デミ・ロヴァートのベスト20曲:驚くべき進化を遂げてきた稀代の歌姫【全曲動画付】

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デミ・ロヴァートはこれまでのキャリアで、6作のスタジオ・アルバムと30枚以上のシングルを発表し、21世紀における名声と、彼女が大切にしてきた芸術的、慈善的なさまざまな活動を両立させるという挑戦を巧みに記録した一連の作品群を確立してきた。

ご存じの通り、彼女の人生は決して順風満帆ではなかったが、その誠実さで全てを切り抜けてきた実生活が共感を呼び、何百人というファンと驚きに満ちた過去を彼女にもたらした。米人気TVシリーズ『ふたりは友達? ウィル&グレイ』や審査員を務めたアメリカ版『X ファクター』などへのTV出演は、ネットでゴシップ記事を書く記者達をたびたび興奮させたが、デミ・ロヴァートにとって初恋は変わらず音楽なのだ。2008年のブレイク以降、人生の中でどんな出会いがあろうと、音楽との関係を断つのは不可能だということが、何百万枚ものセールスとストリーミング回数が証明している。ここに挙げるデミ・ロバートの20曲を検証すればその理由が明らかになるだろう。


20位「You Don’t Do It For Me Anymore」

2017年の『Tell Me You Love Me』用にレコーディングされた、この氷のように冷たい告白のバラードは、デミ・ロヴァートの豊富なカタログ中でも、最も感情むき出しなタイプの1曲だ。彼女の魅力的なヴォーカルは、心に残るメロディーを引き立て、恋人と別れたのか、アルコールとドラッグを止めたのか、ふたつの物語を連想させる。2017年9月、『Tell Me You Love Me』からのセカンド・シングルに選ばれたこの曲は、アルバムを引っ提げたデミ・ロヴァートのワールド・ツアーのオープニングを飾った。

19位「Made In The USA」

デミ・ロヴァートのサウンドは年々進化し続けている。つまり、初期の作品にみられたポップ・ロックからの影響は、現在ではほとんど感じられない。2013年の「Made In The USA」は、マイリー・サイラスがそのキャリアにおける同じ段階にレコーディングしてもおかしくない曲だと、多くの人々が思ったポップ・カントリー作品だ。この曲はデミ・ロヴァートの4作目のアルバム『Demi』のセカンド・シングルに選ばれ、2014年のラジオ・ディズニー・ミュージック・アワードで“Favourite Roadshow Song”を獲得した。

18位「Up」(オリー・マーズ feat. デミ・ロヴァート)

英国人ソロ・シンガーのオリー・マーズとレコーディングした「Up」は、デミの母国ではほとんど知られていないが、2014年後半にリリースされた時、イギリス国内外で大ヒットを記録した。その後アルバム『Demi』のデラックス・ヴァージョンに収録されることになったのだが、もっと多くの人に聴いていただきたいナンバーだ。ワン・ダイレクションやウエストライフなどの作品で知られるウェイン・へクターと共作した、このメロディアスなポップ・スマッシュは、デミ・ロヴァートが初めてイギリスでプラチナ・ディスクを獲得したシングルで、全世界で100万枚以上のセールスを記録している。

17位「La La Land」

デミ・ロヴァートとジョナス・ブラザーズとの友情はよく知られているが、彼女が彼らの“Burnin’ Up Tour”に登場したことがきっかけとなり、双方のキャリアは絡み合うことになる。デミ・ロヴァートのデビュー・アルバムに収録されている「La La Land」は、彼女がジョナス・ブラザーズと共作した多くの楽曲のひとつで、彼女が世に知られるきっかけとなったパワフルなギター・ポップ・ナンバーだ。この曲は全米TOP50入りは逃したものの、ジョー・ジョナスとの初デュエット作「This Is Me」に続き、ソロ作として初の全英TOP40入りを果たした。

