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コモドアーズ、ステップ・アップを成し遂げたのが5枚目のアルバム『Commodores』

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1977年、コモドアーズはモータウンの発売スケジュールの中でお馴染みの名前になっていた。それまでに発表したアルバムは4枚。R&Bチャートの首位に達したシングルは2枚。そしてポップ・チャートのトップ10入りしたシングルも2枚出ていた。しかし当時の彼らは、さらに一段階上のレベルに上がるべき時期に来ていた。そのステップ・アップを成し遂げたのが5枚目のアルバム『Commodores』であり、チャートには1977年4月2日に初めて登場した。

ライオネル・リッチーがグループの看板として頭角を現す前から、コモドアーズはヴァラエティ豊かで力強い音楽性を強みとしていた。彼らがずっと前から売りにしていたのは、モダンな最先端のソウルだ。彼らのレパートリーの中には、陽気でファンキーな曲(「I Feel Sanctified(邦題: サンクティファイド)」、「Slippery When Wet」)と、優しげでロマンティックな曲(「This Is Your Life」、「Just To Be Close To You(邦題: よりそう二人)」)の両方が並んでいた。

Commodores

アルバム『Commodores』のプロデュースは、ジェームズ・アンソニー・カーマイケルとコモドアーズが例によって共同で担当していた。このアルバムでも彼らの柔軟な音楽性は健在で、ここから出たヒット曲もファンクとラヴ・ソングを織り交ぜるこのグループならではの力量を見せつけていた。まずライオネル・リッチーが作った傑作バラード「Easy」がR&Bチャート1位を獲得し、ポップ・チャートでもトップ5まで到達。また、超ファンキーな「Brick House」も、R&Bチャート、ポップ・チャートの両方でトップ5入りを果たしている。

commodores-easy

このアルバムでは、コモドアーズのメンバー6人全員が曲作りに関わっていた。収録曲中4曲は、4人のメンバーがそれぞれ単独で作った楽曲になっている。ライオネル・リッチーの「Easy」もそのひとつ。それ以外では、ドラムスのウォルター・オレンジが「Squeeze The Fruit(邦題: ザ・フルーツ)」を提供していた。これはアルバム冒頭に収められ、明らかにアース・ウィンド&ファイアーを意識したグルーヴが特徴となっている。またトランペットのウィリアム・キングが「Funky Situation」を、キーボードのミラン・ウィリアムズが「Patch It Up」をそれぞれ作曲している。

他の共作曲のうち、3曲はライオネル・リッチーとギターのトーマス・マクラリーの共作。またすてきなバラード「Zoom」は、ライオネル・リッチーとベースのロナルド・ラプリードが共作した曲だった。残る1曲は先に挙げた「Brick House」で、これはメンバー6人全員による共作となっている。

このアルバムは、Billboard誌のポップ・アルバム・チャートで初登場107位を記録。その1週間後にはR&Bチャートにも初めて登場した。ポップ・チャートでは3週間に渡って3位に入り、コモドアーズにとって初めてのトップ10入りアルバムとなった。またR&Bチャートでは、1977年5月から7月にかけて断続的に8週間も首位に立っている。

Written by Paul Sexton



コモドアーズ / コモドアーズ【生産限定盤】【CD】

コモドアーズ『Commodores』

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  1. Pingback: コモドアーズ初のR&Bチャート1位となった1976年の『Hot On The Tracks』

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