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エルトン・ジョン全英1位を獲得した名盤『Goodbye Yellow Brick Road / 黄昏のレンガ路』

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エルトン・ジョンのアルバムが初めて全英1位に輝いたのは、アメリカでの首位獲得より少し後のことだった。アメリカで初めてその偉業を成し遂げたのは『Honky Chateau』で、同作は1972年の7月から8月の5週間に亘って首位の座に留まった。一方の母国では次作『Don’t Shoot Me I’m Only The Piano Player(邦題:ピアニストを撃つな!)』で初めて全英1位を獲得し、同作は翌年の2月から3月にかけての6週の間トップに立った。しかしエルトン・ジョンはすぐに全英の頂点に舞い戻る。同年12月22日、『Goodbye Yellow Brick Road(邦題:黄昏のレンガ路)』が1位となって、彼は記念すべき1年を締めくくったのである。

リリース当時、同作はもちろん現在のような名作としての地位を確立してはおらず、11月の初旬に全英2位でチャートに初登場した。そのとき首位となっていたのはデヴィッド・ボウイの全曲カヴァー曲から成る新作『Pin Ups』だった。そのときエルトン・ジョンの同新作の表題曲は既にシングル・チャートで6位となっていたが、その後数週間は同アルバムが首位に立つことはなさそうに思えた。

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最初の2週を2位で過ごした後、『Goodbye,Yellow Brick Road』は一度3位に落ちてしまう。その間もデヴィッド・ボウイの新作は他のライヴァルを寄せ付けなかった。上位争いにはザ・フーの『Quadrophenia(四重人格)』も参戦したが、こちらは2週の間2位となった後で順位を落としてしまった。一方、エルトン・ジョンはアルバム未収録の名ウインター・ソング「Step Into Christmas」をシングル・チャートに送り込んでいた。同ヒット曲はオリジナル・アルバムに入らなかったものの、『Goodbye Yellow Brick Road』の40周年スーパー・デラックス・エディションにはボーナス・トラックとして収録されている。

12月の第2週になると、同アルバムは7位から14位への順位を下げてトップ10からも外れてしまう(同週のトップはロキシー・ミュージックの『Stranded』)。その次の週はアイドル的人気を誇っていたアメリカのデヴィッド・キャシディのアルバム『Dreams Are Nuthin’ More Than Wishes(邦題:夢のつぶやき)』が全英1位となり、エルトン・ジョンは11位へと少し再浮上したにすぎなかった。だがその後にサプライズが訪れる。クリスマスを迎える週になって、『Goodbye Yellow Brick Road』は順位を10上げて首位になったのだ。その翌週、1年最後の週にも同アルバムはその位置を保った。

それは彼にとって1973年で2度目となる英米両国での1位となった。『Don’t Shoot Me I’m Only The Piano Player』が英米で同時に首位となったように、『Goodbye Yellow Brick Road』はアメリカでも11月から翌新年にかけ8週間に亘って頂点に立ち続けた。エルトン・ジョンの未来はレンガ路のずっと先まで続き、今もまだ終わっていない。

Written by Paul Sexton


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エルトン・ジョン『Goodbye Yellow Brick Road』

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