16位「Body Say」

2016年にリリースされたこのR&Bバラードは、彼女の周辺が変わり始めていたことを告げたナンバーだ。その大人っぽい歌詞と大胆な装いのプロモーション写真は、デミ・ロヴァートの成長を示しており、世界がそれに気づいてくれるだろうことを彼女は確信していた。それはまさに若いアーティストなら必ず通過しなければならない人生の筋目だ。魅惑的なシンセのビートが、2016年の夏に初めてラジオでオンエアされた、この自信に満ちた強気な曲の雰囲気を支えている。

15位「No Promises」(チート・コーズ feat. デミ・ロヴァート)

DJユニットのチート・コーズとレコーディングしたこのセクシーなダンス・トラックは、2017年に大ヒットを記録し、クラブを賑わした。トレヴァー・ダールとデュエットするデミ・ロヴァートは、この華麗なメロディのソフトな低音を引き立て、印象的なリード・ギターに伴った、アコースティックなアレンジが施されたこの曲のリメイクで、自身の音楽がより多彩になってきたことを証明した(『Tell Me You Love Me』のデラックス・エディションに収録)。「No Promises」は、当時のデミ・ロヴァートが客演アーティストとしていかに売れっ子だったかを裏付ける作品でもある。

14位「Wouldn’t Change A Thing feat. ジョー・ジョナス」

デミ・ロヴァートとディズニーは密接に繋がっている。テレビ番組『As The Bell Rings』で彼女は大ブレイクを果たした一方で、ジョー・ジョナスと出演したミュージカル映画『キャンプ・ロック』は間違いなく、それ以降のキャリアの基盤を築いた。

映画『キャンプ・ロック2 ファイナル・ジャム』のためにレコーディングされたこのギター・バラードは、紛れもなくデミ・ロヴァートのこれまでの音楽キャリアの隠れた宝石のひとつだ。またドイツのロックバンド“スタンフォー”とレコーディングしたヴァージョンは、ドイツとオーストリアのチャートでTOP40入りを果たした。

13位「Warrior」

この恐ろしくも生々しい告白は、アルバム『Demi』の最後を締めくくる1曲であり、シングル・カットされるだろうと思われていたパワー・バラードだ。しかし同アルバムには他にも素晴らしいナンバーが12曲も収録されていたため、この曲はどうやら見落とされてしまった。それでも時間を掛けてゆっくりと、リスナーの間で浸透していった。

「これはアルバムの中で最も難しくもあり、簡単でもあった曲だと思います。“これは今まで話したことのないストーリー/全部打ち明けて忘れたいの”と歌っている通り、忘れてしまいたかったことなんです」とデミ・ロヴァートはビルボード誌のインタビューで語っていた。

12位「This Is Me feat. ジョー・ジョナス」

あの『グレイテスト・ショーマン』の主題歌ではなく、デミ・ロヴァートの音楽キャリアの幕開けを飾った1曲だ。ディズニー・チャンネルのテレビ映画『キャンプ・ロック』サウンドトラック(2008年)からのサード・シングルとしてリリースされた「This Is Me」は、同映画の中の重要なシーンで起用され、全米チャートで最高9位を記録するデミ・ロヴァート初の全米TOP10シングルとなった。

その後、「Lo Que Soy」というスペイン語ヴァージョンでもレコーディングされたこの曲は。同時期に放送されていた『glee/グリー』や『ハイスクール・ミュージカル』にも通じる、魅力的なティーン・ポップ・バラードだ。今日のデミ・ロヴァート作品にみられるより洗練されたポップ作品からは懸け離れた「This Is Me」は、現在でもファンに愛され続けている。

11位「Neon Lights」

デミ・ロヴァートの作品の中でも、おそらく最も異色なトラック「Neon Lights」は、ペンライトを思い切り振りかざしながら楽しめるEDMナンバーだ。ワンリパブリックでの活動で広く知られるプロデューサーのライアン・テダーは、彼女なら難易度の高い巧妙なヴォーカル・パートも上手くこなしてくれる確信があったと証言している。

