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時代を先駆けたビーチ・ボーイズの『Smiley Smile』

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1967年の夏を迎えた頃、60年代を代表するヒット・メーカーとして名を残すにはすでにビーチ・ボーイズは十分なヒット曲を出していた。これはお馴染みの曲作りの方法をくり返した結果ではなく、サーフィン、ホットロッド、ゴーゴー・ダンス、そしてフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドのプロデュース法を自分流に活用するなど、過去の流行から抜け出してその先へ進んだ結果と言える。

1966年にビーチ・ボーイズはアルバム『Pet Sounds』でそのサウンドスケープを大きく広げ、ヘンリー・マンシーニ、クインシー・ジョーンズ、エルマー・バーンスタイン、そしてジョン・バリーのコンテンポラリー・サウンドトラック作品の領域にロックン・ロールを注ぎ込んだ。そしてバンドのソングライターでプロデューサーのブライアン・ウィルソンは、アルバム『Smile』でより気軽なアプローチを試みた。『Smile』は1967年に発売予定だったが、40年以上も棚にしまわれてしまい、2011年に『The Smile Sessions』として発売され、ビーチ・ボーイズの初のグラミー賞を受賞したボックス・セットとなった。

『Pet Sounds』と『Smile』の壮大な二つ作品は、当時のブライアン・ウィルソンからすると異質にも思え、リード・シングル「Good Vibrations」がバンドにとって最もヒットした曲となったにも関わらず、ブライアン・ウィルソンはその制作論理から離れ、『Pet Sounds』に続く作品『Smiley Smile』を完成させ、1967年9月18日に発売するためにミニマリズムへと移行した。

ブライアン・ウィルソンがそれまでの4作品で派手なプロダクション・サウンドを避けた理由には幾つかあるが、その中で最も重要となった理由は、コロンビア・レーベルのスタジオにある倉庫からヴォーカルがレコーディングされた「Good Vibrations」のマスターテープが一時的に“盗まれた”ことにある。そのような問題を避けるためにブライアン・ウィルソンはカリフォルニア州ベルエアーにある自宅内にスタジオを作り始めたのだ。

ビーチ・ボーイズの当時の広報であったデレク・テイラーは、1963〜1964年に行われた広告キャンペーンでザ・ビートルズを一躍有名にしたイギリスの有名な仕掛け人であった。アングラ新聞の先駆けとして1967年に発刊されたWorld Countdown Newsでデレク・テイラーは当時の状況を簡潔に述べている。

「(ビーチ・ボーイズは)レコーディング・セッションでの態度と雰囲気を再現しながら、スペイン風の自宅にスタジオを構築することにより、営利目的のスタジオがもたらす他のアーティストの予約や利用状況といった問題を回避することができました。その計画は上手くいきました。すでにレコーディング済みの’Heroes And Villains(邦題:英雄と悪漢)’とアルバム『Smile』の数曲が出来上がり、スタジオを作った数日以内にブライアンとビーチ・ボーイズは既に新しいシングルに取り掛かっていました。自分たちのスタジオで制作するということの感情的な効果は驚くものでした。7月13日にはもうアルバム(タイトルを『Smiley Smile』へと変更)音源をキャピトル・レコードにプレス用として渡しおえ、ラジオでは既に’Heroes And Villains’がオンエアされていました」。

デレク・テイラーが述べた“効果”は、すぐにヒット・パレーダー誌が書いた『Smiley Smile』のレビューにも書かれている。「音楽界では伝説となった‘The Elements’と‘Surf’s Up‘のような素晴らしいトラックは収録されていないが、ビーチ・ボーイズの待望のアルバムがやっと発売された。50年代後半に人気が低下してしまったシンギング・グループ時代以来の、巧みで可愛いアカペラ・ハーモニーのヴォーカルが聴けるトラックが収録された作品となっている」。

このコメントから分かることは、ブライアン・ウィルソンが再び時代を先取りしていることだ。『Smile』と呼ばれる最高傑作を作り続けていた時のブライアン・ウィルソンは、ザ・ビートルズの『Get Back』セッション、ザ・ローリング・ストーンズの『Beggars Banquet』、ボブ・ディランの『John Wesley Harding』、ザ・バンドの『Music From Big Pink』、そしてザ・マザーズ・オブ・インヴェンションの『Crusin’ With Ruben & the Jets』よりも先駆けていた。それらすべてが基本に立ち返った作品であり、1968年のアンプを利かしたアシッド・ロックから手を引いているのだ。1967年が終わる頃にはビーチ・ボーイズは再びミニマリズムの作品『Wild Honey』をリリースし、控え目なヒットシングル「Darlin’」が収録された。

10年以上経った頃、ザ・フーのピート・タウンゼントが1983年にリリースしたデモ・トラック・アルバム『Scoop』のライナーノーツの中で『Smiley Smile』から影響を受けたと話している。フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムは何度も自身のアルバム『Tusk』への影響を公言しており、特に「Wind Chimes」は比類なきロック・ソングだと言っている。当時すぐに「Vegetables」は1967年にラッフィング・グレイビーにカヴァーされ(自ら45回転のレコードに“アルバム『Smiley Smile』からの曲”とクレジットしている)、90年代以降のオルタナティブ・ロックの多くのバンドがアルバムを称賛し、その中にはアップルズ・イン・ステレオ、オリヴィア・トレマー・コントロール、ハイ・ラマズ、ヴェルヴェット・クラッシュ、フレーミング・リップス、マーキュリー・レヴ、スーパー・ファーリー・アニマルズ、ウィーザーなど、多くのミュージシャンがいる。『Smiley Smile』は、60年代最後に発売されたブライアン・ウィルソン時代のビーチ・ボーイズ作品『Friends』そして、その後発売される『Sunflower』への下準備となった。

Written By Domenic Priore


UICY-25596

『Smiley Smile』

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♪プレイリスト『ビーチ・ボーイズベスト』:Spotify


『サンシャイン・トゥモロウ~ビーチ・ボーイズ1967』

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