『The Supremes Sing Rodgers & Hart』:モータウンの女王たちが歌うミュージカルの名曲の数々

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1967年1月、シュープリームス(The Supremes)はモータウンのプロデューサー/ソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの楽曲を集めたアルバムを発表した。それからわずか4か月後の同年5月22日、彼女たちのアルバムが再び店頭に並んだ。今回のアルバムは前作とは著しく対照的だった。なぜなら、ミュージカルの曲ばかりが取り上げられていたからだ。

この11作目のスタジオ・アルバム(グループ名の「シュープリームス」がリード・ヴォーカリストの名の後ろになる前の最後の作品)は、『The Supremes Sing Rodgers & Hart』と題されていた。プロデュースをベリー・ゴーディ&ギル・アスキーが手がけたこのアルバムは、著名な作曲家コンビ、リチャード・ロジャース&ローレンツ・ハートの曲を12曲カヴァーしていた。

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シュープリームスが歌うミュージカル・ソング

以前からモータウンの社長のゴーディは、シュープリームスがもともとのR&Bファン層だけでなくアメリカ中流階級からも支持されるのではないかと考えていた。そして彼女たちを白人客向けのナイトクラブに出演させることで、その可能性を最大限に増幅した。彼の考えでは、この新作アルバムはその次のステップとなる必然的な戦略だった。

「You Keep Me Hangin’On」や「Love Is Here And Now You’re Gone」といった直近のヒット曲のファンの中には、「The Lady Is A Tramp」や「My Funny Valentine」のカヴァーがシュープリームスに合っていないと感じた人もいたかもしれない。とはいえこの三人組は、アルバム発売の1週間前、あからさまにポップ志向の「The Happening」でホット100の首位を獲得していた。

それは従来のR&Bファン層の一部を切り捨てた結果だったのかもしれない。なぜならこの曲はR&Bチャートでは12位までしか上がらなかったからだ。しかしシュープリームスは、白人向けのあたりさわりのないポップスのファン層にも完全に受け入れられるようになっていた。

アルバム『The Supremes Sing Rodgers & Hart』の収録曲は、主にロジャース&ハートが1920年代から30年代に作り上げた由緒あるカタログから選ばれている。たとえば1934年の「Blue Moon」、1935年のミュージカル『Jumbo』の「My Romance」、1938年の『The Boys From Syracuse』の「Falling In Love With Love」といった具合だ。このLPは当初2枚組として企画されたため、シュープリームスはさらに13の曲を録音していた。それらの曲は、2002年に出たこのアルバムの完全版に収録されている。

『The Supremes Sing Holland-Dozier-Holland』は全米ポップ・アルバム・チャートで6位を記録した。一方『The Supremes Sing Rodgers & Hart』は最高20位という成績に終わった。同じ年の9月、ダイアナ・ロス&シュープリームスとなったこの三人組は初のベスト・アルバムを発表し、再びチャートに返り咲いている。

Written By Paul Sexton



シュープリームス『The Supremes Sing Rodgers & Hart』
1967年5月22日発売
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