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ジョニー・テイラー、スタックス時代の最高傑作『Taylored In Silk』

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1973年の夏、スタックス・レコード所属のスター、ジョニー・テイラーは素晴らしいソウル・ミュージックを世に送り出し、ファンはそれを喜んでいた。最新のヒット・シングル「I Believe In You (You Believe In Me)」はすでにR&Bとポップスのチャートを登り始めており、ゴールド・ディスクとソウルのベストセラーのトップの達成に向けて邁進していた。そこにニュー・アルバム『Taylored In Silk』が発売され、ジョニー・テイラーのさらなる躍進が続くこととなった。

Johnnie Taylor I Believe

1973年7月14日、ジョニー・テイラーはポップ・チャート入りを果たし、11月までチャートにその名を残すことになる。スタックスに所属している間に出した最高のアルバムと言っても過言ではないこのアルバムは、「I Believe In You (You Believe In Me)」だけではなく、その他にもその後ヒットとなり、何ヶ月もの間R&Bラジオでかけられることとなった2曲を収録していた。それは、クールで指を鳴らしたくなるような「Cheaper To Keep Her」と、浮気について歌ったバラード「We’re Getting Careless With Our Love」だった。のちに発売されたアルバムのリマスター盤は、ジョニー・テイラーの1972年のヒット「Standing In For Jody」、「Doing My Own Thing」、そして71年からも1曲、「Hijackin’ Love」が収録され、紛れもなくヒット満載のアルバムとなった。

ドン・デイヴィスをプロデューサーに迎え、ストリングスのアレンジはウェイド・マーカスが担当し、そこへ絶好調のハスキーでソウルフルなジョニー・テイラーが一緒になることにより、まさに大成功をおさめることになった。特にジョニー・テイラーが歌った、ダイナ・ワシントンと最も結びつけられるクライド・オーティスの曲「This Bitter Earth」は非常に聴き応えがある。

Billboard誌はジョニー・テイラーのLPを「美しくコントロールされ、感覚を満足させる」と絶賛した。「ほとんどの曲が愛について語ったバラードであり、その中で彼の歌声には惹きつけられる活気がある。アルバムが醸し出す雰囲気は常に温かさと輝き。彼の力強い発声は、マッスル・ショールズ・リズム・セクションとの間でちょうどいい塩梅で歌うのだ」。

『Taylored In Silk』は、ジョニー・テイラーが偉大なアーティストの一人であることを示すアルバムであり、逆に今日では最も過小評価されているソウル界のアーティストの一人とも証明する作品である。
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Written By Paul Sexton


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