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ザ・テンプテーションズの20曲:偉大なモータウン・レジェンド

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今日はザ・テンプテーションズをまとめてみたいと思う。偉大なモータウン・レジェンドによる20枚は下らないオリジナル・アルバムからテンプテーションズ20曲から成るプレイリストを新たに作成した。

テンプテーションズのR&B 全米No.1ナンバーだけでも、プレイリストは15曲に達する。従って“ソウルの帝王達”との名がしっくりくるこのグループの卓越したカタログから、どの曲をプレイリストに入れるべきか、難しい判断を迫られた瞬間もあったが初めていこう。

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我々はまず、初めてソウル・チャートのトップを飾った1964年ナンバー「The Way You Do The Things You Do」を選んだ。初期ヒット作の大半同様、スモーキー・ロビンソンが作曲&プロデュースしたナンバーだが、聴き手はこのテンプテーションズ・サウンドの比類のないヴォーカル・ハーモニーに惚れ込み、ポップ・チャートでも11位に輝いた。

The Way You Do The Things You Do

初期のスタイルはデヴィッド・ラフィンとエディ・ケンドリックスのリード・ヴォーカルふたりをベースに、ポール・ウィリアムス、ポールと血縁関係がないオーティス・ウィリアムス、そしてメルヴィン・フランクリンのスキルが加わることにより大いに増強していった。1965年初頭、グループ最大の業績と今でも多くの人が受け止めている、スモーキー・ロビンソンの名作「My Girl」を発表。これは彼等の初ポップNo.1ナンバーとなり、1998年にグラミー殿堂賞を受賞した。

同年発表の「It’s Growing」はあまり知られてはいないが、非常に素晴らしい作品であり、「Get Ready」より先に発表された「Since I Lost My Baby」(再びスモーキー・ロビンソン作)もまた、バンドの絶好調ぶりがうかがえるナンバーで、バンドはこれでソウルの頂点に返り咲いた。

Since I Lost My Baby

実際この1966年は、この他に「Ain’t Too Proud To Beg」と「(I Know) I`m Losing You」等、約6カ月の間に4度チャートのトップを飾った、バンドにとって特別な時期となった。

[I Know] I'm Losing You

グループのサウンドは1968年頃には、鬼才プロデューサーのノーマン・ホィットフィールドの手を借りつつ、これまで通りに時代の変化に上手く対応しながら、自然により都会的なものになっていた。バレット・ストロング(これまたモータウン・レコードのヒーロー)と組んだ曲は、ラインアップの変動に見舞われた時期であっても、テンプテーションズをチャート上位へと導き続けた。

I Wish It Would Rain

美しくも寂しい「I Wish It Would Rain(雨に願いを)」と、同じく情熱的な「I Could Never Love Another (After Loving You)(君を愛しているから)」でチャート・トップを飾った後、デヴィッド・ラフィンが去り、代わりにデニス・エドワーズが加わった。

I Could Never Love Another (After Loving You)

しかし「Cloud Nine」や「I Can`t Get Next To You(悲しいへだたり)」等々、この10年間ヒット作は目を見張るような勢いで誕生し続けた。それは「Psychedelic Shack」「Ball Of Confusion」等々と、次の10年紀へと続いていく。

Cloud Nine

1971年には、夢のような「Just My Imagination (Running Away With Me)」やファンキーな「Superstar (Remember How You Got Where You Are)」、独特の雰囲気をもつが過小評価されている社会的意識の高い「Take A Look Around」等で傑出したチーム・パフォーマンスを披露。

The Temptations "Just My Imagination (Running Away With Me)" on The Ed Sullivan Show

この翌年発表された、崩壊家庭を鮮明に描写し、恐らくはモータウン史上最も素晴らしいアレンジメントが成された「Papa Was A Rollin’ Stone」は、バンド最後のポップNo.1ナンバーとなり、1999年に再びグラミー殿堂賞に加えられた。

Papa Was A Rollin' Stone

R&Bチャートのベストセラーはこの後4曲誕生したが、その中から我々は1975年の「Shakey Ground」を選んだ。グループが新しいディスコ・サウンドを取り込もうとし、かなりの成功を収めたナンバーだ。しばらくの間アトランティックへ移籍していたテンプテーションズはその後モータウンへ戻り、再び強力な作品を数枚そのカタログに追加した。

Shakey Ground

その頃レーベルで1,2位を争うスターのリック・ジェームスが、1982年の胸躍るナンバー「Standing On The Top」で彼等とコラボレーションし、その新たなサウンドにインスピレーションを与えた。また1984年には、国内外でヒットした「Treat Her Like A Lady」をリリース。さあみんな、テンプテーションズに再び身を委ねよう。

Standing On The Top
Written By Paul Sexton


♪プレイリスト『ザ・テンプテーションズの20曲』を聴く:Spotify

 


 

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