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チャック・ベリー「Maybellene」:遅咲きのアーティストが全ての遅れを取り戻したデビュー曲

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Chuck Berry circa 1956. Photo: Courtesy of Michael Ochs Archives/Getty Images

チャック・ベリー(Chuck Berry)は、レコーディング・アーティストとしては遅咲きだったかもしれない。しかし、失われた時間を取り戻すかのようなその後の活躍は、まさに「遅れを取り戻した」という表現では言い尽くせないほどだった。

1955年8月20日、30歳の誕生日をわずか2か月後に控えた彼は、チェス・レコードから発表したデビュー・シングル「Maybellene」で全米シングル・チャートに初登場。多くの意味で、ここからひとつの時代が幕を開けた。

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「Maybellene」は長年にわたり、セントルイス出身の卓越したシンガー、ソングライター、ギタリストが生み出した、ロックンロール史における必須の名曲のひとつとして語り継がれてきた。その功績は、グラミーの殿堂とロックの殿堂の双方に誇らしく刻まれている。2004年には、Rolling Stone誌が172人の音楽関係者を対象に史上最も好きな楽曲を選ぶ投票を行った際、「Maybellene」は堂々の16位にランクインし、トップ20入りを果たした。

1955年当時、チャックが本格的に音楽の道を歩み始めてから、まだ数年しか経っていなかった。彼は、後のヒット・サウンドを形作る上で重要な存在となるピアニスト、ジョニー・ジョンソンのバンドで地道にキャリアを積んでいた。そんな中、マディ・ウォーターズと出会い、チェス・レコードを紹介されたチャックは、わずか数日後にスタジオ入りし、クレジット上は“チャック・ベリー&ヒズ・コンボ”名義で、「Maybellene」のレコーディングに臨んだ。

 

ジャンルの垣根を超えたクロスオーバー・ヒット

同年7月にリリースされた「Maybellene」は、8月6日にはR&Bチャートに初登場を果たした。そのクロスオーバー・ヒットとしての可能性もすぐさま見出され、ジム・ロウ、ジョニー・ロング・オーケストラ、ラルフ・マーテリー・オーケストラといったアーティストたちが相次いでカヴァーを発表。ジム・ロウのヴァージョンもポップ・チャートに1週ランクインしたが、その頃にはすでにチャック・ベリー自身が栄光を手にしていた。「Maybellene」は、幅広い聴衆を魅了するその普遍的な魅力を明確に示したのである。

このシングルがBillboardのBest Sellers In Storesチャートに13位で初登場した頃、チャックはアトランタ、クリーブランド、そしてブルックリン・パラマウントなど、全米各地でツアーを行っていた。「Maybellene」はその後、ポップ・チャートで最高5位を記録。さらに同チャートに初登場した週には、R&Bチャートでも快進撃が始まり、実に11週にわたって首位を守った。その人気は、ジョン・グリアとジャンプ・ブルース・ピアニストのマーシー・ディーが、それぞれ「Come Back Maybellene」と題したアンサー・ソングを発表するほどのものだった。

Written By Paul Sexton




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