緊密に結びつける「提携」を2018年から行っている。それは定期的な演奏者の交流、共同委嘱、ツアー・プロジェクトやプログラミングの調整にまで及び、この録音プロジェクトもその提携の実りといえるものだ。

ネルソンスは「ボストン交響楽団とゲヴァントハウス管弦楽団の提携は、私にとって非常に思い入れのあるものです。それぞれ独自の伝統と音世界を体現している両団体が、この交流に熱意をもって取り組んでいることに私は大変感謝しています。このようなパートナーシップと友情は音楽界では珍しいことで、リヒャルト・シュトラウス作品の録音と演奏は、私にとって夢のようなことです」と語っている。

第一級のソリスト陣の参加も魅力的だ。交響詩《ドン・キホーテ》のチェロ独奏は名手ヨーヨー・マが務め、《ブルレスケ》のピアノ独奏はユジャ・ワンが参加している。

そしてなにより、大管弦楽を緻密かつダイナミックに鳴らすR.シュトラウスの楽曲は、オーディオ愛好家にとっても重要なレパートリーとなっている。国内盤CDは全てのCDプレーヤーでも再生可能で、MQA対応機器を使用すればハイレゾ音源を楽しむことのできるMQACDを採用。また、デジタル配信でもハイレゾはもちろん、Dolby Atmosで聴くことのできる最初のR.シュトラウス管弦楽曲集となっている。是非、高音質や空間オーディオで楽しんでもらいたい。


■リリース情報

アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
『リヒャルト・シュトラウス管弦楽作品集』
2022年5月11日発売
Apple Music / Spotify /Amazon Music / YouTube Music


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