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睡眠のための作られた1曲8時間のマックス・リヒターの傑作「Sleep」の素晴らしさとは?

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ドイツ生まれイギリス育ちの作曲家であり、受賞歴のあるピアニストのマックス・リヒターが作曲した1曲8時間の記録的なポスト・ミニマリストな子守唄「Sleep」は世界睡眠デー(世界睡眠の日)[訳注:世界睡眠医学協会により毎年春分の日の1つ前の金曜日に制定されている]のために作られたと思わせる作品だ。実際には、世界睡眠デーのために作られたわけではないが、この日にとても相応しいアルバムだ。そして、マックス・リヒターはこの8時間の楽曲をピアノ、弦楽五重奏、エレクトロニクスとヴォーカルで奏でる「Sleep」の夜通し公演を行っている(客席は椅子の代わりにベッドが用意された)。

マックス・リヒターは、一夜で言葉を失うほど顕著で世界的名作となった「Sleep」を2015年にドイツ・グラモフォンからリリースする以前に、現代音楽の作曲家として著しいキャリアを築いてきた。伝説的なイタリア人作曲家のルチアーノ・ベリオの元で音楽を学んだ後、デッカとBBCにコンテンポラリーかつコンセプチュアルな楽曲を提供し、バレエ楽曲を手掛け、アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディーの「四季」を再構築したアルバム『Recomposed by Max Richter: Vivaldi’s Four Seasons』(邦題:)をリリースし、映画『戦場でワルツを』やチャーリー・ブルッカーのドラマ・シリーズ『ブラック・ミラー』のサウンドトラックを手掛けるなど人気のサウンドトラック・コンポーザーとしても知られるようになった。

マックス・リヒターは作曲家としての経歴を積むと同時に、クラシック・ミュージックからエレクトロやアンビエント・ミュージックも含め幅広い音楽に影響を与え、フューチャー・サウンド・オブ・ロンドン、ロニ・サイズ、ロバート・ワイアット等と共演を果たしてきた。このようにジャンルを超えたマックス・リヒターの音楽の化学反応は、2017年にラフ・トレード・レコードからリリースしたクラシック、ポスト・ロック、エレクトロニカをひとつに集約したミックス・アルバム『Behind The Counter』をきっかけにより幅広く認知されるようになった。

世界的に有名で壮大な他のクラシック作品のように、「Sleep」の一部の楽曲が特に有名になった。8時間の「Sleep」を1時間に短縮した『from Sleep』や『Sleep』のシングル曲「Dream 3 (in the midst of my life)」のヴァイナル盤が2016年に再販。同時にモグワイなどの現在活躍しているアーティストが参加している「Sleep」のリミックス・アルバムがリリースされた事が後押しとなり、「Sleep」はより認知度を増した。「Sleep」は衝撃的な作品だったが、「Sleep」の楽曲が一部収録されている前述のコンピレーション・アルバムの『Behind The Counter』では他の収録楽曲に馴染みながらも年期の入った雰囲気を放っている。

「Sleep」はマックス・リヒターがこの作品を作るために生まれたと言えるほどの傑作である。マックス・リヒターの作曲家としての歴史(オペラからアンビエント・ミュージックまで手掛けた実績)を感じ取る事ができ、うっとりさせるコンセプチュアルな長編作であり、舞台の袖で出番を待ちこがれるポスト・クラシカル奏者に刺激を与えるような作品だ。

「Sleep」がリリースされてから数年間、マックス・リヒターは続々と作品を発表しているが、「Sleep」ほどの巨大なインパクトを与える存在に近しい作品はまだ見られない。「Sleep」はグスタフ・マーラーの交響曲に影響を受け、31曲の小さなテーマで構成され、ソプラノ・シンガーのグレイス・ダヴィッドソンの濃厚で心を動かされる歌声がフィーチャーされている。この8時間の長編作はアメリカン・コンテンポラリー・ミュージック・アンサンブルの演奏により、ミステリアスな雰囲気を醸し出し、弦楽五重奏が眠りに誘い(深い眠りから夢へと導かれる感覚)、ゆっくりとして素晴らしく感動的な「Dream」と「Path」のメロディが多くの人に受け入れられ、特に睡眠の日に注目される作品となった。

「Sleep」は新世紀の最高傑作なコンテンポラリー・ミュージックであると同時に、次世代の有意義なリラクゼーションの救世主でもある。また「Sleep」はブライアン・イーノを思わせるアンビエントの要素を取り入れ、ミニマルで聴きやすく幅広い要素が複雑に絡み合うため、他のミュージシャン等が演奏するには挑戦的な作品だ。マックス・リヒターはこの世のすべての人のために、巧妙かつ興味深く、手加減のない作品を作り上げたのだ。

世界で睡眠が危機的状況にある中、この最も基礎的で重要な行為を促進するために世界睡眠デーが2008年に制定され、マックス・リヒターは人々の1日の約3分の1の時間を見直すきっかけを与える作品を作り上げた。8時間のスリープ[訳注:演奏時間が8時間の「Sleep」にかけている]は人々の人生に新しく取り入れるべく習慣である。人々は8時間睡眠が必須であると理解しているにも関わらずその時間を惜しみ、携帯電話をいじったり、夜遅くにメールをしたりなどで心身が真に必要としている睡眠時間が削られている。マックス・リヒターは「私たちは皆、停止ボタンを押す必要がある」と述べている。睡眠の日でなくとも8時間の睡眠を取る事で翌朝の目覚めと1日の始まりは生まれ変わったような気分になるだろう。


『SLEEP』が3月16日“世界睡眠デー”にあわせてストリーミング解禁!
マックス・リヒターの意図する眠りの体験があなたの家でも可能に。

マックス・リヒター『Sleep』

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