ザ・スペンサー・デイヴィス・グループ絶頂期の最後、1966年の『Autumn』

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1966年9月には、スペンサー・デイヴィス・グループは全英チャートのレギュラーだった。「Keep On Running」と「Somebody Help Me」は2枚連続でNo.1を獲得し、年の初めには同時にアルバム2枚(1stと2nd)がトップ10入り、その時には最新ヒット「When I Come Home」が再びトップ20入りしていた。

たとえ彼らのレコードでの成功があと数ヶ月しかもたないとしても、イギリス中部出身のR&Bバンドの速度が落ちている様子は全くみえなかった。フォンタナ・レコードからリリースした最新のシングル「When I Come Home」が全英チャートに上り始め、12位までを記録した頃、3枚目のアルバム『Autumn ‘66』が1966年9月11日に20位を記録し、ベストセラーの仲間入りをした。

「When I Come Home」は「Somebody Help Me」とともに『Autumn ‘66』に収録され、スペンサー・デイヴィス・グループのアメリカのR&Bとブルースへの愛が再び作品に現れた作品になった。ドン・コヴェイの「Take This Hurt Off Me」、パージー・スレッジのアンセム「When A Man Loves A Woman(邦題:男が女を愛するとき)」、エルモア・ジェームスの「Dust My Blue」のカヴァーも収録されている。

『Autumn ‘66』はグループの以前の作品に比べ、オリジナル曲が多く含まれていた。カルテット全体で「High Time Baby」を書き、スペンサー・デイヴィスはスタンダードの「Midnight Special」を、スティーヴ・ウィンウッドは「On The Green Light」を書いた。新しいヒット曲となった「When I Come Home」はスティーヴ・ウィンウッドとスペンサー・デイヴィス・グループのNo.1となった2曲「Keep on Running」「Somebody Help Me」をともに制作したジャマイカのライター、ジャッキー・エドワーズがクレジットされている。

アルバム『Autumn ’66』は全英トップ10に8週間チャート入りし、10月に最高4位を記録した。その後間もなくスペンサー・デイヴィス・グループは「Gimme Some Loving(邦題:愛しておくれ)」で新たなヒット・シングルへと向かい、ホーンテッド・ハウスと音楽を融合したミュージカルコメディ映画『The Ghost Goes Gear』で主演まで務めた。

Written by Paul Sexton



スペンサー・デイヴィス・グループ『Atumn’66』

    

 


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