ニール・ダイアモンド、ポリス、マーヴィン・ゲイなどTikTokやネットで話題の名曲と理由

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いま、どんな楽曲がトレンドになっているのだろうか。現在の音楽シーンにおいて、バイラル・ヒットは必ずしも最新リリースやチャート上位曲に限られない。TikTokのチャレンジ企画、テレビや映画での使用、CM、さらにはインターネット上で偶然生まれた“魔法の瞬間”によって、過去の楽曲に次々と新たな命が吹き込まれているのだ。

フリートウッド・マックの「Dreams」がスケートボードで走る動画を彩った例や、コニー・フランシスの「Pretty Little Baby」がポップ・カルチャーに再浮上したように、こうした再評価の波は、音楽史が何度でもバイラルになり得ることを証明している。本記事では、現在ネットやSNSで注目を集めている不朽の名曲を取り上げ、その再浮上を後押ししている背景を解説する。

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ニール・ダイアモンド「Song Sung Blue」

Record World誌に掲載された当時のレビューでは、ニール・ダイアモンド(Neil Diamond)の「Song Sung Blue」を「現代音楽シーンにおける最高峰のソフト・サウンドのひとつ」と評しており、1972年のリリース時に全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で1位を獲得した事実が、世間の評価を裏付けている。

この曲はグラミー賞で2部門にノミネートされ、長年にわたりポップスの名曲として受け入れられてきた。また、ニール・ダイアモンドのトリビュート・バンド“ライトニング&サンダー”として活動するマイクとクレア・サルディナ夫婦を追ったグレッグ・コーズ監督による2008年公開のドキュメンタリー作品『Song Sung Blue』にも着想を与えた。

現在、このドキュメンタリーを原作とした同名の長編映画がヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソン主演にて2025年末に北米で公開されて注目作となっていることから、再びトレンド入りしている(日本では2026年4月公開が決定)。

 

ニール・ダイアモンド「Sweet Caroline」

すでにポップスの名曲として揺るぎない評価を確立している「Sweet Caroline」は、発表当初から多くのリスナーを魅了してきた。1969年5月にシングルとしてリリースされると、全米シングル・チャートで最高4位を記録し、発売から3か月を待たずしてゴールド認定を獲得。現在では、世界各地のスポーツ・イベントで観客が一体となって歌う定番曲として親しまれ、その人気はいまなお衰える気配を見せない。

この楽曲も「Song Sung Blue」と同様に、ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンが主演する前述の新作映画『Song Sung Blue』の全米公開をきっかけに、再びトレンドとして浮上している。

 

ザ・ポリス「Every Breath You Take」

ザ・ポリス(The Police)のフロントマンであるスティングが、『ジェームズ・ボンド』シリーズの原作者イアン・フレミングのジャマイカの別荘で休暇中に書いた「Every Breath You Take」は、1983年のリリース当時に全米、全英、カナダのチャートを制し、その年最大の世界的ヒットとなり、翌1984年のグラミー賞で最優秀楽曲賞(Song of the Year)と最優秀ポップ・デュオ/グループ(ヴォーカル入り)賞の2部門を受賞した。この情熱的なラブソングは、2019年に史上最もラジオでオンエアされた楽曲として認定されている。

また、Netflixの大ヒット・ドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン2のエピソードで使用されたことでSNS上でも再注目を集め、同作の最終シリーズの公開を受けてTikTokでは関連投稿にこの曲を使用するクリエイターが増えたことから、再びトレンドとなっている。

 

エヴァークリア「Santa Monica」

オレゴン州出身のオルタナティヴ・ロック・バンド、エヴァークリア(Everclear)のセカンド・アルバム『Sparkle And Fade』に収録された「Santa Monica」は、公式シングルとしてリリースされなかったにもかかわらず、強力なラジオ・エアプレイを追い風に、1996年にビルボードのアルバム・ロック・トラックス・チャートで3週連続1位を記録した。

バンドの代表曲のひとつとして評価されているこの楽曲は、現在、TikTok上で2つの異なるトレンドを通じて再び注目を集めている。ひとつは、過去12か月で自分の人生がどう変化したかを振り返る投稿で、もうひとつはNetflixのコメディ・シリーズ『タイヤーズ ~それでも回るよ人生は~』のあるエピソード内で、この曲について交わされる会話に関連したものだ。

 

マーヴィン・ゲイ「Distant Lover」

マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)が1973年にリリースした大ヒット・アルバム『Let’s Get It On』に収録の隠れた名曲「Distant Lover」は、1974年のライヴ盤『Marvin Gaye Live!』に収められた情熱的なヴァージョンがスピンオフ・シングルとしてリリースされ、全米トップ30入りを果たした。スタジオ版、ライヴ版ともに、ファンク色を帯びたスムースなソウルの名演として後年高く評価され、今なお新たなリスナーを惹きつけている。

特定のトレンドに結びついているわけではないものの、愛や人生、人間の本質について省察する多様な投稿の中で称賛され、TikTok上で大きな話題となっている。

Written By uDiscover Team


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