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マール・ハガードの働く男への聖歌「Workin’ Man Blues」:自身7作目のNo.1には、ジェームス・バートンやジム・ゴードンらが参加

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「労働者階級のチャンピオン」というマール・ハガードの評判は、1969年5月16日にさらに確固たるものになった。その日、マール・ハガードはハリウッドにあるキャピトル・レコードのスタジオに出向き、ザ・ストレンジャーズを構成する一流ミュージシャンとともに名曲「Workin’ Man Blues」のレコーディングを行った。マール・ハガードの愛称“ザ・ハグ”が、わずか10年間で達成した通算24作のカントリーNo.1という素晴らしい功績の中で、同作は7枚目のヒット曲だった。

窃盗罪のためサン・クエンティン刑務所で過ごした経験も含め、マール・ハガードのその苦難に満ちた育ちと、一般市民を代表するという揺るがない精神が、いまやアメリカを代表するカントリー・アーティストへと築き上げた。そしてこの新たな楽曲は、その絆をさらに深めることになったのだ。

ケン・ネルソンがプロデュースした「Workin’ Man Blues」は、わずか150秒でアメリカの労働者階級を代表し、称賛した楽曲だった。

9人の子供と妻を支えるだけでも大仕事だ
俺は人生ずっと働いてきた
両手が動く限りは働き続ける
タバーンでビールを飲んで
このワーキング・マン・ブルースを口ずさむ

Merle Haggard – Workin' Man Blues

 

そしてこの曲で演奏したミュージシャンのラインナップも見事だった。マール・ハガードがリード・ギターのラインを演奏し、偉大なセッション・プレイヤーであり、リッキー・ネルソンの初期の名ヒット曲のすべてで演奏してきたことでその名を馳せ、この頃にはエルヴィス・プレスリーとも同じく長い間にわたって関係を築いていたジェームス・バートンがさらにサウンドを膨らませた。

ルイス・タリーが3本目のギターを担当し、ベースはチャック・バーグホーファーが演奏。ドラムは、1960年代に素晴らしい成果をあげたジム・ゴードンが担当。この後にデラニー&ボニーやデレク&ザ・ドミノスのメンバーとしてさらなる功績を残した。

「Workin’ Man Blues」は1969年7月末にキャピトルよりリリース、翌週にカントリー・チャート入りを果たした。8月中旬には、マール・ハガードにとって2年半という期間の中で7枚目となるカントリーNo.1を達成した。そして9月にリリースされたアルバム『A Portrait Of Merle Haggard』にも収録された。

Written by Paul Sexton



マール・ハガード『A Portrait of Merle Haggard』

♪ 『ll Time Greatest Country Hits

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