彼の予想通り、このトラックは全米のクラブ・チャートで1位を獲得し、彼女の“Neon Lights Tour”(2014年)で会場を盛り上げる曲のひとつとなった。アルバム『Demi』からのサード・シングルであるこの美しいダンス・バンガーのミュージック・ビデオも異彩を放っている。

10位「Solo」(クリーン・バンディット feat. デミ・ロヴァート)

デミ・ロヴァートのキャリアにおいて間違いなく最も成功したコラボレーションだ。クリーン・バンディットとのコラボレーションによって誕生した「Solo」は、これまでに約1,000万枚のセールスを記録し、2018年に世界で最もヒットした曲のひとつとなった。

同年5月に発表された「Solo」は、世界各地(特にヨーロッパ)に強烈なインパクトを与えた。このキャッチーで頭から離れない曲は、現在でもラジオで頻繁にオンエアされている。

9位「Skyscraper」

デミ・ロヴァート2作目のスタジオ・アルバム『Unbroken』からのリード・シングルに相応しい「Skyscraper」は、彼女の息もつかせぬほどの歌声によってさらに勢いを増した壮大なバラードだ。内面的な強さというテーマに共感し、この曲の普遍的な歌詞に魅了されたデミ・ロヴァートは、曲の共作者であるエストニア人ケルリ・コイヴから使用許可を得て、スタジオへ駆け込んだ。

2011年に全米チャートでTOP10入りする商業的ヒットを記録し、批評家からも高く評価されたこの「Skyscraper」のバッキング・ヴォーカルを務めるのは、ソウル・シンガーのジョーダン・スパークスである。2013年12月には、イギリス版『Xファクター』の優勝者サム・ベイリーがこの曲をカヴァーし、同年のクリスマス週には待望の1位を獲得した。

8位「Give Your Heart A Break」

アルバム『Unbroken』からのもうひとつのシングル「Give Your Heart A Break」を作曲したのは、マドンナの「Like A Virgin」や「Alone For Heart」、ジョシュ・アレキサンダーの作品などで知られる伝説のソングライター、ビリー・スタインバーグだ。ロックのどの時代においてもしっくりきそうな、軽快なポップ・トラックである。チョッピーなストリングスが織り成すドラマティック且つ豊かなレイヤーと独創的でロマンティックなミュージック・ビデオも手伝って、全米でヒットを記録し、デミ・ロヴァートのライヴでも定番曲となっている。

7位「Tell Me You Love Me」

デミ・ロヴァートの最新作は成熟度を増していったが、それは同名アルバムに収録のこのプロモーション・シングルに顕著に表れている。2017年11月、ラジオとソーシャル・メディアから発表された「Tell Me You Love Me」は、カービー・ローレン、アジャイ・バッタチャリヤ、そしてジョン・ヒルが共作した、自分を見て欲しいと激しく訴える歌だ。

これまでとはまるで異なるタイプの作曲家やプロダクション・チームと組む決断が実を結び(ジョン・ヒルはポルトガル・ザ・マンの大ヒット曲‘Feel It Still’を作曲している)、このトラックに斬新で大胆なエネルギーをもたらした。また同曲のミュージック・ビデオには『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』主演スターのジェシー・ウィリアムズが主演し、オフィシャル・シングルではなかったものの、全米TOP100入りを果たした。

6位「Cool For The Summer」

デミ・ロヴァートの代表作であり、2015年に大ヒットしたこの曲の背後にいるのは、ポップ・レジェンドのマックス・マーティンだ。ポップ・ロックをベースに、爽やかなシンセのインストゥルメンテーションが生み出す、焼けつく太陽のようなこの名曲でデミ・ロヴァートは国際的スターとしてブレイクするきっかけを掴んだ。

この曲のプロモーションに力を注いだ彼女は、同年のMTVアワードでイギー・アゼリアとパフォーマンスを行ない、“サタデー・ナイト・ライヴ”にも登場した。「Cool For The Summer」は彼女にとって3枚目の全英TOP10ヒットとなったが、意外なことに、アメリカではクラブ・チャートを賑わすも、最高11位に留まった。

5位「Stone Cold」

デミ・ロヴァートの5作目のスタジオ・アルバム『Confident』のプロモーション・シングルに選ばれた「Stone Cold」は、スウェーデン人シンガー・ソングライター、ラレー・プールカリムと共作した余計なものが削ぎ落とされたピアノ・バラードだ。

自分にはもっと野心的なサウンドスケープを創り出す力があるという、そんな思いが募っていたデミ・ロヴァートが、シーアやレディー・ガガの影響が感じられる楽曲をリリースするという大胆な行動に出た瞬間だ。あまりにも繊細な内容だったためか商業的なヒットには至らなかったが、「Stone Cold」は彼女の作品郡の中でも最もストリーミングされている1曲である。

4位「Sober」

デミ・ロヴァートは自身の波乱に満ちた私生活について、過去にも多くの作品で書いてきたが、この告白的な美しいバラードは、エルトン・ジョンやビリー・ジョエルといった伝説のシンガー・ソングライターの表情豊かな物語を彷彿させる内容になっている。

アルバム『Tell Me You Love Me』を引っ提げたワールド・ツアーでのライヴや、2018年の“ロック・イン・リオ”のステージなどで、「Sober」のパフォーマンスは拍手喝采を浴びてきた。独自のストーリーをベースとした、救いを求める、胸の張り裂けるような本当に特別なこのバラードの評価は確実に高まっている。

3位「Confident」

マックス・マーティンがプロデュースを手掛けたデミ・ロヴァート作品の中で最も素晴らしい「Confident」は、同名アルバムのために2015年にレコーディングされた、ラジオに不可欠なキャッチーと大胆さを兼ね備えた魅力的なR&Bソングだ。

『Lost』のデヴィッド・フェイヒーやミシェル・ロドリゲスら豪華キャストが、これまでの作品の中で最も斬新で筋金入りのミュージック・ビデオで迫真の演技を披露する。2015年のアメリカン・ミュージック・アワード授賞式で、最も会場が沸いた瞬間のひとつが、デミ・ロヴァートがこの「Confident」を披露した時だった。

2位「Heart Attack」

デミ・ロヴァートが初めてコンテンポラリー・ポップに全力で挑んだエレクトロ・ポップの名曲だ。シンセなベースラインの上で、パワー・ポップのコーラスが躍動するこの曲は、マルーン5やジェイソン・デルーロの作品で知られるジェイソン・エヴィガンとミッチ・アランと共にレコーディングされた。このシングルでデミ・ロヴァートは世界進出を果たし、クリーン・バンディットとのコラボレーション「Solo」をリリースするまでは、イギリスで最もヒットした作品だった。

1位「Sorry Not Sorry」

デミ・ロヴァートにとって「Sorry Not Sorry」はひとり歩きしていったタイプのシングルだ。間違いなく彼女のキャリアにおいて最も成功したこの作品は、人気TVシリーズ『ふたりは友達? ウィル&グレイス』の出演者が、彼女の同ドラマ初出演を祝うプロモーション・キャンペーンの一環で歌った1曲だ。

全主要マーケットで大ヒットを記録したアルバム『Tell Me You Love Me』からの「Sorry Not Sorry」は、決してわかりやすいポップ・トラックではないが、アーバンでもなければロックでもない、その強気なトーンはデミ・ロバート自身に少々似ている感じもするが、はっきりと断言はできない、とにかく個性的なナンバーなのだ。

Written By Mark Elliott



デミ・ロヴァート『I Love Me』
2020年3月6日発売
iTunes /Apple Music / Spotify




 

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